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「一緒に行く」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年08月29日

普段何気ない日常でよく使う「一緒に行く」というフレーズ。目上の方には「ご一緒しませんか?」と使いがちですが、実はこれ、正しい敬語とは言えません。今回はこの「一緒に行く」というフレーズをビジネスシーンでも使えるように正しい使い方や表現方法を紹介します。

「一緒に行く」の敬語表現とは?

「一緒に行く」と言うフレーズは、ビジネスシーンでも使う機会が多いです。ただし、「一緒に行く」の「行く」のが上司など目上の人の場合、そのまま使うと失礼にあたるので、尊敬語を使う必要があります。逆に「行く」のがこちら側の場合は謙譲語を使います。

このように「一緒に行く」というフレーズは使い方によって、敬語表現を変えなければなりません。

尊敬語

「行く」の尊敬語は「いらっしゃる」「おいでになる」などなので、「一緒にいらっしゃる」というように表現することができます。

また、「一緒に行く」において、「行く」のが自分の場合を考えてみましょう。尊敬語は原則的に自分の行為については使えません。このため、この場合は尊敬語を使うことはできません。尊敬語を使わずに相手に対して敬意を表すには、次の謙譲語を使います。

謙譲語

「一緒に行く」に謙譲語を使う場合、どのように使えばよいのでしょうか。この場合「行く」を謙譲語に変えます。

「行く」の謙譲語は「伺う」「参る」なので、「一緒に伺います」や「一緒に参ります」と表現することができます。これらのフレーズは比較的よく使われるので、「一緒に行く」の敬語表現として使っている方も多いのではないでしょうか。

「一緒に行く」の敬語での使い方は?

すでに「一緒に行く」の尊敬語、謙譲語を紹介しましたが、ここで改めて敬語の種類について確認しておきましょう。

敬語の種類

敬語の種類が増えていたということを知っていましたか。2007年に文化審議会が発表した「敬語の指針」によって、従来の敬語が尊敬語、謙譲語、丁寧語の3分類であったのに対し、尊敬語、謙譲語、丁重語、丁寧語、美化語の5分類になりました。

そこで、5種類の敬語表現をひとつづつ解説します。

尊敬語

尊敬語とは、相手の動作を高めることで敬意をあらわす表現です。今回は「一緒に行く」という例ですが、「行く」のが相手である場合は、「行かれる」のように「行く」に尊敬表現の「れる・られる」を付けることができます。

ただし、この「れる・られる」の表現は、度合が弱いと言われています。このため、「いらっしゃる「おいでになる」という表現を使ったほうが無難です。

謙譲語1

謙譲語は、自らの動作を低くする、へりくだることで、相手に対する敬意を表す表現です。例えば、「一緒に行く」の「行く」の謙譲語は「伺う」「参る」なので、「一緒に伺う」「一緒に参る」などのようになります。

そして、これを敬意を払う相手に対して使うので、「一緒に伺います」などのように丁寧語を付けて表現する必要もあります。

謙譲語2(丁重語)

「一緒に行く」の「行く」のが自分であり、かつ一緒になるのが相手でなく、こちら側の人である場合はどうなるのでしょうか。例えば、目上の人に対して「母と一緒に行く」ことを伝える場合です。

目上の人に対して「母と一緒に参ります」などと「参る」という言葉を使って表現する場合があります。厳密に考えると、一緒に参るのは母なので、母に対してへりくだっているのはおかしいというのが従来の解釈でした。

しかし、現在では、これを相手に対してへりくだっている表現である「丁重語」とするようになりました。

丁寧語

丁寧語は、文章の表現を丁寧にすることです。相手がどのような立場であっても使えます。「です」「ます」のような表現が丁寧語の代表です。

次のページ:「一緒に行く」の敬語表現の例文を読もう

初回公開日:2018年02月21日

記載されている内容は2018年02月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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