「お元気で」の敬語表現・お元気での使い方と例文・別の敬語表現
更新日:2024年10月18日
「お元気で」の敬語表現はどんなものがあるのか
お元気でと、手紙や口頭で言ったことは誰でもあるでしょう。口頭で、相手の健康を気遣う際には、「お元気でいらっしゃいますか」でもいいですが、手紙で、「お元気で」は特に親しい人以外には、幼い印象を与えてしまい兼ねません。
元気とは、活動の元になる気力がみなぎっている様子、また体の調子が良いことを表しています。これを丁寧な表現にして、「お元気」として、「で」は、「元気な状態を維持してください」という意訳です。
そのため、「お元気で」を敬語表現にすると、「で」に意味を略さずに「お元気でお過ごしください」としますが、これでは丁寧さに欠けるため、ビジネスやお礼状などの文書にはふさわしくありません。
尊敬語では
尊敬語は相手を敬う敬語表現です。お元気でを尊敬語にすると、「健やかにお過ごしください(ませ)」となります。直接「お元気でお過ごしくださいませ」でも構いませんが、こちらはややフランクな言い回しです。
手紙やビジネスでは「ご自愛ください(ませ)」「つつがなくお過ごしください(ませ)」やもっと硬い表現だと「ご健勝をお祈り申し上げます」などが適切でしょう。
丁寧語では
丁寧語とは、相手との上下関係とは関係なく、相手の気持ちに配慮して、美しく上品にするための敬語です。「お元気で」も丁寧な言い回しですが、さらに丁寧にすると「お元気でお過ごしください」です。これは丁寧語として成り立っていますが若干の幼さが否めません。
ビジネスや手紙でより丁寧な敬語表現にすると「お元気で」ではなく、「お体をお大事になさってください(ませ)」や「お健やかにお過ごしください(ませ)」となります。
「お元気で」の敬語での使い方は?
「お元気で」は、別れ際に交わされる挨拶です。「お元気で」だけだと、素気ないような印象を持つ人もいつため、別れ際にいう際には、笑顔を忘れないようにしたい言葉です。また「さようなら、お元気で」だけではなく「またお会いしましょう」などと、人の縁を切らない言葉を添えるのもいいでしょう。
敬語の種類は?
「お元気で」の敬語表現は丁寧語になります。「元気で」に丁寧な表記にする「お」をつけて、お元気として、「お過ごしください」の意訳である「で」を組み合わせています。
さらに丁寧に表現するのであれば、「お元気でお過ごしください」や「お体をお大事になさってください」となります。
使い方は?
多くは、手紙などの結びで使用されます。また別れの際の、相手をいたわる言葉です。使い方によっては、相手に「もう会うことはないのかな」「しばらく会うことはないな」と思われる可能性のある言葉です。
手紙では、フランクな関係の私信では「お元気で」と書き添えても、問題はないですが、これがビジネスなどでは、やや軽い印象を受けます。「お元気で」は小学生から使う結びの言葉で、幼い印象を受けるため、ビジネス用語にはふさわしくありません。
ビジネスやお礼状などで使う場合には、「ご自愛ください」「つつがなくお過ごしください」と言い換えて使うことが一般的です。
メールでの使い方は?
メールでも手紙と同じように、結びとして使います。私信でフランクな関係なら、「お元気で」だけでもいいですが、文面に配慮しないと、「もう会うことはないんだな」という感情を相手に持たせてしまう可能性があります。それを防ぐためには、「お元気で」だけでは素っ気なくなりがちなので「お元気で過ごしてくださいね」や「また、会いましょう」などと、「元気で」に言葉を足したり、再会を約束する言葉を付け加えると良いでしょう。
ビジネスにおけるメールでは、「お元気で」はあまり使いません。ややフランクな表現になってしまうからです。ビジネスでは「ご自愛ください」「つつがなくお過ごしください」「ご健康に留意してお過ごしください」などを使ったほうが、丁寧な印象を与えます。
「お元気で」を敬語表現するときの例文は?
口頭で使う際にはあまり問題がない「お元気で」ですが、ビジネス文書や手紙で使う際には、言い換えたほうがふさわしい敬語表現になります。
口頭で使う場合
・さようなら、お元気で。またお会いできるのを楽しみにしています。
・こんにちは、お久しぶりです。お元気でいらっしゃいましたか?
手紙や文書で使う場合、挨拶文で使う場合と結びで使う場合の例文をあげます。ともに言い換えた表現にしています。
挨拶文
・お健やかにお過ごしのことと存じます。
改まった表現
・ご健勝のこととお慶び申し上げます。
結びの挨拶
・ご自愛くださいませ
・ご健康にご留意してお過ごしください
改まった表現
・ご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
「お元気で」の別の敬語表現はあるの?
初回公開日:2018年02月19日
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