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「でしたっけ」の敬語表現・でしたっけの使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年03月29日

誰かに言われたことを確認したいときや、確かめておきたいことができたとき、「でしたっけ」という言葉を使いたくなることがあります。一見敬語のような言葉ですが、この言葉は敬語の表現なのでしょうか。この記事ではそんな「でしたっけ」の敬語の表現についてご紹介します。

謙譲語で「でしたっけ」というとき

謙譲語で「でしたっけ」という場合には、「そう伺っておりましたでしょうか」という表現をすることができます。「伺う」は「聞く」の謙譲語です。したがって「そう聞いていただろうか」というのがこの言葉の意味になります。

どうして「そうであっただろうか」が「そう聞いていただろうか」になるのか、というと、それは謙譲語が「自分のする動作について述べる言葉遣い」であるからです。

「でしたっけ」という言葉は「そうであっただろうか」という意味の言葉ですが、この言葉には「自分に関係する動作」がありません。そのため、謙譲語にする場合には「自分はそうだと聞いていた」という言い方に変える必要があります。

そのため、「でしたっけ」を謙譲語に変えると、「そう伺っておりましたでしょうか」という言葉になるといえます。

尊敬語で「でしたっけ」というとき

一方、尊敬語では、「そのように仰せでございましたか」や、「そのように仰せでございましたでしょうか」ということができます。これは「そう言っていましたか」という意味の言葉であるといえます。

これも謙譲語のときと同じ理由です。「でしたっけ」の元の意味である「そうであっただろうか」には、「相手のする動作」が含まれていないため、このままでは「相手のすることや動作を表現する」尊敬語に変えることができません。そのため「あなたはそう言っていただろうか」という表現になるといえます。

謙譲語では「聞く」であったのに、尊敬語で「言う」という言葉に変わる理由は、尊敬語が「相手に関係することにしか使えない言葉遣い」だからです。「聞く」という表現は相手の動作ではなく「自分の動作」になってしまうため、「言う」という言葉に変えて表現するといえるでしょう。

メールでの使い方

メールに限らず、「でしたっけ」の敬語の表現を使うときには、基本的には丁寧語の「〜でしたでしょうか」や「そうでございましたでしょうか」という表現をした方が良いといえます。なぜなら、謙譲語や尊敬語の表現では、「でしたっけ」と少し意味合いが変わってくるからです。

謙譲語で「でしたっけ」を表現するときには、「そう聞いていただろうか」という表現に、尊敬語では「そう言っていただろうか」という表現にしないと、「でしたっけ」に近い意味を持つ言葉は作れない、というお話は先にしました。これは言い換えると、本来「でしたっけ」と謙譲語や尊敬語でいうことはできないということです。

したがって、メールで書くときにはもちろん、他の場合にも基本的には「でしたっけ」を敬語で使いたいときには丁寧語の表現を使うべきであるといえます。

目上の人への使い方

目上の人に対して「でしたっけ」の敬語の表現を使うときにも、丁寧語の「〜でしたでしょうか」を使うと良いといえます。

もちろん、上記でご紹介した尊敬語の「〜と仰せでございましたでしょうか」でも誤りではありませんが、「仰せ」という言葉が「言う」という意味をもつ言葉なので、前に目上の人に言われたことに対して使うなら問題ありませんが、その他のことを確認したいときには、この表現は使えないといえます。

また、「でしたっけ」という表現は、何かを再度確認する表現であるので、「もう一度聞いてしまって申し訳ない」という言葉と一緒に使う方が良いといえます。例えば、「恐れ入りますが、一点再度確認しておきたいことがございます。〇〇の件は〜でしたでしょうか」というようにです。

このように、目上の人に対して使うときには、「目上の人に余計な手間を取らせる」というような姿勢で尋ねると、より丁寧であるといえます。

「でしたっけ」を敬語表現するときの例文

「でしたっけ」を実際に敬語として使うときには、どのように使うのでしょうか。この項では「でしたっけ」の敬語の表現を使った文章をいくつかご紹介します。文章を読んで「でしたっけ」の使い方のコツを掴みましょう。

〜でしたでしょうか

「でしたっけ」を丁寧語で表現した言い回しです。敬語で「でしたっけ」を表現する言葉で、「でしたっけ」と同じ意味合いやニュアンスで使える言葉であるといえます。「でしたっけ」を敬語で表現する場合には、基本的に丁寧語で表現すると良いといえるでしょう。

〜と伺っておりましたでしょうか

「〜と聞いていただろうか」という意味の言葉です。「でしたっけ」を謙譲語で表現するとしたら、このようになるといえるでしょう。「でしたっけ」と同じように「あることがそうであったかどうか」を尋ねることができる表現ではありますが、相手の方から聞いていたことに対して確認したいことがあるときにしか使えない表現であるといえます。

〜のように仰せでございましたでしょうか

「〜というように言っていただろうか」という意味の言葉です。「でしたっけ」を尊敬語で表現するとこのようになるといえます。この言葉も「仰せ」という言葉に「言う」という意味があるので相手の方が言っていたことに対して確認したいことがあるときに使うことができる文章です。

「でしたっけ」の別の敬語表現例

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初回公開日:2018年04月24日

記載されている内容は2018年04月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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