「あるかもしれない」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年10月06日
「あるかもしれない」の敬語表現
「あるかもしれない」は敬語にすると「あるかもしれません」になります。「あるかもしれません」は丁寧語にあたります。
丁寧語
敬語には「丁寧語」「尊敬語」「謙譲語」があります。尊敬語は相手のものや相手の動作に対して使い、謙譲語は自分のものや動作に対して使います。
「あるかもしれない」は、相手や自分の動作やものではないため、尊敬語・謙譲語にはしません。このような言葉は「丁寧語」にします。
「あるかもしれない」の敬語での使い方
「あるかもしれない」は「ある」とも「ない」とも断定できないということを相手に伝えるときに使います。
「飛行機は落ちる事がありますか」「事故を防ぐためできる限りのことを行っておりますが、そのようなこともあるかもしれません」、「失敗することはありますか」「私は見た事がありませんが、可能性としてはあるかもしれません」、「宝くじは当たりますか」「当たりくじは存在するので、当たることもあるかもしれません」などの使い方をします。
敬語の種類
敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」があります。「あるかもしれない」は丁寧語の形で敬語にします。「あるかもしれません」が、「あるかもしれない」の敬語表現です。「あるかもしれないです」などの表現を使う場合もあります。「あるかもしれないです」も丁寧語です。
使い方
「あるかもしれない」は「ある」とも「ない」とも言い切れないような場面で使います。
「シフトはこれで決定ですか」「一応完成ですが、まだ変更があるかもしれません」、「明日は晴れますか」「晴れの予報ですが、山の天気は変わりやすいので雨が降ることもあるかもしれないです」などの使い方をします。
「あるかもしれない」のシーン別の使い方
「あるかもしれない」は、「絶対にない」とも「絶対にある」とも言えないという状況を相手に伝える際に使います。
メールでの使い方
「午前中は電話に出られるようにしておきます。しかし、出られないこともあるかもしれません。その場合は折り返します」、「基本的に契約は更新になりますが、状況によっては更新にならない場合もあるかもしれません。ご留意いただけましたらと存じます」などの使い方をします。
ビジネスでの使い方
「あるかもしれない」は否定も肯定もしていない言葉です。ビジネスシーンでは相手にできるだけ正確に状況を伝える必要があるので「あるかもしれない」という表現を多用するのは避けるべきです。とはいえビジネスシーンでも「あるかもしれない」を使う場面はあります。
「電車が遅れることもあるかもしれませんので、一、二本余裕を持った電車に乗るようにしてください」「今月の売り上げは好調ですが下がることもあるかもしれません。波に乗っている時に頑張っておきましょう」などの使い方をします。
書き言葉での使い方
書き言葉にする場合は前後の文脈が「です・ます調」であれば、「あるかもしれません」を、「だ・である調」であれば「あるかもしれない」を使います。
「今のところ発見されていませんが、今後バグが見つかることもあるかもしれません。その時のために対策を取っておくべきです」「今のところ発見されていないが、今後バグが見つかることもあるかもしれない。その時のために対策を取っておくべきだ」などの使い方をします。
「あるかもしれない」は目上の人に使っても大丈夫か
言葉の中には敬語表現にしても目上の人に対して使ったら失礼になる言葉があります。例えば「ご苦労様です」「頑張ってください」などは、敬語ではありますが目上の人に使うと失礼です。「ご苦労」「頑張って」が、基本的に自分と同じか目下の人に対して使う言葉であるためです。
「あるかもしれない」は、「あるともないとも言えない状況」を表す言葉です。目上の人に対して使っても問題ありません。
初回公開日:2018年03月15日
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