「困っている」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

謙譲語は、「自分を低めて相手を立てる」敬語表現です。そのため、「困っている」の謙譲語「困っております」は「目上の相手に自分が困っていることを伝える時」に使います。

丁寧語は「平語（日常で使う語）を丁寧にした言葉」であり、相手の立場を問わず使用可能です。つまり、「困っています・困ります・お困り」は誰に対しても使えるということになります。

「困っています」の尊敬語は「困っておられる」ですが、「おられる」の捉え方・使い方は個人差があるため、人によっては違和感を覚えます。そのため、ビジネスシーンではあまり使わない方が良いと言えます。ビジネスシーンでは、丁寧語を使って目上の人が困っていること示すと良いでしょう。

メールでの使い方

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上記の使い方と特に変わりはありませんが、可能あれば「困っている内容」も表した方が良いでしょう。たとえば、「問題があって、困っています」というよりは「必要な物の数が足りなくて、困っています」といった感じに、問題の内容を簡易的にでも示した後に「困っている」の意味を持つ言葉を持ってきた方が良いです。

なぜなら、文面上では表情や声色などで感情が伝わりにくいからです。かといって、全てを細かく話して長々とするのも伝わりにくさにつながるため、問題の要点をまとめて示すことも含めた文章にした方が良いと言えます。

問題内容を言う必要が無い相手の場合は、問題内容を示す部分が無くても良いとされますが、状況・相手によってどのように「困っている」ことを伝えるのかを考えることが大事です。

ビジネスでの使い方

これまでに触れていますが、ビジネスシーンでは「困っておられる」はあまり使わない方が良いでしょう。尊敬語は相手を立てる敬語表現なので、いくつかある敬語分類中でも敬意が高い表現になりますが、ビジネスシーンでは敬語でも違和感があるもの・伝わりにくい表現は避けることがルールだと考えられています。

そのため、ビジネスシーンでは丁寧語が適します。自分が困っていることを目上に対して表す時は謙譲語「困っております」でも問題ありませんが、目上・同輩・目下などの立場を問わず使える無難な敬語表現は丁寧語「困っています・困ります・お困り」です。また、「困っている」と類似する意味を持つ言葉で言い換えるという手もあります。

「困っている」を敬語表現するときの例文！

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「困っている」を敬語表現にすると「困っております・困っておられる・困っています・困ります・お困り」になりますが、実際に使う時の参考に、これらを使用した例文を見ておきましょう。

理不尽なクレーマーに困っております

「道理のないクレーマーに困っている」ことを、謙譲語として示した例文になります。この例文は、上司など社内における目上の相手に使うことが多いでしょう。また、この場合は「困っております」の部分を「手を焼いております」にしても良いです。

パソコンの動作が遅くて困っています

丁寧語にあたる、「困っています」を使用した例文です。パソコンは仕事上での作業を行う時に使うことが多いものですが、何かしらの理由で動作が遅くなることがあります。動作が遅くなると作業の効率が悪くなるために、「作業を早く進めることができなくて困っている」状態にあることを表しています。

これ以上は困ります

これまでにも登場した例文ですが、丁寧語「困ります」はこの形で使用されることが多いです。「困っている」は「困る状態に悩まされている」状態ですが、「困ります」は「困ることを起こすであろうものを拒否する」時に使います。

お困りですか？

丁寧語「お困り」は、「お困りですか」や「お困りでしょうか」など疑問形で使用されることが多いとされます。「お困りごと」といった、使い方も可能です。

○○様は困っておられる

「おられる」は人それぞれ捉え方・使い方に違いがあるため、ビジネスシーンでは使用しない方が無難ですが、「困っている」の敬語表現の1つとして例文もご紹介しておきます。「困っておられる」は尊敬語として、「目上の人が困っていることを示す時」に使います。多く、「困っておられる」から「どうするのか」といった部分と共に用いることが多いです。

「困っている」を別の敬語表現にすると？