「行きます」の敬語表現・行きますの使い方と例文・別の敬語表現
更新日:2024年08月06日
「行きます」も敬語だけど!尊敬語・謙譲語にすると?
「行きます」の敬語表現をお伝えしていきますが、「行きます」自体も敬語表現の類です。そのため、「行きます」を含め、敬語表現をご紹介していきます。
丁寧語:行きます
まず、丁寧語からご紹介していきます。はじめに、今回の主体となる「行きます」は丁寧語に属する敬語表現です。「行く」+「ます」で成り立っており、「ます」が丁寧な表現の類になるため、「行きます」は丁寧語になります。「ます」は、「ました・ましょう・ますか?」などの形に変化させることもできます。
謙譲語:参ります
「行きます」の謙譲語は、「参ります」と「伺います」です。「参ります」の「参る」は「行く」の謙譲語表現で、そこに丁寧な表現の「ます」を付けたものが「参ります」になります。「参る」は「行く」の反対語である「来る」の謙譲語でもあり、「行く」と「来る」のどちらのことも表すことができるため使いやすいとも言えます。
謙譲語:伺います
「伺います」の「伺う」は、「聞く・尋ねる・訪問する」の謙譲語表現になります。「行きます」の謙譲語に挙げられる理由が、「訪問する」行動が「(そこに)行く」意味とつながるからです。しかしながら、単に「行く」ことと「訪問」することは表していることに違いがあります。
「訪問」が表すことは、「行く」+「人に会いに」です。つまり、「人に会う目的を含む行く」が「訪問」という行動です。よって、「行きます」の謙譲語として「伺います」を使用することができるのは、「人に会うためどこかに行く時」になります。「参ります」は「人に会う」ことがない場合でも、「行きます」の謙譲語として使用できます。
尊敬語:おいでになる
「おいでになる」は、「行く・来る・居る」の尊敬語になります。「行く・来る」は自分の立ち位置によって反対語になるだけで、行っている動作としては同じことですが、「居る」の意味は類語にも反対語にもならないくらい関係がないと言えます。
「おいで」は漢字で「御出で」と書き、「出」を丁寧な表現にするために「御」を付けた言葉です。「主人はどこにおいでですか」と聞く時には「どこに居るのか?」の意味ですが、ここには「どこに行ったのか・どこに来たのか」という意味も含まれています。つまり、「行く・来る」は「居る」状態に至るまでの動作ということです。
そのことから、「おいで」は「行くこと・来ること・居ること」の敬語表現(尊敬語)になると言われています。「になる」には尊敬の意が込められているため、「おいでになる」は尊敬語として扱われます。
尊敬語:いらっしゃる
「いらっしゃる」は「おいでになる」と同様、「行く・来る・居る」の尊敬語です。「◯◯様がいらっしゃる」の形で使う場合は、多く「◯◯様が来る」の意味で使用されます。
「行く」の尊敬語にする時は「◯◯様がそちらにいらっしゃった」の形にすることができ、「行きます」の尊敬語では「◯◯様がそちらにいらっしゃいます」の形で用いられることが多いです。「居る」の意味では、「◯◯様がいらっしゃいますよ」の形になります。
「いらっしゃいませ」という形もありますが、これは接待用語とされています。接待を要するビジネスシーンでのみ使用され、ほとんどの場合は「お客様がお店に来た時」に使います。一般的にはあまり使用せず、広く使えるのは「ようこそおいでくださいました」です。「おいでになる」とは、状況に合わせた使い分けが必要と言えます。
尊敬語:行かれる
「行かれる」は「行きます」を尊敬語の中で、特に分かりやすい表現と言えます。「おいでになる」や「いらっしゃる」には「行く」の言葉が含まれていない上に、「来る・居る」の尊敬語であるため、使い方に関しては少々ややこしい部分がありました。しかしながら「行かれる」には「行く」の言葉が含まれており、「行きます」の敬語表現であることが一目瞭然です。
「行かれる」は丁寧語とされることもありますが、なぜ尊敬語として挙げたのかと言いますと、「〜れる」の部分が尊敬語の表現になるからです。「行かれる」は「行く」に「〜れる」を組み合わせた言葉なので、「〜れる」が持つ尊敬語としての意味が含まれています。そのため、「行かれる」は「行きます」の尊敬語として扱えます。
「行きます」の敬語での使い方!
丁寧語「行きます」も含め、尊敬語・謙譲語・丁寧語にした時の使い方をご紹介します。
初回公開日:2018年03月08日
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