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「行った」の敬語表現・行ったの使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年03月15日

「行った」は日常会話やビジネスの場で使う機会の多い言葉ですが、ついうっかり間違った敬語を使いがちな言葉でもあります。そこで、今回は「行った」という言葉を取り上げて、敬語としての使い方や文例をご紹介します。この機会にぜひ正しい敬語表現を覚えておきましょう。

「行った」の敬語表現

「行った」という言葉は、誰が「行った」のかということで敬語の使い方が異なる言葉です。「自分が行ったこと」を敬語にするのか「他の誰かが行った」ことを自分が敬語表現に変えるのかで言葉が変わります。

同じ「行った」という言葉でも誰の行動に対して敬語にしなければならないのかということで敬語が異なる場合は、使い方に注意しましょう。使い方を間違えてしまいますと敬語を使って相手に対して敬意を表すつもりが、逆に失礼な言葉になってしまうことがあります。

尊敬語

「尊敬語」とは、相手の行動に対して自分が表現する場合、相手に敬意を表す言葉にする場合に使う言葉です。つまり、相手が「行った」ということを自分が誰かに伝える場合は、「尊敬語」を使うということです。

「行った」という言葉は、「行く」という言葉の過去形の言葉です。この言葉を尊敬語に変える場合は、まず「行く」という言葉を尊敬語に変換し、さらに過去形になるように変えることで「行った」という言葉を尊敬語に変えることができます。

謙譲語

「謙譲語」とは、自分の行動を相手に対してへりくだった表現にする場合に使う言葉です。尊敬語の項目でもご説明をしましたが、「行った」という言葉は「行く」という言葉の過去形の言葉です。

尊敬語の場合と同じように、まず「行く」という言葉を謙譲語に変換します。さらに過去形に変換することで、「行った」という言葉を謙譲語に変えることができます。

「行った」の敬語での使い方

前の項目でもご紹介しましたが、「行った」という言葉を敬語に変換する場合、誰の行動を敬語にしなければならないのかという点が大切なポイントになります。「相手」がどこかに「行った」という内容を敬語にしなければならないのか、「自分」がどこかに「行った」という内容を敬語にしなければならないのかで、言葉が変わります。

「相手」の行動を敬語にする場合と「自分」の行動を敬語にする場合では言葉が変わりますので、それぞれの敬語についてご紹介します。

敬語の種類

敬語の種類は、前の項目でもご紹介しましたが、相手の言動や行動に対して、自分が敬語に変換する場合の「尊敬語」、自分の言動や行動に対して、自分をへりくだった表現にする「謙譲語」、「です」「ます」「ご案内」「お花」などのように「ご」や「お」などを頭につけて丁寧な言葉で表現する「丁寧語」があります。

使う状況によってこれらの敬語を使い分ける必要があります。ただし、特に「尊敬語」や「謙譲語」は使い方を間違えると返って相手に失礼な表現になってしまうことがあります。

また、敬語の使い過ぎは二重敬語といってマナー違反になることがありますので、使い方には注意が必要になります。

使い方

「行った」という言葉を丁寧語にすると「行きました」になります。たとえば、○○の研修会に行ったことがあったか、という上司の質問に対しの返答であれば、丁寧語の「行きました」を使います。

顧客先などに「行った」が留守だった場合は、自分が「行った」という行動なので謙譲語に変換して使います。この場合、たとえば「昨日、14時頃お伺いしましたがお留守でしたので、本日改めて伺いたいのですが、ご予定はいかがでしょうか」のように「行く」を「伺う」という謙譲語にして使います。

目上の人や取引先の人に対して「○○に行ったことはあるか」という質問をしたい場合は、「○○に行かれたことはありますか」または、「行かれたことはございますか」といった使い方をします。

メールでの使い方

メールなどで「行った」という文章を敬語にする場合は、これからの予定を確認する場面ではなく、すでに「行った」がそのときは会えなかったので、再度会う約束をしたい場合などに使います。

【例文】
・先日、○月○日(○)にお伺いさせていただきましたが、急用が入られたとのことでお会いすることができませんでした。お忙しいところ申し訳ございませんが、改めて日程を調整させていただきたくご連絡いたしました。

○月○日(○)14時~、○月○日(○)11時~、○月○日(○)15時~の中で調整していただくことは可能でしょうか。お忙しいところ大変恐縮ですが、折り返しご連絡いただけたら幸いに存じます。

本来であれば、都合が悪くなった場合、事前に連絡することがマナーですのでこのようなメールを書く機会はあまりないと考えられますが、一度「行った」結果会えなかったため日程の再調整をしたい場合は参考にしてください。

ビジネスシーンでの使い方

「行った」という言葉を敬語にする場合、自分が一度先方のところに行ったが会えなかったというようなことを伝えたい場合は、相手に失礼のない言葉を選ぶことが大切です。

本来であれば、ビジネスマナーとして約束してあったにもかかわらず、何の連絡もなかった状態で会えなかったということは、相手があなたに対して明らかにマナー違反をしています。しかし、今後のお付き合いを考えると相手を必要以上に怒らせてしまうことは、ビジネスとしてはあまり得策ではありません。

もし、このようなことが何度も続く場合は自己判断せず、上司などに対応を相談するようにしましょう。経営者であれば、マナーの悪い顧客との付き合いを断るという選択肢はありますが、社員の立場で自己判断で行うことは避けるようにしましょう。

「行った」を敬語にするときの例文とは?

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初回公開日:2018年03月15日

記載されている内容は2018年03月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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