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「助かった」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年02月23日

誰かに何かをしてもらったときに、とっさに口から出る「助かった」は、助言や助力に感謝する言葉です。この敬語表現は、丁寧語の形の「助かりました」ですが、これはビジネスに使ってもいい言葉でしょうか?よく使いがちなこの言葉の敬語表現、使い方をご紹介します。

「助かった」の意味は?

「助かった」は、助言や、助力を受けた際に、「助言をしてくれたり、力を貸してくれてありがとう」という気持ちを込めて使うお礼の言葉です。「助かります」と丁寧な形にして、敬語表現として使えます。しかし言葉自体が、目下の人に使う労いの言葉のため、目上の人や上司、取引先に使用するのは失礼に当たります。

同僚や部下ならば、使っても問題がない言葉です。「助かった」や「助かりました」と敬語にして使うことで、お礼の言葉に代えることができるので、非常に便利です。目上の人、上司、取引先などに使う場合には、「助かった」は適切な表現ではないため、言い換えることが必要です。

「助かった」の敬語表現は?

「助かった」は、このままの形でビジネスでは使えません。同僚や部下、目下の人には、親しみを込めつつ、使うことはできますが、上司や取引先などには大変失礼なフレーズです。

「助かった」や、敬語表現の「助かりました」は、助けてくれたお礼として使いやすい便利な言葉ですが、「助かった」は「ご苦労様」と同じように相手を労う言葉ですので、目下の人にかける言葉だということに注意しましょう。

「助かった」をそのまま敬語表現にすると、「助かりました」と丁寧語になりますが、あくまでフランクな表現です。そのため、「助かった」とそのまま使わずに、助けてくれたことに対するお礼として、「ありがとうございました」と言い換えたり、「〜してもらうと助かる」という依頼では、「〜していただけると幸いです」という形にします。

「助かった」の敬語での使い方は?

「助かった」をいくら敬語表現にしても、ビジネスシーンにはふさわしくない言葉です。そのため、ほかの言葉に言い換えて、敬語表現とします。

敬語の種類はなんだろう?

「助かった」を敬語表現にすると、「助かりました」になり、丁寧語になります。丁寧語とは相手の立場に関係なく敬意を表し、丁寧で上品な印象を与える敬語の種類です。電話などで、「助かります」や「助かりました」と、率直にお礼の気持ちを伝えることができるので、よく使いがちですが、本来は、目下に使う、労いの言葉だということを忘れないようにしましょう。

どんなふうに使うの?

「助かった」は、相手が自分を助けるという意味の言葉で、自分の補佐として相手を使役するという関係を表す言葉です。そのためビジネスシーンで使うのは失礼に当たります。親しい間柄か、部下や目下の人に対して使う表現として覚えましょう。使う際には「助かった」を「助かりました」「助かります」と敬語表現にすることで、丁寧な印象を相手に与えることができます。

「助かった」という感謝の思いや、「〜してもらうと助かる」という依頼を伝えたい場合には、「ありがとうございます」や「〜していただけると幸いです」というように言い換えて使います。

メールではどう使う?

メールで「助かった」と伝えたい場合には、「助かりました」ではNGです。その場合には、「助かった」ことのお礼を伝えたい、という意図でメールを送るでしょうから、「ありがとうございます」という感謝の気持ちが伝わる言い換えが必要になります。

「〜の件、助かりました」ではなく「〜件、誠にありがとうございました」とした方がふさわしい敬語表現になります。もっと丁寧にしたいのであれば「〇〇様のおかげで、滞りなく終了いたしました。心より感謝しております」というように、名前を入れて直接感謝を示すことで、「助かったんだな」ということが先方に伝わりやすくなります。

上司に使っていいの?

助かったは、ビジネスシーンで使う場合では「労力や費用、負担が少なくてすんで楽だった」という意味です。また「助ける」は不十分なところを補い、物事がうまく行くように補佐するという意味があります。

不十分なところを補ってもらい、労力や負担が少なくすんでありがたい、ということを伝えるために使いがちですが、これでは上司や目上の人が「補佐役」つまり「使役される側」になってしまいます。

「補佐をしてもらって自分は働かなくても済んだ」というニュアンスもあり、決してそのように考えていなくても、「あなたは私の補佐役としてよく頑張ってくれた」という上からの目線から出る言葉として捉えられます。

そのため、上司や目上の人、取引先などに「助かりました」と使うと、相手によっては不勉強を叱責される可能性や、失礼な人という烙印を押され兼ねません。

「助かった」を敬語表現するときの例文

「助かった」をビジネスで使う敬語表現にすると、言い換えが必要になります。「助かった」ことを伝えたいときには、率直なお礼の言葉で言い換えをします。また「〜してもらうと助かる」というお願いをする場合にも、「〜してもらうと嬉しい」という敬語の表現にします。

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初回公開日:2018年02月21日

記載されている内容は2018年02月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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