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「挙げる」の敬語表現・挙げるの使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年08月05日

「挙げる」敬語はすぐに頭に浮かびますか。「挙げる」は「上げる」とどこが違うのでしょうか。「挙げる」は単体では意味が通じない言葉です。目的の言葉があって意味を成す言葉です。「挙げる」の意味を細かく、敬語も3種類ご紹介しています。

使い方

「尊敬語」の表現で

相手が主体になって「挙げる」行為に対して敬い高めるときに、「尊敬語」の表現を使います。「お(ご)~になる」「お(ご)~なさる」「~れる・られる」の型に当てはめてみましょう。「利益をお挙げになる」「例を挙げられる」になります。

「利益をお挙げになる」は職場の同じ位置の社員に向けてでしたら嫌味になります。「例を挙げる」では尊敬するほどのことではないため、「例をお挙げになる」のようにな表現は過剰な敬語になってしまいます。「例を挙げられる」程度の尊敬語にしておいた方が無難です。

「謙譲語」の表現で

自分をへりくだって相手を立てたいときは「謙譲語」の表現を使います。「お(ご)~する、いたす」「お(ご)~いただく」に当てはめてみましょう。「結婚式をお挙げいただく」「全力をお挙げいたします」になります。

「結婚式をお挙げいただく」とへりくだって言うのは、結婚式場の人、結婚式をしてもらうことで利益が出る人が使います。友人や知人が謙譲語で言ったらブライダルスタッフと思われるでしょう。

「全力をお挙げいたします」は自分の力では足りないけれど、頑張って持っているすべてを投入しますという意味です。「お挙げいたす」も大げさで「全力でいたします」の方が自然です。

メールでの使い方

これまで見てきたように「挙げる」では過剰な敬語は相応しくありません。メールでも過剰な表現にならないように気を付けます。

相手がしてくれたことを尊敬語で言いたいときは「挙げられる」、謙譲語では「挙げていただく」の丁寧過ぎない敬語にします。「挙げます」の丁寧語でも相手を敬うことになるため、使うことができます。

結婚式での使い方

「挙げる」は「結婚式を挙げる」と使いますが、尊敬語では「結婚式をお挙げなさる」にすると挙げること、実行することが変に強調されてしまいます。「結婚式を挙げられる」にして言葉を添えて次のように言います。

「素敵な結婚式を挙げられましたね、ご結婚おめでとうございます」

「挙げる」を敬語表現するときの例文

「挙げる」を敬語で表現するのは難しいです。「お挙げになってください」と言うのは違和感があり、「お挙げします」も意味不明です。敬語の例文は次のようになります。

「○○さんは努力して営業成績を挙げられました」

「○○さんはセミナーで積極的に手を挙げられていました」

「○○さんは優秀な多くの人材から苦労してメンバーを挙げられました」

「ヨーロッパの教会で式を挙げられるそうですね、おめでとうございます」

「証拠を挙げていただいたお陰で、犯人が捕まりました」

「挙げる」の類語の敬語表現

リストアップする

「挙げる」の類語の「リストアップする」は「条件に合うものを選び出す」の意味があります。敬語表現を見てみましょう。尊敬語は「課長がデータをリストアップされます」で、謙譲語は「私がデータをリストアップいたします」です。丁寧語で「私がリストアップします」の方が自然です。

捕らえる

「挙げる」の類語「捕らえる」は「取り押さえて逃げないようにする」の意味があります。尊敬語は「勇気ある青年が犯人を捕らえられた」になります。謙譲語は「お捕らえする」や「お捕らえいただく」は不自然で使えません。

「挙げる」の別の敬語表現例

次のページ:「挙げる」の対義語・反対語の敬語表現

初回公開日:2018年02月24日

記載されている内容は2018年02月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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