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「力を入れる」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年04月27日

敬語で「力を入れる」を表現する際、普段の会話ではあまり使わない言葉です。謙譲語や尊敬語ではなかなか表現はしないのではないでしょうか。敬語は意識して使用することで身につくことなので、表現の仕方を覚えることから始めてみてましょう。

「尽力する」「尽力」

「尽力」は「力を尽くす」という意味です。この「力」も「努力・骨折り」の意味を含み、さらに広く「能力」のニュアンスも含みます。「力を入れる」が特定のことに集中して頑張ることを指す一方で、「力を尽くす」は特定のことに限らず目的に向かって全力で頑張っていくという姿勢を表すことができます。

力を入れる対象を目的語に据えて「○○に尽力する」とすれば、そこに全力を投入するというニュアンスになりますから「力を入れる」を言い換える表現として適しています。

・御社は○○に御尽力されていると存じ上げます
・さらなる支援に尽力して参ります

「精進する」「精進」

自分自身が「力を入れて」「全力で」「なにがなんでも」努力していく、という気合いを伝えるときに使える表現です。「精進」は仏道において修行に励むことを意味する言葉ですが、一般に「ひとつのことに精神を集中して励むこと」を表し、ビジネスでもよくつかわれます。

「力を入れる」も特定のことに集中して努力することを表しますので、言い換えが可能です。ただし、「精進する」のはあくまでも自分であり、目上の人を「精進させる」わけにはいきませんので、自分自身の努力を示す場合にのみ使いましょう。

・一日も早く戦力になれるよう精進して参ります
・研究者として精進し、製品開発の一助となれるよう努めて参ります

敬語は意識して使いましょう

「力を入れる」をビジネスシーンで敬語として使う場合について考えてきました。尊敬語、謙譲語、丁寧語の違いは知識として必須ですが、敬語は文法として理解しているだけでは使いこなせるようにはなりません。

「力を入れる」という言葉そのものを敬語にしようとするのではなく、使われるシチュエーションや会話する相手との上下関係に即して、動詞を敬語化するようにしてみましょう。状況を的確に把握できれば、尊敬語と謙譲語の使い分けは決して難しくはありません。判断に悩む場合は丁寧語にするだけでも大丈夫です。

相手を敬う思いがあって初めて敬語です。語彙力を身につけて感性を磨き、スマートな敬語でコミュニケーションを楽しめるよう、敬語を意識して使っていくことに力を入れていきましょう。

初回公開日:2018年05月08日

記載されている内容は2018年05月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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