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「可能かどうか」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現

更新日:2024年03月02日

今回は「可能かどうか」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現と題して、「可能かどうか」という言葉の正しい意味や用法、またさまざまな分野で扱われる「可能かどうか」の用例についてご紹介します。ぜひ「お役立ち情報」にピックアップしてみてください。

「可能かどうか」の敬語表現

「可能かどうか」という言葉の意味は「特定の目的意識をもってやり遂げようとする物事や仕事に対し、その経過や成果が想定どおりにいくかどうかを尋ねること」を言い、この表現はビジネス上のやり取りでもプライベート(日常生活)でも、非常に多くの場面で使われています。

その際、ビジネス上のやり取りとして上司に「可能かどうか」を尋ねる際の言葉としては、「可能でしょうか」という表現は微妙に不適切にもなり兼ねません。確かに「可能でしょうか」と上司に聞く場合もありますが、もう少し言葉・表現を置き換える必要も出てきます。

・○○させていただくことは可能でしょうか。
・○○させていただいてもよろしいでしょうか。
・この件につきましての可否をお教えください。
・ご助言をいただければ幸いです。

これらの言葉・表現を用いて質問し、「可能かどうか」という意味合いを持つ別の敬語表現が一般的に使われます。

「可能かどうか」の敬語での使い方

「可能かどうか」を一般的に敬語表現によって相手に伝える場合、「可能でしょうか」や「かまいませんか」という言葉も多く使われていますが、その際に表現全体を敬語表現に変えることが必要になります。

・この案件につきましての可否をお教えいただければ幸いです。
・○○させていただいてもよろしいでしょうか。
・○○させていただくことは可能でしょうか。
・○○していただけますか。
・○○していただいてもよろしいでしょうか。

このように「可能かどうか」を聞く場合はまず、「可否を尋ねる文句」を表現に含ませておき、その「可能かどうか」をメインにして聞く際には「表現全体を敬語表現に置き換えること」が大切です。

表現全体の敬語表現

「可能かどうか」という言葉は主に「です・ます調」による丁寧語表現に置き換えられるため、ビジネス上のやり取りで必要とされる尊敬語や謙譲語によって示される敬語表現に置き換えるためには、その丁寧語表現に他の敬語表現を付け足す必要があります。

敬語の種類

日本語には大きく分けて3種類の敬語表現があり、1つ目は尊敬語、2つ目は謙譲語、3つ目は丁寧語であり、それぞれの敬語表現は用途によってさまざまに使い分けられます。尊敬語は「目上の人や立場が上位にある人に対し、話者が一方的に敬意を示す敬語表現」を意味し、もっぱらビジネス上のやり取りで使われます。

謙譲語は「相手と自分の立場や関係性を問わず、話者が自発的にその姿勢や立場を低めて敬意を示す敬語」を指し、これはビジネス上のやり取りでもプライベート(日常生活)でも非常に多くの場面で使われています。

丁寧語は「不特定多数の人々に公示できる、丁寧な言葉遣いによって示される敬語表現」を指し、主に「です・ます調」で伝えられる当たり障りのない敬語表現を意味します。

それぞれの敬語での使い方

尊敬語で「可能かどうか」を相手に聞く場合には、主に目上の相手の言動について敬語表現をする形となるため、「ご質問にお答えいただければ幸いです」や「このようにおっしゃられていました」などと、「御(お・ご)」を接頭辞に付けた「相手の言動への形容表現」となります。

謙譲語の場合は「○○させていただいてもよろしいでしょうか」や「○○していただければ幸いです」などと、話者が自分の言動や姿勢について敬語表現を取る形となります。そのため、よく尊敬語とはワンセットで使われる敬語表現も多く見られます。

丁寧語は尊敬語や謙譲語による敬語表現と比べて比較的簡単で、主に「です・ます」を接尾辞に付ける形での敬語表現でかまいません。「可能ですか」、「○○してもいいですか」、「○○させていただいてもよろしいでしょうか」などと、端的に尋ねる姿勢となります。

メールでの使い方

ビジネスメールやプライベートでやり取りする電子メールなどでも、「可能かどうか」を相手に尋ねる場合は、先述でご紹介しました「可能かどうか」の敬語表現を用いてかまいません。

・先日の事業計画の進行につきまして、○○のご提案をもって進めさせていただいてもよろしいでしょうか。
・今季の企画におきまして、○○プランを導入させていただくことは可能でしょうか。
・ぜひご協力いただければ幸いです。
・そのようにしていただければ嬉しい限りでございます。
・ぜひそのご方針でよろしくお願いいたします。

このように、メールの場合は少々堅苦しい表現になってもかまいません。文語表現ですので、相手が言った内容を反省できることもあるため、口語表現(会話・対話のとき)よりも多少表現が堅くなることは自然となります。

ビジネスでの使い方

ビジネス上のやり取りで「可能かどうか」を聞く場合には、たいてい定形文句が決まっています。「よろしくお願いします(可能である場合)」、「○○していただければ幸いです」、「○○させていただいてもよろしいでしょうか」などと、相手に許可を求める姿勢で聞いたり、また「そのご方針でお願いします」といった相手への謙遜を示して敬語表現が取られます。

「可能かどうか」と言う場合は、一般的に「○○してもよいか」と言う場合と、相手から用件を持ちかけられた場合に「こういう方針でお願いします」といった2種類しかありません。つまり、相手と話者との立場によって「可能かどうか」を尋ねる状況は変わるため、その状況に沿って「可能かどうか」を問う正しい敬語表現をすることが大切になります。

熟語での使い方と意味

「可能かどうか」を尋ねる場合、その内容を含めた熟語を調べてみるとけっこうたくさん見つけられます。

・可否
・賛否
・適否(てきひ:適当かどうか)
・諾否(だくひ:特定の用件を承諾できるかどうか)
・採否(さいひ:採用することができるかどうか)
・不可
・可不可(かふか:できるかどうか)
・是非(ぜひ:良いことと悪いこと、善し悪し)
・賛成と不賛成
・賛成反対

他にもたくさんの熟語が並びますが、どの言葉の意味合いにも「○○してもよいか」や「(話者の方から)○○させていただいてもよろしいでしょうか」という、物事への方針や姿勢を決める際の可否を問う内容が含まれます。

「可能かどうか」を敬語表現するときの例文

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初回公開日:2018年04月17日

記載されている内容は2018年04月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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