「うまくいかない」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

うまくいかないことばかり

「うまくいかないです」は相手に原因がある訳でもこちらに原因がある訳でもないが、うまくいかないというようなことが続くような場面で使います。相手を責めるようなニュアンスも、自分を責めるようなニュアンスもない、客観的な敬語表現です。

「最近、どういうわけか、うまくいかないことばかり続いている」「巡り合わせが悪いのか、うまくいかないことばかりです」などの使い方をします。

「うまくいかないことばかり」は、自分に非がなく、努力のしようがないような場面で使います。「最近仕事のミスが増えた。まったくうまくいかないことばかりだ」「教育を任された新人が書類の書き方を覚えない。うまくいかないことばかりだ」などの使い方はしません。

「うまくいかない」の別の敬語表現例

「うまくいかない」と同じような場面で使う言葉に「問題がある」「解決策を探している」「ままならない」などがあります。敬語表現と使い方をご紹介します。

問題がある

「うまくいかない」は、明確な問題があるという訳ではないけれども、相性が悪い、自分で変えることができないシステムエラーが起こっている、巡り合わせが悪い、運が悪い、などのどうにもならない理由で成功しない、という状態を言い表す言葉です。

これに対して「問題がある」は、「どこかに悪い所がある」という場合に使います。「問題がある」は、丁寧語の形で敬語にすると「問題があります」になります。

「書類のこの部分に、少し問題があります。書き直していただけますでしょうか」「うまくいかないのは、貴方の態度に問題があるからではないだろうか。挨拶をしないのは良くないと思う」などの使い方をします。

解決策を探している

「うまくいかない」という状態に陥っている場合、自力での解決が不可能であったり、自分で解決できるような性質ではないような問題であったりする場合は、そのまま「うまくいかない」と言う事ができます。

しかし、現状すぐに対処することができないとしても、相手に解決を期待されていたり、自力で解決すべき問題だったりする場合は「うまくいかない」というと無責任な印象を与えてしまうことになります。そのため、そのような場面では「うまくいかない」ではなく「解決策を探している」「解決策を模索している」などの表現を使います。

「発生しているシステムエラーについては、現在解決策を探しております」などの使い方をします。

ままならない

「うまくいかない」に近い表現です。「うまくいかない」という場合は、その状態に不満を覚えている、というニュアンスがありますが「ままならない」の場合はうまくいっていないという状態を仕方のないものとして受け入れているようなニュアンスになります。敬語では「ままならないものです」になります。

「天気はままならないものですから、仕方ないです」「男女の仲はままならないものです」などの使い方をします。

「うまくいかない」の類語の敬語表現

「うまくいかない」の類語には「都合が悪い」「駄目だ」「さっぱりだ」などがあります。

「都合が悪い」は丁寧語の形で敬語にすると「都合が悪いです」になります。「その日は都合が悪いです」「その方法は都合が悪いです」などの使い方をします。「駄目だ」は敬語にすると「駄目です」になります。

「駄目だ」には、「うまくいかない」という状態を表すという意味もありますが「良くない」「正しくない」という意味もあります。「さっぱりだ」は敬語にすると「さっぱりです」になります。

「システムエラーにはうまく対処できましたか」「うまくいきません。駄目です」「Aさんが言っていた方法を試しましたか」「その方法は都合が悪いです」「他の方法は分かりますか」「さっぱりです。今解決策を探しています」などの使い方をします。

「うまくいかない」の敬語表現を使いこなそう！

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「うまくいかない」は状況がうまくいっていないということを客観的に表現する言葉です。丁寧語で「うまくいかないです」という形で敬語にします。

「うまくいかない」の敬語表現を押さえて、使いこなせるようになりましょう。