「苦労する」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

「苦労する」の敬語表現

「苦労する」の敬語表現は日常生活からビジネスにおいてまで幅広い場面で使われます。目上の人が苦労した場合または自分が苦労したことを目上の人に話す場合に「苦労する」を正しく敬語で言えるでしょうか。「苦労する」はどのように敬語で表現するのでしょうか。

まずはじめに「苦労する」の敬語表現についてみていきましょう。「苦労する」の敬語表現について丁寧語、尊敬語、謙譲語の3つに分けてご紹介していきます。

丁寧語

「苦労する」を丁寧語で表現すると「苦労します」です。丁寧語は「です、ます、ございます」を使って丁寧に表現をする敬語表現です。ですので「苦労する」に丁寧語の語尾「ます」をつけて「苦労します」となります。

「苦労する」の丁寧語「苦労します」という敬語表現を用いた例文をいくつかあげていきます。
「今頑張らないと後で苦労します。」
「これを完成させるのにとても苦労しました。」

尊敬語

「苦労する」を尊敬語で表現すると「苦労なさる」や「苦労される」です。尊敬語は苦労する人に対して敬意を示す敬語表現なので目上の人が苦労します。実際に苦労する人である目上の人に敬意を示さなければいけません。尊敬語の敬語表現の「～なさる」や「～される」という尊敬語の敬語表現を利用して「苦労なさる」や「苦労される」とします。

「苦労する」の尊敬語「苦労なさる」や「苦労される」を用いた例文をあげます。
「部長も若いころは大変苦労なさったそうです。」
「今までで一番苦労されたことは何ですか。」

謙譲語

「苦労する」の謙譲語は「苦労いたす」です。謙譲語は自分の「苦労する」という動作をへりくだって表現することで相手に敬意を示します。そのため苦労するのは自分自身になります。「苦労する」を謙譲語にするには謙譲語の敬語表現「～いたす」をつけて「苦労いたす」とすることで謙譲語にすることができます。

「苦労する」の謙譲語「苦労いたす」を用いた例文をあげていきます。
「若いことはとても苦労いたしました。」
「ここまで作るのにとても苦労いたしました。」

「苦労する」の敬語での使い方

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「苦労する」の敬語表現は実際どのように使われるのでしょうか。ここでは「苦労する」の敬語表現の基本的な使い方、メールでの使い方を具体例をあげながらそれぞれご紹介していきます。

敬語の種類

「苦労する」の敬語表現のところでも取りあげたように敬語の種類には大きく分けて丁寧語、尊敬語、謙譲語の三種類があります。「苦労する」の敬語表現を丁寧語、尊敬語、謙譲語に分けてまとめると以下のようになります。

丁寧語は「苦労します」です。「苦労する」に「です、ます、ございます」などを使って丁寧に表現をすることで話し相手に敬意を示す敬語表現です。

尊敬語は「苦労なさる」です。「苦労される」は自分が苦労するのではなく、相手が苦労することに対して敬意を示めします。

謙譲語「苦労いたす」です。自分が苦労することをへりくだって表現することで相手を持ち上げて敬意を示す表現です。

使い方

「苦労する」の敬語表現は目上の人が苦労をするときや自分が苦労することを目上の人に言いたいときに使われます。「苦労する」の使い方としては丁寧語「苦労します」では丁寧さはあまり高くないですが、苦労するということを目上の人に敬語を用いながらシンプルに伝えることができます。

「苦労する」の尊敬語「苦労なさる」や「苦労される」を用いると敬意をはらうべき目上の人が苦労する場合に使うことができます。目上の人が苦労するということ対して敬意を示すことができます。

「苦労する」の謙譲語「苦労いたす」は自分が苦労するということをへりくだって表現します。このように表現することで相手に敬意を示すことができます。

メールでの使い方

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「苦労する」の敬語表現はメールではどのように使われるのでしょうか。具体例をあげて使い方をご紹介していきます。

まずは「苦労する」の丁寧語「苦労します」を用いた例です。
「今のうちから将来に備えて貯蓄しておかないと、いざお金が必要になったときに苦労します。今一度将来に備えるための保険についてご検討くださいませ。」

続いて「苦労する」の尊敬語「苦労なさる」や「苦労される」を用いた例です。
「昨日は過去に苦労なさったお話を聞かせていただきとてもためになりました。これからも将来のために日々精進いたします。今後もご指導のほどよろしくお願いいたします。」

最後に「苦労する」の謙譲語「苦労いたす」の例です。
「ここまで完成させるためにとても苦労いたしましたが、おかげさまで無事に完成の目途が立ちました。」

「苦労」の敬語表現には「ご」がつくこともある

「苦労する」と目上の人に尊敬語で言うときには「苦労」という言葉に丁寧さを出すことができる「ご」をつけて「ご苦労なさる」という形で使われることもあります。

たとえば「ご購入」や「ご依頼」、「お迎え」や「お料理」などのように「お」や「ご」をつけて丁寧な敬語表現になる言葉はたくさんあります。「苦労」にも「ご」をつけて「ご苦労なさる」とすることで「苦労なさる」というよりも丁寧な印象の敬語表現になります。