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「拝見しております」の使い方と例文・敬語の種類・別の敬語表現

更新日:2024年08月18日

「見ています」を丁寧に言う時に「拝見しております」を使います。ビジネスシーンや目上の人と話す際に正しい敬語が使えないと、自分が恥ずかしいだけでなく相手に不快な思いをさせてしまいます。今回は、その「拝見しております」について考えていきましょう。

「拝見しております」の別の敬語表現とは

「拝見しております」と同じ意味で、別の敬語表現はどういう言い方があるのでしょうか。見ていきましょう。

「拝見しております」は「見せていただく」と言える

「拝見しております」という言葉は、ビジネスシーンにおいてはとても重宝される言い方です。しかし、親しい間柄の上司の場合など「拝見しております」では少し堅苦しすぎると感じるときがあるでしょう。そのような場合は「見せていただく」と言いかえることができます。

意味としては自分が主体となって見ることに変わりはないので問題ありません。また「いただく」という言葉が謙譲語になりますので、相手にとっても失礼のない言い方になります。「拝見しております」は相手が自分に近しい人の場合に使用すると、かえって相手が謙遜してしまう場合があるため、場面に応じて使い分けましょう。

「拝見しております」の別の敬語表現例をみてみよう

「拝見しております」を「見せていただく」と言いかえることができると説明しました。では、具体的に相手の許可を得る場合、現在進行形で見ている場合、過去形の場合と三つご紹介します。

相手から何か見せてもらいたい時など、お願いをする場合は「拝見させてください」を「見せていただいてもいいですか」と言いかえることができます。

今見ている状況の場合は「はい、見させていただいてます」と言うことができます。ビジネスシーンにおいては、直属の近しい上司や先輩とのやり取りで使われることが多く、書類の確認や、身の回りの作業時などに聞かれる言葉です。

過去形として使われるのは「見させていただきました」となります。こちらは書類の確認時以外にも「広報誌にご家族の方が載っているのを、見させていただきました」「結婚式の招待状を見させていただきました。素敵ですね」など日常会話にも用いることができます。

気を付けたい言い方

「拝見しております」を使うにあたり、間違えやすい気を付けたい言い方をご紹介します。意外と使っていた、という敬語もあるのではないでしょうか。

意外と使っている二重敬語

お客様や取引相手の方と接する場合、預かったものに対して「拝見させていただきます」と言ったことはありませんか。一見とても丁寧に聞こえますが、正しい敬語表現とは言えません。

「拝見しております」という敬語は、元々「拝見する」を場面に応じて言いかえた敬語です。「拝見する」という言葉と「~させていただく」という言葉は、それぞれ独立した謙譲語の敬語表現になるため、二重敬語になってしまいます。

二重敬語自体は敬語に精通している方以外からしたら気づかれないこともあり、そこまで気にする必要があるのかと疑問を持つ方もいるでしょう。しかし、会話の中では違和感程度で済まされても書面で見るとしつこい言い方をしていると分かります。敬語だけではありませんが、何でもやりすぎは良くないということです。

他にも「拝見いたします」「拝見いたしました」など使ってる表現はたくさんあるので気を付けていきましょう。

「ご覧になる」をセットで覚えよう

ここまでの説明で「拝見しております」は謙譲語であるとご紹介しました。では、相手が「見る」場合はどのように表現するのでしょうか。

相手が主体になる場合は尊敬語を用います。「見る」動作の尊敬語は「ご覧になる」と表現します。同じ書類を二人で見ていても、敬語に直すと自分が書類を「拝見する」ことに対し、相手は書類を「ご覧になる」ということになります。

ビジネスシーンにおいてどちらか一方に偏った場面以外にも、上記のような同じ空間で物事が進む場合ももちろんあります。このようにセットで覚えておくことで、スムーズに敬語の切り替えをすることができます。

「拝見しております」をマスターしよう

今回は「拝見しております」の敬語の使い方をご紹介しました。自分を主体とする言葉ですので、使用頻度も高く間違った使い方はしていない、と感じていた方も多いのではないでしょうか。

今回改めて敬語について振り返り、もし間違った表現をしていた、この言い方してたかも、という方にとって敬語表現を学びなおすきっかけにしてください。社会人生活は思ったよりもとても長いです。正しい敬語を使いこなしてよりかっこいい社会人を目指していきましょう。

初回公開日:2018年06月01日

記載されている内容は2018年06月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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