「しなくていい」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

「しなくていい」の敬語表現

「しなくていい」は敬語にすると「しなくていいです」、「していただかなくてもいいです」などになります。「していただかなくてもよろしゅうございます」などの敬語表現をする場合もあります。

「召し上がっていますか。美味しいですよ」「アレルギーがあるもので」「何が駄目なんですか」「たくさんあってややこしいんです。食べられるものを自分で食べますので、気にしていただかなくてもいいです」などの使い方をします。

「しなくていい」の敬語での使い方

「しなくていい」はする必要はない、と相手に伝える場面で使います。「気にしなくていい」「構わなくていい」「連絡しなくていい」「無理しなくていい」など、色々な場面で使います。

「しなくていい」の敬語表現は「しなくていいです」「していただかなくていいです」などになります。「していただかなくて結構です」「なさらなくていいです」などの敬語表現をする場合もあります。

敬語の種類

敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」があります。「しなくていい」は丁寧語の形で敬語にすると「しなくていいです」、謙譲語の形で敬語にする場合は「していただかなくていいです」、尊敬語では「なさらなくていいです」になります。

使い方

「痛みますか」「いえ、気にしなくていいです」、「早く行きます」「無理していただかなくていいです。電車が停まっているのですから」、「頑張ればまだ歩けそうです」「無理なさらなくていいです」などの敬語表現をします。

「しなくていい」ではなく「しないでください」と伝える場合もあります。「無理しないでください」「無理なさらないでください」「お気になさらないでください」などの使い方をします。

「しなくていい」の敬語表現・シーン別の使い方

「しなくていい」は「する必要がない」と相手に伝える場面で使います。「折り返しの連絡はしなくていいです。移動中なので取れないと思います。こちらからまたかけます」などの敬語表現をします。

メールでの使い方

「しなくていいです」「していただかなくてもいいです」と書く場合もありますが、書面にする場合は「していただかなくて結構です」「する必要はありません」などの敬語表現を使うことが多いです。

「このメールは自動送信です。返信していただく必要はありません」「同封した資料は、返却していただく必要はありません」などの敬語表現をします。

ビジネスシーンでの使い方

ビジネスシーンでも「しなくていい」は相手がする必要のないことをしている場面などで使います。

「田中さん、その書類は急がないので今しなくていいです」、「社内メールをそう何度も確認しなくていいです」などの敬語表現をします。

「しなくていい」は同僚や部下に使う場合は問題ありませんが、お客様などに使う場合は失礼にあたらないように注意が必要です。

「すぐに返信します」「お気遣いいただきありがとうございます。ですが、夜にご返信いただいても確認することができませんので、お急ぎいただかなくても結構です。お心遣い痛み入ります」などの形で、気遣いの言葉を言い添えるようにしましょう。

「しなくていい」は目上の人に使っても良いか

「しなくていい」は基本的には目上の人に対しては使いません。敬語は目上の人の考えや判断を目下の人は完全に理解することができない、という考えに立って言葉を選びます。このため、目上の人がそれを「しなくていいのか」という判断は目下の人にはできないという考えになるため「しなくていい」は目上の人には使いません。

とはいえ、「しなくていい」と目上の人に伝えなくてはいけない場面は存在します。そのような場合には違う敬語表現を使ってその気持ちを伝えます。

お気持ちだけで充分です

目上の人が親切心から何かをしてくれようとしたが、そうされるとかえって煩わしいというような場面や、そこまでしてもらう必要はない、と感じた場面などでは「お気持ちだけで充分です」という敬語表現でその気持ちを伝えます。

「遅くまでお疲れ様でした。終電が無くなってしまったでしょう。これでタクシーに乗ってください」「ありがとうございます。ですが、自転車で来ておりますのでお気持ちだけで充分です」などの使い方をします。

「しなくていい」を敬語表現するときの例文

「返信しなくていい」「連絡しなくていい」「無理しなくていい」など、「しなくていい」をよく使う場面ごとの敬語表現をご紹介いたします。