「しなくていい」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年10月06日
返信しなくていい
多くの相手はメールが届いたら返信しなくてはと考えます。しかし、返信してもらうとかえって煩わしいというタイプのメールも存在します。そのようなメールを送る場合は「返信しなくていい」と書いておく必要があります。
「同窓会のご連絡です。取り急ぎ決定事項だけを一斉送信しておりますので、返信していただく必要はありません」などの敬語表現をします。
連絡しなくていい
連絡してもらっても電話に出ることができないという場面などでは、連絡しなくていいという旨を伝えておく必要があります。
「折り返しのご連絡はしなくて結構です。これから飛行機に乗りますので、出ることができません。またこちらからご連絡するとお伝えください」などの敬語表現をします。
無理しなくていい
そうする必要のない場面で無理をしている様子の相手には「無理しなくていい」などの言葉をかけることがあります。
「まだ歩けそうです」「高山病の恐れがありますので、無理しなくていいです。少し休みましょう」、「頑張れば持ち上がりそうです」「人を呼びますので無理しなくていいです」などの敬語表現をします。
メモはしなくていい
作業の流れなどをざっと先に説明しておきたい、どこかに記録してあるのでメモを取る必要はない、というような場面では「メモはしなくていい」と先に伝えておく必要があります。
「後でひとつずつ詳細を説明しますので、今はメモを取らなくていいです」、「配ったレジュメに書いてありますので、メモしていただく必要はありません」などの敬語表現をします。
「しなくていい」の別の敬語表現例
「しなくていい」は、「していただかなくて結構です」「していただくには及びません」など色々な言い回しがあります。それぞれの敬語表現をご紹介します。
していただかなくても結構です
「していただかなくて結構です」は「しなくていい」を丁寧に伝える際に使う敬語表現です。
「お配りしたレジュメに詳細を書いてありますので、メモはしていただかなくても結構です」、「こちらからまたご連絡いたしますので、折り返しお電話はしていただかなくても結構です」、「そちらに取りに伺いますので、再配達はしていただかなくても結構です」などの使い方をします。
していただくには及びません
「していただくには及びません」は「しなくていい」という意味です。相手が親切心から必要以上のことをしてくれた際などに使うことが多い表現です。
「傘をお忘れだったのでご連絡いたしました。今暇ですので、よければお宅までお持ちいたしましょうか」「とんでもない。そこまでしていただくには及びません。来週お伺いするので、その時まで預かっておいていただけますか」などの敬語表現をします。
していただく必要はありません
「していただく必要はありません」も「しなくていい」と同じ意味です。
「家までお送りいたしましょうか」「そこまでしていただく必要はありません」、「コピーしておきましょうか」「データを送るので、コピーはしていただく必要はありません」などの敬語表現をします。
「しなくていい」に付け加える言葉
「しなくていい」はする必要のないことを相手がしているときなどに使う言葉です。「していただかなくて結構です」「していただくには及びません」「していただく必要はありません」などは正しい敬語です。しかし、言い方によっては相手の気分を害してしまうこともあります。
「しなくていい」に付け加えることでより丁寧な表現になる言葉をいくつかご紹介します。
お気遣いいただきありがとうございます
親切心から何かをしてくれようとしたが、そこまでしてもらう必要はないと感じた場合や、そうしてもらうことでかえって手間になってしまうような場面では「しなくていい」の敬語表現に「お気遣いいただきありがとうございます」などの言葉を添えると丁寧です。
「運転を代わりましょうか」「お気遣いいただきありがとうございます。ですがもうすぐ着きますのでそれには及びません」などの使い方をします。
初回公開日:2018年03月05日
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