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「いただいております」の意味とは?使い方・例文・注意点を紹介

更新日:2024年08月29日

仕事などで「いただいております」という言葉を使うこともあるでしょう。目上の人に使う言葉であるがゆえ、丁寧にし過ぎて、間違った使い方になっていることもあります。今回は、「いただいております」の正しい使い方を紹介します。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

「いただいておりますってよく聞くけど、正しい使い方がわからない」
「いただいておりますは、二重敬語なのかな」
「いただいておりますを使うときの注意点を知りたい」
お会計のときなどによく耳にする「いただいております」という言葉ですが、正しく使えているのか、わからない人も多いのではないでしょうか。

本記事では、「いただいております」の使い方や注意点を、意味や例文を交えながら詳しく紹介いたします。

この記事を読むと、「いただいております」の正しい使い方がわかります。また、今まで何気なく使っていた「いただいております」の間違いにも気づけるでしょう。

「いただいております」という言葉を使う機会が多い人は、ぜひこの記事を読んでみてください。

「いただいております」の意味

「いただいております」の意味とは?使い方・例文・注意点を紹介

「いただいております」は、「いただく」と「おります」という2つの言葉からできています。

「いただく」と「おります」は、どちらも敬語です。そのため、「いただいております」を二重敬語だと勘違いされている方も多いでしょう。2つの言葉の間に接続助詞の「て」があるため、二重敬語ではありません。

これからそれぞれの言葉の意味について紹介します。2つの言葉の意味が分かれば、「いただいております」を正しく使えるでしょう。

「いただく」は「貰う」の謙譲語

「いただいております」の「いただく」は「貰う」の謙譲語です。自分より目上の人から物をもらうときや、恩恵を受けたときなどに使われます。

また、「食べる」や「飲む」の謙譲語です。この場合は、「お茶をいただく」などこちらも相手から「貰う」の意味で使われます。

「いただく」は漢字で表記すると、「頂く」もしくは「戴く」です。この2つは人に物などをもらったときに使います。

「戴く」は「頂く」に比べて、物品やモノをもらうときに使うことが多いです。つまり何かをさせていただく、というときには「頂く」を使い、目上の人からモノをもらったときには「戴く」を使うのが望ましいとされています。

「おります」は丁寧語

「いただいております」の後半部分である、「おります」も敬語です。

「居る(おる)」は「いる」という言葉を丁寧に表しています。さらに、丁寧語である助動詞の「ます」を組み合わせています。丁寧な言葉である2つが組み合わさっているため、「おります」も丁寧語です。

「おります」は、自分をへりくだり相手への敬意を表しています。よって、目上の人に使われる言葉です。

ちなみに、「おります」と同じ意味を持つ「います」も良く使われます。こちらも丁寧語ですが、自分をへりくだった言い方ではありません。そのため、「いただいています」は、同僚や親しい間柄の人に使うといいでしょう。

「いただいております」の使い方・例文

「いただいております」という言葉は、ビジネスシーンで耳にすることが多いでしょう。ビジネスシーン以外でも、日常会話や相手に何かを尋ねる場合などにも用いられます。今回は、シーンに合わせて「いただいております」の使い方を紹介します。

「いただいております」の正しい使い方を知って、明日から日常会話に使ってみてはいかがでしょうか。

日常で用いる場合

日常の中で、「いただいております」という言葉を聞くのは、買い物のときが多いかもしれません。例えば先払いで購入した商品が配送されるときには、「お会計いただいております商品を配送いたしました」と連絡が来るでしょう。

これは、「代金は支払ってもらっている」という言葉の謙譲語にあたります。「代金」を丁寧にした敬語が「お会計」にあたり、「支払ってもらっている」の部分が「いただいております」にあたります。

「お会計」とつくことで二重敬語のように感じる人もいるでしょう。「お会計」は、店側がお客様に対して使う丁寧語にあたります。「いただいております」は、店側がへりくだりお客様を敬っているため謙譲語です。

敬語の種類がちがうため、「お客様」と「いただいております」を重ねても二重敬語にはなりません。

  • お会計いただいております商品は、ただいま配送中です
  • あちらのお客様からお会計いただいております

ビジネスで用いる場合

ビジネスの電話やメールなどでよく使われるのが、「お問い合わせをいただいております」ではないでしょうか。例えば「お問い合わせいただいております内容は、お答えいたしかねます」などと使われるでしょう。

「お問い合わせをいただいております」は、「問い合わせを貰う」の謙譲語です。「お問い合わせ」は「問い合わせ」という言葉を丁寧に表しています。「いただいております」は謙譲語です。

「お問い合わせ」と「いただいております」どちらも敬語ですが、丁寧語と謙譲語であるため、二重敬語にはなりません。ビジネスシーンでも、安心して使えるでしょう。

  • 本商品は多くの方々から、お問い合わせをいただいております
  • お客様から商品に関する、お問い合わせをいただいております
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初回公開日:2018年04月07日

記載されている内容は2022年11月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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