「本当ですか」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現
更新日:2024年10月05日
東北地方の宮城県仙台市の方言にしても「本当ですか」の表現は変わり、この方言にしても他の地方では見られない独特の表現が認められます。
・ほでがすか(本当ですか)
・ほんだってや(本当ですか)
・ほでがいんか(本当ではないでしょう、本当ですか)
この3つの表現が「本当ですか」と言う際によく使われる表現で、「ほん」や「ほ」という言葉が「本当の「本」の字を表しており、その「本」の字に付属する言葉が修飾する働きによって「ですか」や「そうではないでしょう」などの助詞や補語的な役割が認められます。
「本当ですか」の敬語での使い方
「本当ですか」という言葉は先述のとおり、そのまま「本当ですか」という表現でも丁寧語による敬語表現として認められ、この「本当ですか」という言い方はそのままビジネス用語としてもプライベートで扱う常用語としても普通に使われています。
「本当ですか」と相手に問い直す表現は本来、「相手が言う事に信頼が持てず、事の真偽を確認するために使う言葉」としてあるため、場合によっては「本当ですか」と聞き返した相手によくない印象を持つこともあります。
しかし「聞き返す」という動作はもう一つ、「相手に言われた内容を再確認し、その言われたことを全うしようとする姿勢」もうかがえることになり、「相手に言われたことの一部始終にしたがう姿勢」が垣間見えることにつながるため、また場合によっては好印象を持たれることもあります。
敬語の種類
日本語には大きく分けて3種類の敬語があり、1つ目は尊敬語、2つ目は謙譲語、3つ目は丁寧語となり、それぞれの敬語表現は場面や状況によってさまざまな形で使い分けられます。尊敬語は(先述のように)「目上の人に対して敬意を示す敬語表現」を指し、主にビジネス用語での敬語表現として多く認められます。
謙譲語は「相手と自分の立場や関係性を問わず、話者が自発的にその姿勢や立場を低めて敬意を示す敬語表現」を意味し、ビジネス上のやり取りでもプライベート時の連絡交換でも多くの場面で使われる敬語表現となります。
丁寧語は「不特定多数の人々に公示できる丁寧な言葉遣いによる敬語表現」を指し、主に「です・ます口調」によって印象のよい敬語をもって相手に意志を伝える、当たり障りのない敬語表現となります。
「本当ですか」は敬語表現になるのか
先述のように「本当ですか」という言葉にはすでに「ですか」という丁寧語表現が含まれていることにより、「本当か」という言葉を丁寧語で表現した敬語表現として認められます。丁寧語で敬語表現する場合は尊敬語や謙譲語の場合と違い、特に「相手と自分(話者)との立場や関係性」に配慮せず、そのまま「です・ます」という語尾を付けておけば敬語表現として認められます。
そのため、どんな言葉でも「簡単に敬語表現しよう」とした場合には、まず丁寧語による敬語表現を試みると楽であり、その丁寧語表現を参考にしながら「尊敬語・謙譲語による敬語表現」に流用する方法も実践的かつ効果的です。
メールでの「本当ですか」の使い方
「本当ですか」という言葉のニュアンスについて先述しましたように、「本当ですか」という言葉には「事実の確認を改めてして、相手から言われたこと・されたことに対する服従の姿勢」を示す場合と、「相手の言うことを半信半疑で信じていない態度」が同時に見られる場合があるため、状況によっては好印象・あまりよくない印象を持たれることがあります。
そのため、電子メール(特にビジネスメール)で「本当ですか」という言葉をそのまま伝えることは、この「よくない印象」を直接的に与えてしまう場合もあり、その際には「本当ですか」ではなく、「ありがとうございました」や「了解いたしました」と一度了承し、改めて質問をしてみるという姿勢が有効です。
接客での使い方
接客するときでもメールの場合と同じく、その場で「本当ですか」と聞き返さないで、一度自分でそのことについて調べた上で改めて聞き直す、という方法が好印象を持たれる際にはベターになります。
そうすることによって、「一度そのことについて(話者が)調べてきたこと」が相手にも伝わり、その相手にとっては「自分の言った内容を真摯に受け止められたこと」がまず認められ、その上で「(話者が)改めて言われたことを再確認し、そのことに真面目に向き合う姿勢」が相手に認められることになります。
・さようでございますか
・了承いたしました
・ありがとうございます、ご確認させていただきます
・かしこました
このように一度相手の言ったことを許容しておき、「確認させていただきます」とした後で相手の言うことを再確認します。そして納得がいかない点があれば、その点について相手に問い直す方法が一般的です。
「本当ですか」を敬語表現するときの例文
1つの言葉を覚える際には、その言葉を含めた例文を自分で作り、その例文の中でその言葉がどんな意味合いを持ち、またその用法がどのように活用されるのかを実践的に覚える学習法が効果的です。
・そのように承りましたが、それは事実でしょうか。
・わかりました。ご確認いたしますので少々お待ちください。
・さようでございますか。
・先日に承りましたご意見につきまして、1点だけご質問があります(一度相手の言ったことを許容した後で事実の確認をする対応)。
・この点につきましては本当でしょうか。
これらの表現・対応が一般的に認められますが、公式の場面で相手から意見や提案がされ、その内容についての真偽を確認する際には、一度言われたことを許容した上で改めて真偽を確認する姿勢・対応がベターでしょう。
ありがとうございます
初回公開日:2018年03月24日
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