「手伝い」の敬語表現・手伝いの使い方と例文・別の敬語表現
更新日:2024年09月13日
まずは敬語について復習しよう!
この記事では、「手伝い」の敬語表現についてご説明していますが、本題に入る前にまずは敬語について簡単にご説明します。学校で習った内容ですが、忘れてる方もいらっしゃるでしょう。覚えている方もぜひ目を通してみてください。
敬語は3つの種類に分類できる!
敬語は大きく分けて、3つに分類することができます。「尊敬語」と「謙譲語」「丁寧語」の3つです。
「尊敬語」とは相手を敬った表現方法で、目上の方の動作・行為について使われます。「謙譲語」はへりくだった敬語で、自分を下に置いて間接的に相手を高めた表現になります。「丁寧語」は文末に「です・ます」がついた一番馴染みのある敬語です。
「尊敬語」は目上の方にしか使えないのに対し、「謙譲語」は自分や身内(目下の人)の動作・行為を表す際に用いられるほか、語によっては目上の方に使えるものもあります。また、「丁寧語」は目上・目下関係なく、誰に対しても使える敬語です。
「手伝い」の敬語表現はどうなる?
「手伝い」の敬語表現はどのようにすればいいのでしょうか。そもそも「手伝い」とは、「手伝う」という動詞が名詞形になったもので、意味は「手助けすること」です。
それでは「手伝い」の敬語について、尊敬語、謙譲語、丁寧語でそれぞれご説明します。この「手伝い」そのものの敬語ではなく、「手伝いする」にして考えれば分かりやすいです。
尊敬語は「~なさる」
まずは「手伝い」の頭に「お」をつけましょう。この「お」は尊敬語の役割もありますし、丁寧語の役割も持っています。そして次に、「手伝いする」の「する」の部分に着目してみましょう。「する」を尊敬語に変換すると「なさる」になります。ですので、この場合だと「お手伝いなさる」が正解です。
目上の方が「手伝いをする」という状況を言う際に「お手伝いなさる」と尊敬語で表現します。
謙譲語は「~いたす」
謙譲語ではどうでしょうか。「手伝いする」の「する」の部分を見てみます。「する」の謙譲語は「いたす」です。尊敬語と同様、頭に「お」を付け加えて、「お手伝いいたす」が謙譲語の表現になります。
普通はこの謙譲語の最後の部分は丁寧語で表現されます。つまり、「お手伝いいたします」が一般的に使われる謙譲語としての形です。覚えておきましょう。
丁寧語は「~する」
丁寧語は一番馴染みのある敬語なので、分かりやすいでしょう。文末に「ます」を付け加えたらいいだけなので、「手伝いします」でOKです。これも頭に「お」を付け加えて「お手伝いします」にした方がより丁寧な表現になります。
「手伝い」の敬語はどう使ったらいい?
「手伝い」の敬語表現は、尊敬語は「お手伝いなさる」、謙譲語は「お手伝いいたす(いたします)」、丁寧語は「お手伝いします」だとご説明しました。
それでは、次は使い方について見ていきます。
基本的な使い方はこれ!
基本的に、尊敬語は目上の方の行為、謙譲語は自分が行為をする際に用いられ、丁寧語は誰に対しても使えます。これさえ押さえておけばOKです。
つまり、「お手伝いなさる」は上司やお客さま、取引先企業など、自分より立場が上の人の場合に使われる敬語表現です。「お手伝いいたす(いたします)」は、自分が目上の方に向けて言う時に使われる表現ですが、それだけでなく、身内や目下の人の行動を表す際にも用いることができます。
また、「お手伝いします」は誰にでも使える便利な敬語です。目上の方でも目下の人でも、自分と同等の人でも、誰に対して使っても大丈夫です。
ビジネスでの使い方は?
初回公開日:2018年04月03日
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