「謝らないでください」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現
更新日:2024年10月02日
お気になさらないでください
「お気になさらないでください」は相手が気に病んでいる様子のときに、「気にしなくていい」と伝える際に使います。
「急に出張に行ってもらうことになって申し訳なかったです。ご予定もあったでしょう」「いえ、お気になさらないでください」などの使い方をします。
大丈夫です
相手は謝っているが、こちらとしては特に問題はないという場面では「謝らないでください」と言ってもいいですが「大丈夫です」と伝えるという方法もあります。
「急に残業になってしまって申し訳なかったです」「大丈夫です。忙しい時期なのは分かっていますので、元々こちらから申し出るつもりでした」などの使い方をします。
「謝らないでください」の別の敬語表現例
「謝らないでください」は、気にする必要のないようなことで過度に謝られたときや、相手に非は無いにもかかわらず謝られたときなどに使います。
「謝らないでください」の他に「謝らないでいただきたい」「謝らないでくださいますか」などの言い方をする場合もあります。それぞれご紹介します。
謝らないでいただきたいです
「謝らないでいただきたい」は「謝らないでほしい」の謙譲語です。「謝らないでいただきたいです」というような言い回しをすることもあります。
「遅くなってしまい申し訳ありません。お待たせしてしまって。大変申し訳ない事を致しました」「遅れていません。私が早く来ただけですので、謝らないでいただきたいです」などの使い方をします。
謝らないでくださいますか
「謝らないでくださいますか」は「謝らないでください」と似通った場面で使います。
「謝らないでくださいますか」は「謝らないでください」の疑問形です。「ご連絡ください」などの依頼は「ご連絡くださいますか」「ご連絡くださいますでしょうか」のように語尾を疑問形にするとより丁寧な印象になります。
しかし、「謝らないでくださいますか」の場合は依頼の内容自体が手間を取らせるようなものではないので、「くださいますか」と言っても「ください」もさほど印象は変わりません。
「遅くなって申し訳ありません」「謝らないでくださいますか。電車が遅れていたのは存じております」などの使い方をします。
「謝らないでください」を使うと失礼になる場面はある?
「謝らないでください」は、相手が過度に謝罪しているときや、相手には非がないのに謝っているときなどに使います。使ったからといって失礼にあたるということはありませんが、目上の人に対してはあまり使いません。
失礼になることは少ない
謝っている相手に対して「謝らないでください」と言ったとしても、失礼にあたることは少ないです。
ただし、「謝らないでくださいますか」と、疑問形にする場合は皮肉だと受け取る人がいる可能性があります。「謝る必要はないとは思わないのか」「謝ったところでどうにもならないと思わないか」などの意味だとも受け取ることができるためです。
謝らなくてよい理由を言うと丁寧
「謝らないでください」と伝えた後、謝る必要がない理由を言い添えると丁寧です。
・「申し訳ありません。不注意でした。ご迷惑をおかけしてしまって申し訳ありません」「謝らないでください。みんな初めは間違いますし、すぐに修正できるので大丈夫です」
・「遅くなってしまって申し訳ありません」「謝らないでください。もう一人来る予定の人がまだ来ていませんので、どのみち待たなくてはいけません」
など、謝る必要がない理由を一言いい添えるようにしましょう。
「謝らないでください」と「気になさらないでください」の違い
初回公開日:2018年03月05日
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