敬語「お役立てください」の使い方とは?例文や言い換え表現も解説
更新日:2024年11月11日
サービスを案内する場合
提供しているサービスの案内でも「お役立てください」は使うことができます。
例
- 「当ホテルは観光施設や最寄り駅までの無料送迎サービスを提供しています。ぜひ、お役立てください。」
「お役立てください」の注意点
「お役立てください」は敬語ではあるのですが、「~ください」は動詞「くださる」の命令形なので命令形の敬語です。
クライアントや上司、目上の人に対して「お役立てください」を使うと、人によっては命令されているような印象を持たれてしまう可能性があります。
「役立ててください」との使い分け
「お」がつかないことで、やや強い印象になります。自分が指示する立場にいる場合や、提供したものの使用目的をはっきり示したいときに有効です。
例
- 「資料の作成に役立ててください。」
- 「人材育成に役立ててください。」
- 「感染予防に役立ててください。」
「お役立てくださいませ」との使い分け
「お役立てください」に「ませ」がついた 「お役立てくださいませ」ですが、命令形である点は変わりません。
しかし、「ませ」が語尾に加わることによって、より丁寧な言葉になります。「〜くださいませ」は女性がよくつかうフレーズであるため、やわらかい印象をもたせることができます。
強い口調に感じられやすい敬語である
「お役立てください」は正しい敬語表現ですが、命令形の敬語なので、強い口調という印象をもたれてしまう可能性があります。
例えば、「お役立てください」を「お役に立てれば幸いです」という表現に言い換えても、同じ意味を相手に対して伝えることができます。
クライアントや上司、目上の人へは「幸いです」「ませ」などを付け足すことによって、命令しているようなイメージを与えるのを避けることができます。
部下や生徒などの目下の人や、会社の同期などの同等の立場の人に対して使うのは問題ありませんが、親しくない上司や社外の人に対して使う際は柔らかい表現にするとよいでしょう。
「お役立てください」の言い換え表現
ここでは、「お役立てください」の言い換え表現について紹介しています。
場面に応じて適切な言い換えができるようになりましょう。
「ご利用ください」
「お役立てください」と同じような意味の言葉に「ご利用ください」があります。
何かのサービスを使うことができるのか、それとも、使うことができないのか、お客さんが確認をしてきたとします。そのような時に「このサービスを利用することができます」という敬語表現を使うことによって、サービスを使うことができるという意味を相手に対して伝えることが可能になります。
普段から仕事でお客さんに対してサービスを提供しているのであれば、このフレーズを学ぶことは非常に重要です。毎日のように使用することのできる敬語表現になるからです。しっかりとした敬語表現が使われているので、話を聞いているお客さんも不快に感じることはないでしょう。
例
- 「無料動画配信サービスを利用することができます。」
「ご活用ください」
初回公開日:2018年03月09日
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