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「ご覧になる」の意味と使い方・敬語の種類・類語|拝見する

更新日:2024年04月09日

「ご覧になる」という言葉の敬語表現についてご紹介しています。「ご覧になる」は「見る」の尊敬語で、日常やビジネスでもよく使われます。「ご覧になる」には似ている言葉があったり、謙譲語との違いが分かりづらい表現もあり、しっかりと習得しておく必要があります。

「高覧」という言葉も、尊敬語の一種です。日常的な会話やビジネスの対話の中で使うことはあまりありませんが、フォーマルな文面などの中でよく見かける言葉です。

<例文>
・文書の二枚目に、今回の決定事項を記載いたしました。何卒ご高覧くださいますようお願い申し上げます。

「目を通す」

「目を通す」という言葉や、「お目通しください」というような言葉を聞いたことがあるでしょう。これも、「見る」の尊敬表現として使われる言葉です。これはビジネスの場においてもよくつかわれる言葉なのではないでしょうか。

<例文>
・午後の会議資料を作成しました。できれば会議までにお目通しいただけますでしょうか。

「ご覧になる」と似た言葉との違い

続いて「ご覧になる」という言葉と似ている言葉についてご紹介しましょう。

「お読みになる」

「お読みになる」という言葉は「読む」という言葉の尊敬表現です。「お(動詞)になる」という使い方も似ていますし、同じく目を使って何かを見るという意味でも似ている言葉と言えるでしょう。

目上の人が何かを読むときに「お読みになる」という尊敬語を使います。一方で、「読む」の謙譲語は「拝読する」「読ませていただく」という言葉になります。

<例文>
・〇〇部長は、入社1年目の〇〇くんの提出した企画書を、隅から隅までじっくりとお読みになっていました。
・診察までもう少しお待ちいただきます。それまで、こちらの注意事項をよくお読みになりお待ちください。

「拝見する」

「拝見する」という言葉は「見る」という言葉の謙譲語です。目上の人からもらう資料や、目上の人と話していて自分が見ることや見るものを表現するときに「拝見する」という言葉を使います。これは、全く表現が異なるものであるため、スマートに使うことができればすばらしいと言えるでしょう。

<例文>
・このたびは面接にお越しいただきありがとうございます。早速ですが、提出いただいた履歴書を拝見しました。
・先日薦めていただいた書籍ですが、週末に時間が取れたので早速拝見しました。

「ご覧になる」と「ご覧になられる」の違い

ところで、「ご覧になる」という言葉と「ご覧になられる」という言葉の違いが分かりますか。「ご覧になられる」は日常的に使うことが多い言葉です。ビジネスにおいても、使ってしまっている人はとても多いのではないでしょうか。

しかし、これは二重敬語という表現になっているという指摘もあり、誤っているとする場合もあります。「ご覧になる」という言葉だけで尊敬の表現をしている上に、「られる」という尊敬の助詞が付くことにより、二重の敬語になっているという指摘です。

目上の人であるからといって、二重敬語や三重敬語のように、何度も尊敬表現を付ける必要はありません。求められるのは、その場や相手に沿った的確な尊敬表現です。

「ご覧になる」と「ご覧になられる」の例文比較

<例文>
「ご覧になる」
・昨日のドキュメンタリー番組は、ご覧になりましたか。
「ご覧になられる」
・昨日のドキュメンタリー番組は、ご覧になられましたか。

このように、一見すると間違いではないようにも思えますが、上の文章と比較すると、下の文章は少し表現がくどいように感じられることがわかります。

敬語をマスターして活用しよう!

「ご覧になる」という言葉の敬語での表現についてご紹介してまいりました。いかがでしたでしょうか。「ご覧になる」という言葉自体がすでに尊敬語ですが、この言葉が日常の中のどんなシーンでよく使われているか、また「ご覧になる」の謙譲語である「拝見する」がどのように使われるのかなど、「見る」という言葉の敬語がわかったのではないでしょうか。

敬語は日常においてもビジネスにおいても、積極的な活用が求められます。その敬語をしっかりと使えているかどうかによって、その仕事のスキルまで見通されているようなものです。しかし、敬語に振り回されて、自分の本来の力が発揮できなくなっては本末転倒です。

押さえるべきポイントはしっかりとマスターし、あとは自分の人柄で相手とのコミュニケーションを築いていくといいでしょう。これを機に、ぜひ敬語についてしっかり復習してみましょう。

初回公開日:2018年05月25日

記載されている内容は2018年05月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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