「いっぱい」の敬語表現・いっぱいの使い方と例文・別の敬語表現
更新日:2024年08月18日
メールにおいては、あまり「いっぱい」という言葉を使うことはありません。その理由は、「いっぱい」は「話し言葉のイメージが強い」からです。話し言葉というのは「口頭で使う言葉」の意味で、「実際に声を発して話す時」に使う言葉ということです。
メール口頭ではなく、文面に文字を書くことになります。話すと書くは真逆のことになり、言葉を扱う時には「話し言葉は文面に使わない方が良い」と言われています。文面でも使える書き言葉は口頭でも使用されることが多いのですが、話し言葉を書く時に使うことは文法上あまり好まれません。そのため、「いっぱい」をメールで使う時には、別の言葉に言い換える必要があります。
ビジネスでの使い方は?
書き言葉としては適さないイメージが強い言葉は、くだけた表現という印象も強くなります。くだけた表現というのは、改まった場(きちんとするべき場)では使わない言葉および表現のことで、改まった場にはビジネスシーンも含まれています。
「いっぱい」はビジネスシーンでも使用できますが、あまり使い過ぎないこと・言い換えを使える時には言い換えとなる言葉を使うことは意識した方が良いでしょう。
「いっぱい」を敬語表現する時の例文!
「いっぱい」を敬語表現にした時の例文をご紹介します。
今月の予約はいっぱいでございます
ホテル・レストラン・サロン・美容室などの予約に際して、使用されることが多い例文です。「今月の空きはありますか?」というお客様となる側からの質問に対して、答えたい内容が「空きは無い」である場合に「今月の予約はいっぱいでございます」と言った設定です。
机の上には書類がいっぱいです
「机の上に書類がいくつもある」ということです。その「いくつも」の量が少ないと言えるほどの数ではない時、あるいは片手で数えられる範囲でも1つ1つの書類が持つ量が多い場合に、使える例文です。
申し訳ない気持ちでいっぱいです
何か悪いことをした時、相手が気を悪くするようなことをしてしまった時などに使う「申し訳ない」には、謝意の気持ちを示す意味があります。「申し訳ない」が「いっぱい」ということなので、「強い謝意がある」ことを表した例文と言えます。
今月いっぱいまでのご提供期間となっております
「今月いっぱい」は「できる限り」の意味が用いられているため、「サービスなどの提供期間は今月の最後(末)まで」ということを表した例文になります。
声をいっぱいに張り上げていました
「声をいっぱいに」は、言い換えると「声をできる限り」になるため、「できる限り」の意味が用いられている例文です。「声を張り上げる」=「声を大きく出す」の意味なので、「声をできる限りに大きく出していた」ことを表しています。
「いっぱい」を別の敬語表現にすると?
「いっぱい」の意味は、別の言葉を使って敬語表現にすることもできます。
初回公開日:2018年02月20日
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