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「助かった」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年08月06日

誰かに何かをしてもらったときに、とっさに口から出る「助かった」は、助言や助力に感謝する言葉です。この敬語表現は、丁寧語の形の「助かりました」ですが、これはビジネスに使ってもいい言葉でしょうか?よく使いがちなこの言葉の敬語表現、使い方をご紹介します。

感謝を表す言い換えの例文

【例文】先日は〜をしていだだき、大変助かりました。

・先日は〜していただき、誠にありがとうございます。
・先日は〜していただいたおかげで無事に終了することができました。ありがとうございます。
・先日は〜を賜り、厚くお礼申し上げます。

お願い事での言い換えの例文

【例文】〜件、先に連絡をいただけると、大変助かります。

・〜の件、先に連絡をいただけると幸いです。
・〜の件、先に連絡をいただけないでしょうか。
・〜の件、先に連絡をいただけると幸いに存じます。

「助かった」の別な敬語表現例は?

率直にお礼の言葉を伝えたり、「〜していただけると幸いです」の他にも、敬語表現での言い換えはあります。

お礼を伝えたい場合
・ご助力をいただき、感謝しております。
・無事成功したのは、〇〇様のご尽力があってのことです。お礼申し上げます。
・ご協力を賜り深く深謝いたします。

お願い事をしたい時
・こちらの書類をご確認いただきたく存じます。

「助かった」「助かります」を使わない言い換えの敬語表現で、「あなたの助けがあってよかった」や「〜してもらえると有難い」というニュアンスを出したいときには、クッション言葉を使いましょう。

クッション言葉とは、言葉の前に添えて、丁寧で優しい印象を与える効果がある言葉です。用件の前に、クッション言葉を添えるだけで、敬意を相手に示すことができるので知っておくと役立ちます。

クッション言葉

「無事終了しました。助かりました」には「おかげさまで」というクッション言葉を使います。「おかげさまで無事に終了しました。ありがとうございました」また、やや硬い敬語表現ですが、「ご尽力を賜り」でも同じ効果が得られます。

お願い事をするときには、「お手数ですが」や「恐れ入りますが」「差し支えなければ」が適切なクッション言葉になります。「こちらに記入していただけると助かります」ならば、「お手数ですが、こちらにご記入ください」や「恐れ入りますが、こちらにご記入いただけますか」とすると柔らかい、丁寧な印象になり、また敬語としてもふさわしい形になります。

「助かった」は仲間内で使う言葉

「助かった」はフランクな言葉です。仲間内や、同僚や部下に使うのであれば問題がない、率直な感謝の気持ちを表すには使い勝手の良い言葉です。また、「助かりました」とすれば、柔らかく上品な印象を与えられ、かつ敬語表現としても適切です。しかし、「助かった」はあくまで労いの言葉であって、上から目線の言葉です。

親しい間柄や部下ならば、ときには補佐してもらうことも補佐することもあるでしょう。そのため「助かった」「助かりました」を使えますが、上司や目上の人には使えません。「助かった」は上司や目上の人に使うと上下関係が逆転してしまう言葉だからです。

助かったを目上の人や取引先に使いたい場合には、他の敬語表現に言い換えます。お願い事をするなら「幸いです」、感謝を表すなら「ありがとうございます」です。適切なクッション言葉を使って感謝や敬意を示す、美しい敬語表現にしましょう。

初回公開日:2018年02月21日

記載されている内容は2018年02月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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