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「怒る」の敬語表現・怒るの使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年04月22日

ビジネスで「怒る」を敬語表現する場合、どういった言い回しが適切なのかを紹介しています。「怒る」を敬語で表す状況は、上司やお客様に対して使われることが想定されるので間違った敬語を使うと、さらに怒りを買うことになる可能性もあるので正しい表現を覚えましょう。

相手が怒る場合や自分が怒る場合で敬語表現は変わりますが、実際口語やメールに使うときは「怒る」という言葉自体を以下のように同じ意味の言葉に言い換えて使うことも多いです。

「部長が会議で怒っていらっしゃる」
「こちらの不手際でお客様がお怒りになる」
「部長がご立腹のようだ」
「お客様が大層お冠でいらっしゃる」
「私は大変憤りを感じております」

同じ「怒る」という表現をさまざまな言い回しに置き換えることができるので、状況に応じて正しい敬語表現ができるように覚えておきましょう。

「怒る」を他の敬語に置き換えると?

先ほど「怒る」と同じ意味の言葉で例を上げたように、ビジネスでは「怒る」という感情的な表現よりも類語を用いた方が「怒る」という直接的な感情表現をやわらげる効果があります。

そもそも「怒る」とは腹を立てるという感情表現になりますので、相手がただ感情的になって怒りを爆発させていると伝えること自体が好ましくないことが多いので、どんな言葉で置き換えることができるかを考えてみましょう。

ご立腹

「ご立腹」の「立腹」とは「腹が立つ」を漢字で音読みしたものでその言葉のとおり、腹が立つ、怒る、憤りを意味します。

頭に「ご」を付けることで相手に敬意を表した表現で「部長が大層ご立腹だ」や「先方がご立腹のようでして」、話の主体や主語が相手側のときに使います。

またメールなどの文面でお詫びするときにも「お客様がご立腹されるのも無理もないことでございます」と使用することもでき、怒っていることに対して同調するように伝えることで怒りを鎮める効果もあります。

お冠

「お冠」は「御冠」と漢字で表し、怒っていることや、機嫌が悪いことを意味します。

「お冠」はそもそも「冠を曲げる」と言い、古代の人々が天皇に反対や反論をする際に、頭にかぶっている冠をわざと曲げてかぶることで、天皇に対して反抗心を表した態度が語源となっています。

現在では「曲げる」と言った言葉が取れたことで、怒っている度合いはやや低めの表現になります。「冠」の頭に「お」を付けることや語源が示しているように、主に目上の方や立場が上の方に対しての敬語表現になり、自分や目下のものには使いません。

お怒りとお叱りの違い

「怒る」と「叱る」は不満を表している態度や、厳しい意見を言うことから同じ言葉の意味のように感じますが、内容は全く異なります。

「怒る」は自分の感情が高まり腹を立てることで、感情のままに不満を爆発させることを意味し、目上の人や立場が上の人にも使うことができ、社会や世間に対してなど抽象的なものに対しても用いることができます。

「叱る」は相手のためを考えて良い方向に導いたり指導することを意味します。目上の人や立場が上の人には使わず、主に目下や立場が下の者に対して用います。

ビジネスで上司やお客様から自分が怒られた場合は、「お怒り」という表現よりも、自分のことを考えて良い方向に導こうと指導してくれている意味の「お叱り」を使う方がいいでしょう。

怒ると敬語になる人の心理

「怒る」と敬語になる人はあなたの周りにもいるかもしれません。そもそも敬語とは相手を敬った表現なのですが、普段は敬語で話す間柄ではない親しい人が、怒ると急に敬語になることで本来の敬語の使い方とは全く異なり、自分を敬っている気持ちは一切感じられないどころか、すごく怖い印象を受けたり冷たく感じたりします。

仕事で敬語で怒られると、感情を爆発して怒鳴らり散らされるよりも、怒っているにも関わらず敬語で怒りを表すのは、社会人として大人な対応だと捉えられます。

しかし夫婦や恋人の間柄で怒ると、怒鳴り散らされるよりも敬語になることで逆に怖い印象を与えがちですので、親しい間柄の男女が怒ると敬語になるのはどういう心理なのか説明します。

彼女の場合

女性が怒る場合は自分の気持ちを分かってくれないとき、約束を破られたとき、無神経なことを言われたときなど原因はさまざまです。

ただ普通なら怒りを爆発させて相手にぶつけるところを、彼氏と彼女という親しい間柄にも関わらず敬語で話すということは「なんとなく」の原因ではなくはっきりとした怒りの原因があり、相手との心の距離感をわざと遠ざけていることを示しています。

敬語で話すことで自分の怒っていることを察知してほしかったり、怒っていることを相手に知らしめたい心理があるので、意図して敬語で話すことがあります。

彼氏の場合

男性が怒る場合も女性と同じで、自分の気持ちを分かってくれないときなど原因はさまざまですが、特に男性の場合は自分が不満に感じていることをそのままストレートにぶつけると、器の小さい男と見られるのではないかとプライドが邪魔をして、怒りを限界まで我慢する方も多いでしょう。

そんな自分の感情が怒りで爆発するのを抑えようと、彼女に敬語で話すことで自分自身も一旦気持ちを落ち着かせ冷静になろうという心理があります。

また敬語で話すことで彼女との距離感をわざと遠ざけ、ごちゃごちゃ言わないで今はそっとしておいてほしいと相手をけん制するために敬語を使う場合もあります。怒っているのに感情をぶつけることなく、敬語で淡々と話されると怖いと感じるのは女性も一緒です。

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初回公開日:2018年03月26日

記載されている内容は2018年03月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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