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「手伝い」の敬語表現・手伝いの使い方と例文・別の敬語表現

更新日:2024年09月13日

ビジネスシーンでよく使われる「手伝い」。これの正しい敬語表現についてご存知でしょうか。この記事では、「手伝い」の敬語の説明だけでなく、例文や他の言い回し方などについてもご説明しています。社会人の方にとっては必須のスキルなので、ぜひ最後までご覧ください。

ビジネスシーンにおいて、何かの手伝いをする機会は誰にでもあるでしょう。上司だけでなく、部下や同僚の手伝いをすることもあるでしょうし、上司や部下に手伝ってもらうこともあるはずです。上述したポイントを押さえておけば、ビジネスシーンにおいても適切な使い分けが可能です。

まず、尊敬語は目上の人の行動を表す敬語なので、上述したように、上司やお客さまなどが「手伝いしている」という行為について述べる時には「お手伝いなさる」を用います。ですが、実際のビジネスシーンにおいて、この表現をすることはあまりないでしょう。

実際のビジネスシーンでは、「自分が手伝いをする」「(自分が)手伝ってもらいたい」という場合がほとんどです。これを敬語表現したい場合、自分の行動について表す場合に使われる敬語は謙譲語なので、「お手伝いいたします」(または丁寧語「お手伝いします」)を使って敬語表現しましょう。

依頼文での使い方は?

困ったことがあった時や、助けてほしい時などに「お手伝いしてください」ということを相手に言いたいシーンはよくあります。部下や同僚だったら、丁寧語を使って「手伝ってもらえませんか」「手伝ってくれますか」などとと言いやすいかも知れません。

一方、先輩や上司にお願いしたくても言いにくいと感じる人は多いです。そんな時、適切な敬語が使えたら、相手に不快感を与えないので、上司も快く引き受けてくれることでしょう。ポイントは謙譲語を使った表現です。

「〜していただけませんか」と疑問形にするとより丁寧な表現になります。「いただく」は「もらう」の謙譲語なので「〜してもらいたいんですけど」というニュアンスになります。例文は後述しますので、そちらを参照してください。

その時によって適切な語に変換を!

上述したように、上司に手伝いをお願いしたい場合は謙譲語を用います。「手伝っていただけませんか」でも敬語表現としては間違いではありませんが、何だか不躾な印象を受けます。なので、他の適切な語に言い換えましょう。

「手を貸していただけませんか」や「お力添えをいただきたく存じます」を使います。これらも「手助けする」という「手伝い」と同じような意味を持っています。ビジネスシーンにおいては、「手伝っていただけませんか」と素直に言うよりも「手を貸していただけませんか」「お力添えをいただけませんでしょうか」などの表現の方がより丁寧です。

メールでの使い方は?

メールで「手伝い」を使いたい場合も同様です。目上の方の動作なら尊敬語を、目上の方に向けて言う際は謙譲語、自分と同等(もしくは目下)の人に対しては丁寧語を用います。

ですが、これもメールなどの書面で「(目上の方が)お手伝いなさる」と表現することは少ないでしょう。上述しましたが、多くは「自分が手伝いすることを述べる」か「手伝ってほしいと依頼する」のどちらかです。

ですので、目上の方には「○○の件は私もお手伝いいたします」や、依頼をする際には適切な語に変換して「手を貸していただけませんか」などと表現します。目下の人に向けては「お手伝いします」、依頼する場合には「お手伝いしましょうか」でOKです。

【例文】「手伝い」の敬語表現

これまで「手伝い」の敬語表現についてご説明してきました。繰り返しますが、ポイントは目上の動作の時には「お手伝いなさる」、目上の人に向けて言う時は「お手伝いいたします」、自分と同等または目下の人には「お手伝いします」です。

以上を踏まえて、例文をいくつかご紹介します。

自分が部下の手伝いをする時は?

自分が部下の手伝いをする際の例文は以下のとおりです。

「何かお手伝いできることはありますか」
「何かお手伝いしましょうか」
「私も○○のお手伝いをします」

また、目下(もしくは同等)の人に対しては「手伝い」の部分を「サポート」と言い換えてもいいでしょう。ただし、この「サポート」はメールなどの書面ではなく、口頭で使用するようにしましょう。メールなどの書面においては堅苦しい言葉の方が好まれます。以下、例文です。

「サポートしますので、指示してください」
「サポートは必要ですか」
「サポートが必要な時は言ってくださいね」

自分が上司の手伝いをする時は?

自分が上司の手伝いをする際の例文は以下のとおりです。

「何かお手伝いいたしましょうか」
「お手伝いできることがございましたら、何なりとお申し付けください」
「○○のお手伝いいたしますので、ご指示ください」

「手伝ってほしい」と依頼する場合は?

上司や部下(同僚)に「手伝ってほしい」という場合の例文です。上司に対しては、謙譲語を用いてへりくだった敬語表現をしましょう。部下や同僚に対しては、丁寧語で十分です。それではいくつか挙げてみます。

上司に依頼する場合の例文は以下のとおりです。

「お手伝いしていただけませんか」
「お手伝いしていただけますと幸いです」
「お力添えいただけないでしょうか」

部下に依頼する場合の例文は以下のとおりです。

「手伝ってもらえませんか」
「手伝ってもらえると助かります」

「手伝い」の別の敬語表現例はある?

「手伝い」の敬語の別の表現についてご紹介します。

上述しましたが、「手伝い」の代わりに「お力添え」や「尽力」を使うことができます。「力添え」は「助ける・援助」という意味があり、「尽力」とは「(ある目的のために)力を尽くすこと」です。

これらは目上の方に依頼する時以外にも、手伝ってもらったお礼を述べる際にも用いることができ、自分が上司を助ける場合にも使える便利な言葉です。以下で例文を挙げてみます。

「ご尽力賜り、誠にありがとうございました」
「お力添えをいただき、心から感謝申し上げます」
「○○の件、私も尽力いたします」
「微力ながら、力添えさせていただきます」

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初回公開日:2018年04月03日

記載されている内容は2018年04月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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