「気にかけていただき」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現
更新日:2024年06月26日
「迷うといけませんので、駅までお迎えにあがります」「いえ、前に一度お伺いしたことがあるので大丈夫です。気にかけていただきありがとうございます」、「Aくんは算数の考え方が苦手なのではなく、もしかしたら九九を覚え間違っているのかもしれません。いつも途中式まではあっているので。確認してあげてください」「そうなんですか。気にかけていただきありがとうございます」などの使い方をします。
「気にかけていただき」の別の敬語表現例
「気にかけていただき」は「気にかけてもらう」の謙譲語です。尊敬語では「気にかけて下さり」になります。
「気に」を尊敬語にして「お気にかけていただき」「お気にかけてくださり」ということもあります。
お気にかけていただき
「お気にかけていただきありがとうございます」「お気にかけていただいて恐縮です」などの使い方をします。
「明日は早朝会議ですので、忘れないように早起きしてくださいね」「承知しました。お気にかけていただきありがとうございます」、「名刺は持ちましたか」「持ちました。お気にかけていただきて恐縮です」などの使い方をします。
お気にかけてくださり
「お気にかけてくださり」は「お気にかけていただき」の尊敬語です。尊敬語と謙譲語はどちらがより丁寧ということはありません。「お気にかけてくださり」と「お気にかけていただき」は同じ程度に丁寧な表現です。
気にする人は非常に少ないと考えられますが「お気にかけてくださり」は「お気」と「くださり」がどちらも尊敬語なので二重敬語になります。二重敬語は間違いという訳ではありませんが過剰で耳障りに感じられることがあるため避けるべきだとされています。
二重敬語が気になるという場合は「お気にかけていただき」を使いましょう。
「気にかけていただき」の敬語での言い換え
「気にかけていただき」は「お気遣いただき」「ご配慮いただき」などの言葉に言い換えることができます。「気にかけていただき」と同じような場面で使われる敬語をいくつかご紹介します。
お気遣いいただき
「お気遣いいただき」は「気にかけていただき」とほぼ同じ意味の言葉です。
「電話が鳴っていますよ、どうぞこちらにお構いなく出てください」「お気遣いいただき恐縮です」、「自信が無いようなら確認してあげますよ」「お願いします。お忙しいのに申し訳ありません。お気遣いいただきありがとうございます」、「お忙しいなら急がなくて構いませんよ」「お気遣いいただきありがとうございます」などの使い方をします。
ご配慮
「気にかけていただき」「お気遣いいただき」は、どちらかといえば身内に使うことが多い表現です。ビジネスシーンであれば一緒に仕事をしている同僚、直属の上司などに使います。
「ご配慮」は外の人に気づかってもらった場面などでよく使われます。ビジネスシーンであれば取引先の担当者や、直属より上の上司などには「ご配慮」が使われることが多いです。
「急な異動をお願いして申し訳なかったですね」「いいえ。やりたかった仕事ですので、嬉しくおもっております。ご配慮いただきましてありがとうございます」、「貴方から買った方が貴方の営業成績が上がるだろうと思ったから、来るのを待っていたんです」「ご配慮いただき恐縮でございます」などの使い方をします。
お取り計らい
「気にかけていただきありがとうございます」と似通った意味です。「格別のお取り計らいをいただきましてありがとうございます」などの使い方をします。「取り計らい」は「配慮し、うまく都合を合わせる」という意味です。
恐縮
「気にかけていただき」には「ありがとうございます」が続くことが多いですが、「恐縮です」を続ける場合もあります。「有難いけれど、少し申し訳ない」という気持ちを表したい場合は「恐縮です」を使います。
「いつも頑張ってくれているのだから、風邪のときくらいゆっくり休んでください」「お気にかけていただき恐縮です」などの使い方をします。
初回公開日:2018年03月09日
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