「怒る」の敬語表現・怒るの使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年10月04日
「怒る」を敬語で表してみよう
「怒る」とは不満や不快なことがあり、そのことに対して我慢できない気持ちや腹を立てる気持ちを言います。なるべく笑って毎日を過ごしたいものですが「怒る」という感情は人間なら誰しもが持っている感情です。
日常生活でも相手の言動に腹を立てたり、仕事をしてるときにも上司や部下に怒りを覚えたりする状況は多々あります。反対に自分が上司や取引先の方やお客様を怒らせたりする場面もあるでしょう。
そういう状況で「怒る」を敬語で表すときに誤った表現をすると、さらに相手の怒りを増長させてしまう可能性もあります。「怒る」を正しく敬語ではどう表現すればいいのでしょうか。
尊敬語
尊敬語とは、相手を立てたり高めたりする敬語表現です。主に目上の方や自分よりも立場が上の上司やお客様に対して用い、話の主体や主語が相手側のときに使います。
「怒る」という感情表現を尊敬語で表す場合は「怒っていらっしゃる」になります。「怒っている」の「いる」の尊敬語は「いらっしゃる」になるからです。また「怒る」は「お怒りになる」とも表すことができます。「お~なる」は尊敬語の基本に当たります。
「部長が怒っていらっしゃる」「お客様がお怒りになる」など、目上の方や自分よりも立場が上の方に対して敬意を払った言い回しになります。
謙譲語
謙譲語は自分がへりくだることで、相手を立てたり高めたりする敬語表現です。話の主体や主語が自分側のときに使います。
「怒る」の謙譲語は「怒っております」になります。「怒っている」の「いる」の謙譲語は「おる」になり、語尾に「ます」をつけることで丁寧な表現方法になります。
自分が「怒る」状況の場合は「私は怒っております」と自分が話の主体や主語のときに、自分をへりくだることで相手に敬意を払った言い回しになります。また「怒る」の類語の「憤慨」に言い換えて「憤慨しております」や「憤りを感じております」と表現することもできます。
丁寧語
丁寧語とは相手を問わず丁寧に言う敬語表現です。語尾に「です・ます」が付けることで丁寧語になります。
「怒る」を謙譲語で表す場合は「怒ります」や「怒っています」になります。また自分が怒っている場合だと「怒りを覚えます」や「憤りを感じます」と表すこともできます。
「怒る」を敬語で使ってみよう
自分のせいで相手が「怒る」という状況は極力避けたいです。特にビジネスでは上司や取引先の方やお客様を怒らせてしまう機会があると、気分も落ち込みますし今後の関係性にも響いてきます。
こちらに非があるときはすぐさま謝りお詫びをする必要があるのですが、そんなときは特に「怒る」というワードを正しい敬語で表現しないといけません。正しい敬語を使えないと相手の怒りのボルテージがさらに上がりかねないので注意しましょう。
敬語の種類
先ほど敬語の種類について、尊敬語・謙譲語・丁寧語を説明しましたが、「怒る」を正しく敬語で表す場合は、誰がどのようなことで怒っていてどんな手段で「怒る」を敬語表現するかで言い回しが変わってきます。
会話で伝えるのかメールやお手紙などの文面で伝えるのかで敬語の種類も変わってくるので、使い分けをきちんと覚えましょう。
使い方
ビジネスで「怒る」を実際に敬語で使う場合は、怒られている内容が感情的なものの場合は、その怒りの感情の原因となったことに対して、まずお詫びする必要があります。
仕事上では例え自分が直接の怒りの原因を作ってないにせよ、取引先やお客様相手だと怒りの感情を持たせてしまったことは事実なので、その怒りを一旦鎮めていただくためにも正しい敬語表現を使わなければなりません。
メールでの使い方
口語ではなくメールで「怒る」を使う場合、怒っている内容に対して「怒る」の表現自体を言い換える方が適切なこともあります。
お客様が怒っている場合は「先日はこちらの不手際でお客様のご気分を害してしまい、誠に申し訳ございませんでした。」や「この度はお客様に不快な思いをさせてしまい、心からお詫び申し上げます。」など、「怒る」と言う感情的な表現を別の言い回しに変えて表すのがいいでしょう。
「怒る」を敬語で表すときの例文
初回公開日:2018年03月26日
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