「すごいと思う」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日：2024年09月02日
丁寧に伝えたい！「すごいと思う」の敬語表現
社会人になると、敬語や丁寧な言葉でのやり取りが必須となります。特に、ビジネスシーンにおいては、敬語や丁寧な言葉でコミュニケーションを取ることが、マナーであると言えるでしょう。ですから、さまざまな言葉を、敬語や丁寧な言葉へと言い換えて使う必要があります。
目上の人や敬意を払うべき相手に対して、尊敬の気持ちや「すごいと思う」と感じることも、あるでしょう。そのような場合も、単純に「すごいと思う」と表現するだけでなく、敬語や丁寧な言葉へと言い換える必要があります。
そこで今回は、「すごいと思う」という言葉や感情をテーマにして、「すごいと思う」の敬語表現などについて、考察・ご紹介していきます。「すごいと思う」という感覚や感情を敬語で表現したい場合、どのように言い換えれば良いのか、ぜひ参考にしてみて下さい。
「すごいと思う」の敬語表現
早速、「すごいと思う」という言い回しの敬語表現や丁寧な言葉へと言い換えた表現について、考察していきます。
「すごいと思う」という言葉は、目上の人に対してそのまま使用すると、失礼な印象を与える可能性があります。そのため、なるべくは敬語や丁寧語へと言い換えて使用した方が、無難だと言えるでしょう。
今回は、「すごい」という言葉と「思う」という言葉にわけて、敬語表現への言い換え方法について、考察していきます。
「すごいと思う」の敬語【１】：すごい
一般的に、「すごい」という表現は、大変砕けており、フランクなニュアンスやイメージのある言葉だと考えらえます。ですから、「すごいと思う」という表現も、「すごい」という言葉をそのまま使用すると、あまりにも砕けたイメージになってしまい、失礼な印象を相手へ与える危険性があります。
「すごい」という言葉を、目上の人に対して使用する場合は、「素晴らしい」「見事」などの言葉へ言い換えると良いという見解があります。しかし、「素晴らしいと思う」「見事だと思う」といった言い回しは、場合によってはいわゆる「上から目線」と見られてしまい、「すごい」よりも砕けた印象はなくなるものの、偉そうな印象を相手へ与えてしまう危険性があります。
そのため、「すごい」という言葉を「見事」「素晴らしい」といった言葉へと言い換える場合も、前後の文章や単語との関係性や使い方などに、注意する必要がありそうです。
「すごいと思う」の敬語【2】：思う
続いて、「思う」という言葉の敬語表現について、考えていきましょう。今回は、「すごいと思う」という言葉を目上の人へ使用する際の敬語表現をテーマにしています。ですから、「思う」という言葉も、自分の「思う」という動作を謙った形で表現することで敬意を払う意味がある、「謙譲語」へと言い換える必要があると考えられそうです。
「思う」の謙譲語は、「存ずる」や「存じる」といった言葉だと言われています。「存ずる」の意味については、「weblio辞書」にて、以下の引用のように解説されています。
引用の内容から、「存ずる」という言葉には、大きくわけて2種類の意味があると読み取れます。1つ目は、「思う」や「考える」の謙譲語としての意味です。そして2つ目の意味は、「知る」「承知する」を謙って表現したものとなっています。
①「思う」「考える」の謙譲語。
出典: https://www.weblio.jp/content/%E5%AD%98%E3%81%9A%E3%82%8B |
②「知る」「承知する」意の謙譲語。
「すごいと思う」の敬語での使い方
「すごいと思う」の基本的な敬語への言い換え方について学んだところで、続いては「すごいと思う」の敬語表現の基本的な使い方について、考察していきます。
一般的に、「すごいと思う」という言い回しは、褒め言葉の1種だと言われています。そもそも、「褒める」という行為自体が、目上の人から目下の立場の人へするものだとされています。そのため、「すごいと思う」という表現を敬語などに言い換えたとしても、上司に褒め言葉として使用すると、失礼にあたる可能性も考えられます。
ですから、「すごいと思う」を敬語として目上の人に使用したい場合は、どのような使い方をすれば失礼にならないのか、考えてみましょう。
敬語の種類
「すごいと思う」という言い回しは、自分が相手に対して、感激したり尊敬の念を抱いたりしたことを表現する言い回しです。自分の動作や考えを謙ることで敬意を表現する敬語は、「謙譲語」などと呼ばれています。
とはいえ、上記でもご紹介したとおり、「すごいと思う」という言い回しは、褒め言葉のようなニュアンスを含んでいるため、例え謙譲語などの敬語へと言い換えたとしても、失礼な印象を目上の人に与えてしまう危険性があります。ですから、「すごいと思う」という表現そのものを言い換えた方が、無難であると考えられそうです。
使い方・言い換え方
上記では、そもそも上司を褒めること自体が失礼になると、ご紹介しました。「すごいと思う」という言い回しは、褒め言葉と見なされることもあるため、敬語へ言い換えたとしても、失礼な印象を与える可能性もあります。
ですから、「すごいと思う」を丁寧な表現へと言い換えることを考えるよりも、使用する言い回しや言葉そのものを別な言葉へと言い換えた方が、言い換えやすいと考えられます。
例えば、上司の資料やプレゼンに対して感じた「すごい」という感情を伝える場合は、「大変ためになる資料でした。特に○○の部分について、教えていただけますか」といった形で興味を示したり感想を述べたりするのも、1つの方法です。
また、「見入ってしまった」「聞き入ってしまった」などの表現を使用することで、尊敬の気持ちを伝えられる可能性もあると考えられます。
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初回公開日：2018年04月24日
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