「いっぱい」の敬語表現・いっぱいの使い方と例文・別の敬語表現
更新日:2024年08月18日
「いっぱい」の敬語表現は?
「いっぱい」は、名詞または副詞として使用する言葉です。漢字で書くと「一杯」ですが、ひらがな表記で用いられることも多いとされます。「いっぱい」が持つ意味は複数あり、名詞の意味は5つ、副詞の意味は2つ存在します。
名詞の意味は、1つ目の意味「1つの杯・(茶碗などの)1つの杯に入る分量」、2つ目の意味「少しお酒を飲むこと」、3つ目の意味「イカ・タコ・船が1つ(単位)」、4つ目の意味「金1両」、そして5つ目は「(名詞の下で接尾語的に付き)限度ギリギリまでの意」です。
次に副詞の意味、1つは「一定の容器・場所などに物が溢れそうなくらい満ちている」、もう1つは「できる限り・ありったけ」の意味になります。同じ「いっぱい」の敬語表現でも、使う状況により違う意味になることもあります。状況に合わせた、正しい意味を込めること・捉えることが大事です。それでは、「いっぱい」の敬語表現をご紹介していきます。
いっぱいです
「いっぱい」に「です」を付けたものです。「です」は「〜だ」を敬語にした言葉なので、「いっぱいです」という敬語表現は「丁寧語」として使うことができます。
この敬語表現には「いっぱい」が持つ多くの意味を当てはめることができるため、使用範囲がとても広くなります。そのため、使う時にはどのような意味で使っているのかが重要であり、自分が思った意味で相手に伝わっているかどうかも大事なところになります。
いっぱいあります
「いっぱいある」を敬語表現にしたもので、「ある」+丁寧表現の「ます」で成り立つことから、敬語の分類は「丁寧語」になります。この敬語表現は、副詞としての意味「一定の容器・場所などに物が溢れそうなくらい満ちている」で使われることが多いです。
いっぱいになりました
「いっぱい」に「なりました」を付けていますが、「なりました」は「なる」を敬語表現にした「なります」を完了形(あるものがある、至るところにまでなっていることを表す表現)にしたものです。この敬語表現も、副詞の意味「一定の容器・場所などに物が溢れそうなくらい満ちている」で使われることが多いと言えます。
いっぱいでございます
「いっぱい」に「ございます」を付けた敬語表現で、この「ございます」は「あります」をより丁寧にした表現になります。すなわち、「あります」は「ある」の敬語表現ですが、より丁寧さが込められている敬語表現にしたい時は「ございます」を使うということです。簡単にまとめると「ある・あります・ございます」は全て同じ意味ですが、右に近い方が丁寧さが強い表現になります。
「いっぱい」を敬語表現にした時の使い方!
「いっぱい」を敬語表現にした時、どのように使用するのかを確認しておきましょう。
敬語の種類
敬語には分類があり尊敬語・謙譲語・丁寧語が基本の種類として存在しています。一般的にはあまり使用されませんが、丁重語あるいは超敬語と呼ばれる二重敬語を含む丁寧過ぎる種類もあります。また、謙譲語は1と2に細分されることもあります。
「いっぱい」の敬語表現としてご紹介したものは、いずれも丁寧語になります。丁寧語は、相手を立てるという意味は特に含まれず、日常的に使う語を丁寧にした表現なので、相手の立場および自分との関係性に関係なく、誰に対しても使える敬語です。
使い方
「いっぱい」の敬語表現の中で基本となる形「いっぱいです」は、丁寧語にあたります。他の「いっぱいあります・いっぱいになりました・いっぱいでございます」も全て丁寧語であり、「いっぱい」を含む文の中に尊敬語や謙譲語を意味する言葉を使うことで「いっぱい」を含む敬語の文は尊敬語・謙譲語になることもありますが、「いっぱい」自体に組み合わせるのは丁寧語の意味を持つ語が基本です。
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初回公開日:2018年02月20日
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