「光栄に思う」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年09月06日
「光栄に思う」の敬語表現を徹底研究!
我々が使っている日本語には昔から「言霊(ことだま)」というものがあります。これは「言葉の中にある霊力」といった意味ですが、つまりは言葉ひとつひとつに力が秘められているということになります。
これをよく解釈すれば、我々は日々いい言葉を発することで自分や相手にいい結果をもたらす、ということにもなります。考えてみれば言葉はコミュニケーションツールであり、いい発言は人間関係を円滑にします。そんな小さな経験は誰にもあることでしょう。
というわけで、ここではそんないい言葉を言われたときの返しとして、その嬉しさを伝える敬語「光栄に思う」を中心に、より人間関係を円滑にするテクニックを見ていきましょう。
丁寧語としての「光栄に思う」
人に褒められたり、よくしてもらったとき、誰もが嬉しいと感じます。そういった気持ちは顔に出たりしますが、できれば気持ちは言葉にして伝えるべきです。そんなときに使えるのが、嬉しい表現を丁寧な敬語にした言葉が「光栄に思う」といった表現になります。
よく「光栄に思う」の敬語はなにかと考える人がいますが、「光栄に思う」自体が嬉しいこと、褒められたことや認められたことを名誉に思う気持ちを表した敬語になります。
ですので、人から褒められたら、特に目上の人などに言われた場合は、その嬉しい気持ちを「光栄に思う」で表現してみてください。
「光栄に思う」は日常的に使える敬語?
「光栄に思う」は日常的に使える敬語です。もちろん、普段の生活で友人や目下の人に対して使うのはややおかしい表現ではあります。そういった人たちに対しては、感謝の気持ちや嬉しい思いをそのまま伝えればいいです。
日常生活でも目上の人などに褒められたり、会社関係などで大きな役職を与えられた場合などは「光栄に思う」気持ちを伝えるべきです。例えば光栄に思うではいささか乱暴なので、「光栄に思います」といったように使えば、敬語としても問題ありません。
「光栄に思う」の敬語における使い方
「光栄に思う」がすでに敬語表現として間違っていませんから、なにかあったときに気持ちを伝える際に「光栄に思う」をそのまま使えばまったく問題はありません。ただし、ですます調にするべきところはした上で、ということが前提になります。
ですので、あまり気負わずに、日常生活でも「光栄に思う」はどんどん使っていくべきです。ここでは、そんな「光栄に思う」をどんな場面でどう使うかを簡単に見ていきます。
そもそも敬語の種類
まず、敬語である「光栄に思う」の使い方の前に、そもそも敬語とはどんなものか、改めて振り返っておきましょう。日本語の基本でもありますが、学生時代以来振り返って考えたこともないのではないでしょうか。
まず敬語には「尊敬語」、「謙譲語」、「丁寧語」があります。尊敬語は、話者が話す内容の動作や主体が話者よりも目上の人であるときに使います。それから謙譲語は、話者の動作や保有する物を相手よりも低めて使います。ただ、それは自分を卑しめるということではありません。丁寧語においては、ですます調を含め、丁寧な言い方をすることです。
ほかにも細かく分けるとたくさんの敬語の種類がありますが、ざっと振り返ると、敬語はこの3つで主に構成されています。
使い方を憶えておこう
「光栄に思う」は使い慣れていれば簡単な敬語で、いつでも使える言葉です。社会人ならその機会はたくさんありますし、学生がクラブ活動などで目上の人と接する機会が多い場合なども「光栄に思う」は頻繁に使う敬語です。
使い慣れていないとどう使っていいかわからない場合もあるでしょう。ですが、これは簡単な問題で、単に使い方を憶える、そしてできるだけ頻繁に使うことで、ちょっとしたときに咄嗟にでも「光栄に思う」が出るようになります。
つまり、「光栄に思う」も訓練で身につく敬語です。ですので、できるだけ多くの機会で「光栄に思う」を利用するようにしましょう。
メールでの使い方
メール上ではむしろ言葉よりも頻繁に使うことになるでしょう。特に社会人はなにかとメールでビジネス文書をやり取りするはずですし、仕事の内容に関しても褒められることがあるでしょう。
そんなときに嬉しい思いを伝えるために、それを敬語にして「光栄に思う」と送ることはよく起こります。
つまり、「光栄に思う」はメール上で使用してもなんら問題のない敬語です。むしろ声に出すよりも使いやすいので、より頻度が高まるのではないでしょうか。
目上の人への使い方は?
「光栄に思う」を目上の人に使う場合、ほかの言い方があるのでしょうか。
それはありません。ですから、嬉しい気持ちや名誉に思うことを伝えるため、「光栄に思う」をそのまま伝えれば大丈夫です。もちろん「光栄に思う」をそのままではなく、ですます調にすることで、目上の人に使う敬語としては申し分ありません。
「光栄に思う」はその気持ちを伝える敬語ですので、目上の人に対しては口頭でもメールでも、どちらで使っても相手を不快にさせることはありません。
初回公開日:2018年04月07日
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