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状況別の「大丈夫」の使い方を紹介|敬語表現についても詳しく解説

更新日:2024年03月24日

「大丈夫」という言葉を正しく認識できているでしょうか。本記事では「大丈夫」という言葉の正しい意味や「大丈夫」の敬語表現などを紹介しています。「大丈夫」という言葉について正しく理解したい人は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

ちょっと注意が必要な言い換え「結構です。」

「結構」は、目上の人が目下の人間に対して使う言葉です。そのため「大丈夫」同様、目上の人に当たるお客様などには使えません。

この場合には前述の「問題ございません。」や「差支えございません。」に言い換えましょう。

では、「結構です。」はどのように使えばよいでしょうか。これは、「自分が敬われるべき状態にあるとき」が該当します。

たとえば、あなたがレストランに入ったとします。ウエイトレスが水のつぎ足しにきて、不要である旨を伝えるときは「いいえ、結構です。」としても失礼には当たりません。レストランの利用客であるあなたは、ウエイトレスにとっては目上の人に当たるためです。

ただし、「結構です。」で打ち切った場合、相手をシャットアウトしているかのような印象を与えかねません。したがって、「もう結構です。ありがとうございます。」のように一言添えますと、円滑なコミュニケーションを図ることができるでしょう。

商談の場で「結構です。」を使うのはNG

断る際に「結構です」という言葉を用いるケースも多いですが、この言葉も「大丈夫です」と同じく肯定としても否定としても受け取れるため、商談の場で用いるのはNGです。話が食い違った場合、大きなリスクを負う可能性もあるでしょう。

「構いません。」は使えるのか?

「構いません」は、「関心を持つ」「相手をする」などの意味がある「構う」の否定「構わない」の敬語表現です。敬語であっても、意味は否定の「関心を持たない」「相手にしない」となりますので、あまり好印象を与えるものではありません。

また、この言葉には相手に「許可を与える」という意味が含まれているため、相手に高慢な印象を与える恐れもあります。

したがって、敬語表現として文法的に間違いはないものの、やはり「問題ございません。」「差支えございません。」に言い換えた方がベターだといえるでしょう。

「大丈夫」を敬語として使ってみよう

それでは、「大丈夫」を敬語で状況別に使う練習をしてみましょう。「大丈夫」自体は、相手に安心感を与えよう、やわらかく伝えようとする心から発せられる言葉です。

状況に応じて上手に言い換えたり使用したりできれば、相手に悪印象を与えることなく気持ちを伝えることができます。

接客時の「大丈夫」の敬語表現とは?

まず、一番身近な例から見てみましょう。「袋はご一緒で大丈夫ですか?」というフレーズです。コンビニエンスストアなどでよくきかれます。ペットボトルなどを買った場合、ほかの買い物が湿らないようと尋ねる言葉です。

この場合は、「袋はご一緒でよろしいでしょうか?」や「一つの袋にお入れして差支えはないでしょうか?」などとした方が敬語表現として適切です。

今度は、あなたが「大丈夫」を発するケースです。お客様から「本人確認書類として、マイナンバーカードは使えますか?」と尋ねられた場合、お客様はあなたから見て目上の人ですので、「大丈夫」は不適切です。

この場合は、「はい、お使いになれます。問題ございません。」などのように言い換えます。

電話対応時の「大丈夫」の敬語表現とは?

電話応対においても、基本的に敬語の使い方は同じです。ただし、スカイプなどの対面式通話ツールを除き、通常の電話では相手の表情や状況が見えない分、言葉のチョイスをより慎重に行うことが大切でしょう。

たとえば、取引先担当者から電話で「A商品100個、今週末までにご用意いただけますか?」などと発注があった場合には、「承知いたしました。A商品100個ですね。手配いたします。」というように、「承知いたしました。」に加え、発注内容の復唱を行いますとミスの防止や相手からの好印象の獲得につながります。

日程や都合を聞かれて「大丈夫」だと伝えたい際の敬語表現とは?

尋ねられた日程で問題ない場合、「問題ありません」と答えると良いでしょう。メールの場合は「○○日△△時に伺います。」といったように、何に対しての回答なのかをはっきり分かるように回答すると良いでしょう。

謝罪されて「大丈夫」だと伝えたい際の敬語表現とは?

相手に謝罪されて「大丈夫です」という意味で返事をしたい場合には、「お気にならさないで下さい」と答えると良いでしょう。また、メールで謝罪された場合には「こちらも確認不足で申し訳ありません」といったように答えるのも良いでしょう。

就職活動に敬語は必須!あなたは大丈夫?

就職活動での要は、やはり面接試験でしょう。いくら身だしなみを整えても言葉遣いが正しくなければ、採用担当者に一般教養の欠如と判断されてしまいかねません。基本的な敬語である「尊敬語」「丁寧語」「謙譲語」をマスターすることはとても大切です。

面接試験の最後には必ずといっていいほど「最後に何か質問はありますか?」と問われます。その際、「ありません。」と答えるのも気が引けるとの感情から「大丈夫です。」などと言わないようにしましょう。

言い換えるなら「ご丁寧なご説明をいただきましたので、特に質問はございません。」のようになるでしょうか。

ただし、「何か質問は?」と問われたとき、何もないと答えることはあまり好ましくありません。あなたが入社する可能性がある企業の採用担当者に直接質問ができるチャンスを有効活用しましょう。

メールでの敬語の使い方にも注意しよう

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初回公開日:2018年05月27日

記載されている内容は2018年05月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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