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「申し出」の敬語表現・申し出の使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年01月10日

ビジネスシーンではよく使われる「申し出」という敬語ですが、どういう意味で、どのような時に使われるかご存知でしょうか。この記事では意味や使い方、「申し出」を使った例文や類語についてもご紹介しています。社会人にとっては必要な知識ですので、ぜひ最後までご覧ください。

「申し出」の意味は?

「お客さまからお申し出があった」「○○の件について、私は部長に申し出た」などと表現することがよくあります。そもそも「申し出」とはどういう意味を持っているのでしょうか。まずは言葉の意味についてしっかり理解しましょう。

「申し出」とは、「言って出る」ということです。つまり、「意見や主張、希望、提案などを自分から相手に言う」という意味を持っています。

たとえば、「こちらの資料をまだお持ちでないお客さまはお申し出ください」だったら「資料を持ってないお客さんは自分から名乗り出てください」、「会社のイベントへの参加を申し出た」だと「イベントに参加したいと言った」のような意味になります。

以上のことから、「申し出」とは、自発的に言うことを意味します。

【要注意】「申す」とは意味が違う

「申し出」と似ている言葉で「申す」があります。この「申す」と「申し出」は少し意味が異なります。

「申し出」は上述したように、自ら言って出ることを意味しますが、「申す」は「言う」のへりくだった敬語の表現(謙譲語)になります。「申す」は単純に「言う」という動作について述べているだけで、「申し出る」は自発的な行動を伴います。

たとえば、「部長は○○と申しておりました」は「部長が○○と言っていた」ですが、「妹が○○について申し出ました」だと「妹が自分から進んで○○について発言した」になります。前者は単純に状況を説明していたにすぎませんが、後者は「(妹が)自分から進んで及んだ行為」です。

似たような単語ですが、性質が異なりますのでご注意ください。

敬語について復習してみよう!

「申し出」の敬語表現の説明の前に、まずは敬語の種類について復習してみましょう。

敬語の種類は3つ

敬語は大きく分けて3つに分類することができます。「尊敬語」と「謙譲語」「丁寧語」の3種類です。

「尊敬語」とは、相手を敬う言い方で、目上の方に対してのみ使われる敬語です。主に目上の方の行動を表現する際に用いられます。

「謙譲語」とは、へりくだった表現のことで、自分を相手より下に置いて、間接的に相手を高める言い方の敬語になります。謙虚な印象を受ける表現なため、目上の方に対しても使われますし、語によっては身内や目下の人の行動を表す際に用いられます。

「丁寧語」は文末に「です」や「ます」「ございます」などがついた丁寧な表現をする敬語です。

以上のことを踏まえて、「申し出」の敬語表現についてご説明していきます。

「申し出」の敬語表現はどうすればいい?

「申し出」を敬語表現すると「お申し出」になります。よく使われるのは「お客さまからのお申し出」で、これは尊敬語に当たります。お客さまは目上の方になりますので、尊敬語を用いて表現します。

たとえば、「お客さまより、○○イベントの参加についてお申し出がありました」「○○様は資料をもらってないとお申し出がありました」など、目上の方の行動については「お申し出」を用いた敬語表現をします。

また、自分(もしくは同等、目下の人)の行動を表す際には尊敬語は使いません。この場合は「申し出」をそのまま用いたらOKです。たとえば、「私の後輩が有給休暇を消化したいと上司に申し出た」「姉が○○について申し出た」など、自分や自分より目下(もしくは同等)の人の行為の時には「お」を付けずに「申し出」を使って表現しましょう。

「申し出」の敬語での使い方は?

「申し出」の敬語の使い方についてご説明します。

上述したように、目上の方に対しては「お申し出」を、自分や目下(同等)の人の行為については「申し出」を用います。

【使い方】「申し出」は相手に使ってOK

敬語について知識がある方は「申し出」って目上の方に対して使ってもいい敬語なのかとお思いの方もいらっしゃるでしょう。結論を先に言いますと、相手(目上の方)に対して使って大丈夫です。

そもそもの話になりますが、実はこの「申し出る」の言葉自体には、謙譲語としての役割は持っていません。前述したように、「申す」は「言う」の謙譲語で、自分や目下(もしくは同等)の人の行為を表す際に用いられる敬語表現です。

たとえば、「妹が○○と申しております」「私は○○と申しました」など、「申す」を使うのは自分や目下(目下)の行為の時に使います。「お客さまは申しました」など、目上の方に対しては「申す」は使いません。

ですが、先程も言ったように、「申し出る」には謙譲語としての役割はないので、目上の方に対しても使って大丈夫です。

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初回公開日:2018年04月03日

記載されている内容は2018年04月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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