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「いただいております」の意味とは?使い方・例文・注意点を紹介

更新日:2024年08月29日

仕事などで「いただいております」という言葉を使うこともあるでしょう。目上の人に使う言葉であるがゆえ、丁寧にし過ぎて、間違った使い方になっていることもあります。今回は、「いただいております」の正しい使い方を紹介します。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

相手に尋ねる場合

ビジネスの場でもよく使用されるのが、「いただいておりますでしょうか」です。これは、何かをしてくれたか相手に尋ねるときに使われることが多いでしょう。

「いただいておりますでしょうか」は、適した日本語とは言えません。「していらっしゃいますか」などに変えて、伝える方が正しく理解してもらえます。

実は「いただいておりますでしょうか」は、二重敬語です。「おります」が丁寧語であり、さらに「でしょうか」も丁寧語になります。

どうしても「いただいております」を使う場合は、「いただいておりますか」とすると正しい敬語になります。

相手に尋ねる場合の「いただいております」の例文を紹介します。

  • 明日の資料をご送付いただいておりますか
  • ご署名いただいておりますか

相手に注文を付ける場合

相手に注文を付ける場合には、「~いただいておりますが」といいます。例えば「事前にお会計いただいておりますが、追加分のお支払いをお願いいたします。」などと使われるでしょう。

相手から何かしてもらったけど足りないから、追加で何かしてほしいときに使います。ビジネスシーンでも、取引先から貰った資料が足りなかった場合などに使えるでしょう。

  • 昨日資料をいただいておりますが、追加で〇〇の資料もいただけますか
  • 本体代金はいただいておりますが、別途送料もお願いいたします

「いただいております」の注意点

「いただいております」は、ビジネスシーンや日常生活でよく使われる言葉です。しかし、使い方によっては、誤っている場合があります。

こちらでは「いただいております」の注意点を2つ紹介します。誤った使い方をしていないか確認してみましょう。

二重敬語に注意する

敬語を使うときに注意しなければならないのが、二重敬語です。二重敬語とは、同じ種類の敬語がかさねて使われることを意味します。具体的に説明すると尊敬語と尊敬語からなる言葉、もしくは謙譲語と謙譲語からなる言葉です。

「いただいております」も使い方によっては二重敬語になってしまいます。

よく耳にするのが、「拝見させていただいております」です。一見問題ないように思われますが、実は二重敬語になっています。

「拝見」は見るの謙譲語です。「〇〇させていただく」も「する・行う」の謙譲語となります。2つの謙譲語かさねて使っている「拝見させていただいております」は二重敬語です。

「拝見させていただいております」を正しく言い換えるには、「拝見しています」や「拝見しております」という表現になります。

間違った使い方に注意する

会社の電話を取り次ぐ際に、「〇〇さんはいらっしゃいますか」と聞かれて「〇〇は今、お休みいただいております」と使ってしまった方もいるのではないでしょうか。実はこの文章の中に間違いが二つあります。

まず一つに「お休み」です。自分の会社の人間のことを、取引先もしくはお客様へ伝えるときに「社長様」や「課長様」など、高くする言い方はしません。「お休み」も「お」を付ける必要はありません。

次に「いただいております」です。相手先やお客様から、社員は休みをもらっているわけではないので「いただく」を使う事は間違いになります。では、「いただいております」をどのように伝えるのが正しい表現なのでしょうか。

無難なのは「〇〇は今、休みを取っております。」や「休暇で不在にしております。」です。このように、言い換えて使うようにしましょう。

「いただいております」と「頂戴しております」の違い

ここまで「いただいております」の使い方や注意点などを紹介してきました。ここでは「いただいております」と「頂戴しております」の違いを説明します。

「いただいております」は、漢字で「頂いております」と表記します。「頂戴しております」と漢字が共通しており、「いただく」も「頂戴する」も、人から何か貰うときに使う言葉です。

どちらも謙譲語ですが、「頂戴する」の方が「いただく」よりも丁寧と言われています。また、「いただく」は、物以外にも名前や言葉を貰うときに使いますが、「頂戴する」は、物を貰うことに限定されます。

どんな相手から何を貰うかによって、「いただいております」と「頂戴しております」を使い分けるといいでしょう。

「いただいております」の意味を理解して正しく使いましょう

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初回公開日:2018年04月07日

記載されている内容は2022年11月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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