「行った」の敬語表現・行ったの使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年08月27日
実際にこのような状況で相手に連絡し、再度アポイントメントを取り直す場合は、上記の「メールでの使い方」の例文を参考にしてみてください。
相手のところに「行った」が会えなかったという事実だけを伝え、再度アポイントを取り直したいということだけを伝えるようにしましょう。その際には、例文でご紹介したようにこちら側の日程を3つほど候補を記載し、その中での調整が可能であるかどうか確認すると良いでしょう。
仮に候補の中のいずれも都合がつかない場合は、相手から予定を提示されることがほとんどですので、返信を元に再調整をするようにしましょう。
「行った」の別の敬語表現例
「行った」という言葉を別の敬語表現を使う場合は、どのような言葉があるのでしょうか。また、どのように使えば良いのでしょうか。
言葉別に使い方についてご紹介します。
伺う
「伺う」は、「行く」という言葉の謙譲語になります。つまりこの場合、「行く」のは自分ということです。
相手のところに行きますということを敬語で伝えたい場合、「本日、○時にお伺いします」のような使い方をします。
参る
「参る」も「行く」「来る」という言葉の謙譲語です。「伺う」と「参る」の使い分けに迷う人は多いのではないでしょうか。「参る」は今直接話をしている相手をたてる言葉で、「伺う」は向かう先の相手をたてる言葉です。
つまり「参る」は行く先の相手を敬うときに使うのではなく、今現在直接話をしている相手のことを敬うときに使う言葉だということです。
【例文】
・来週の展示会は、担当の田中が参りますのでよろしくお願いいたします。
・(担当の田中が)ただいま参りますので、少々お待ちください。
このように、別の担当者がその場所に行くような場面や、来客者に担当者が来るまで待ってもらう場面などで「参る」という言葉を使います。「参る」という言葉は使い方を間違えてしまいますと、相手に不快感を与えてしまうことがありますので注意するようにしましょう。
「行った」を敬語にする場面とは?
「行った」という言葉を敬語にする場面で考えられるものには、目上の人や年上の人に対して、「過去にその場所に行ったことがあるか」ということを質問するような場面です。
このような時は、「○○に行かれたことはありますか」という使い方で相手に不快感を与えてしまう可能性はありません。他にも「○○にいらっしゃったことはありますか」という表現も使うことができます。
より丁寧な表現にしたい場合は、「いらっしゃる」を使うと良いでしょう。
自分が過去に「行った」ことがあることを敬語にする場合
この場合は、行った相手先の人を敬った表現にする場合は、「伺ったことがあります」となります。観光などで○○に行ったことがあるという場合は、「○○に行ったことがあります」になります。
このように同じ過去に自分が行ったことがあるという場合でも、行った先の相手がいるかいないか、敬う必要があるかないかでも敬語の使い方が変わります。
ビジネスの場合は「行った」ではなく「行く」が多い
ビジネスの場合、相手のところに行く必要がある場合、事前にアポイントメントを取ることが大切です。そのため「行く」という言葉は、過去形の「行った」ではなく、これから「行く」という言葉を敬語にする場面が多くあります。
「行く」の尊敬語は、「いらっしゃる」「おいでになる」です。相手の「行く」という行動を敬語にする場合は、「いらっしゃる」または「おいでになる」を使います。
「行く」「来る」の言葉の謙譲語は、「伺う」または「参る」です。「参る」は、自分が行った先の相手の人に対して敬う必要があるときは「伺う」を使い、直接話をしている相手に対して敬う必要があるときは「参る」を使います。
「参る」という言葉は、着いた場所に相手がいない場合も「参る」を使います。たとえば、来週、東京に出張で参りますといった場合です。相手のところに行く場合は「伺う」を使うと良いでしょう。
「敬語のルール」を身に付けましょう
初回公開日:2018年03月15日
記載されている内容は2018年03月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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