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【男女】面接で使う一人称マナー・印象|僕/自分/わたし

更新日:2024年06月17日

面接が苦手という人は多く、緊張するものです。しかし就職を勝ち取るには避けて通れないのが面接です。そこで面接で使う一人称について語りましょう。一人称はあなたの第一印象を決定づける重要な意味を持ちますので、基本的なビジネスマナーを紹介しましょう。

面接で使う一人称のマナー

面接で使用する一人称のマナーについて、詳しく考えてみましょう。一人称とは、自分のことを何と呼ぶかということです。二人称は、あなたで、三人称は、彼・彼女です。

面接官は、入室の時から、あなたのいろいろな部分を見ています。全体の雰囲気、身だしなみ、声、立ち方、歩き方など、短時間であなたが、「一緒に働きたい人」、「我が社にぜひ来てほしい人」かを判断するのですから、面接官も真剣です。

そこであなたの第一印象を決定づけるのが、一人称なのです。自分を呼ぶ場合、どういうものがあるでしょうか。「わたし」「わたくし」「僕」「あたし」「俺」「自分」「うち」「おいら」「われ」と、多くの呼び方があります。日頃はもちろん自由ですが、面接のようなビジネスの場面では、それを使っただけで一発でレッドカードな一人称もありますので、一つ一つ具体的に考察していきましょう。

個人的意見や体験談は聞かない

面接時の一人称についても、インターネットで様々な意見が語られています。大切なことは個人の意見や体験談を参考にするのは危険ということです。

「一人称なんて『僕』でも『私』でもそんなものどっちでもいいよ」、「私は『あたし』と言って採用になった」、「僕で通したけど普通に面接通った」と、このような個人の意見や体験談を聞き、安心してはいけません。

私服で面接に来ても細かいことを気にしない社長なら、咎めることはないし、履歴書不要のアバウトな会社もあります。そういう会社の面接ならば、どんな一人称にも無頓着でしょう。

あなたが面接を受ける企業が、入室の姿勢から見るような厳しい本格的な面接ならば、個人の体験談や意見を参考にしないほうが賢明です。

特殊な例を参考やお手本にしない

かしこまった席でも平気でTシャツにジーパンで現れ、傍若無人に振る舞い、社長にのし上がった人間をマスコミも「度胸満点」、「個性的」とチヤホヤするということがありますが、これは有名人やタレントだから許される特殊な例で、何の参考にもなりません。面接で不採用になりたくなければお手本にしないことです。

あくまでも実際の面接官の意見か、あるいは就職活動をしている学生を何人も指導しているプロの意見を参考にするべきです。面接時の一人称についても同じで、プロの意見を聞き、参考にしたほうが安全です。面接の傾向性は時代によって変わるので、最新の現場を熟知しているプロの指導には、面接で採用を勝ち取るヒントが凝縮されています。

プロの意見でも要注意な指導もある

なかには、プロの指導でも要注意な内容を発見しました。それは、面接官は何百人と面接しているので、日頃使わない「御社が」という言葉に飽き飽きして、個性を求めるというような話です。

確かに型にはまった受け答えを嫌う面接官はいるかもしれません。皆がリクルートスーツを着ているから、違うスーツを着ていけば褒められるかもしれないという無責任なアドバイスもあります。

一人称に関しても、日頃使っている「僕」「あたし」で自分らしく行ったほうが好印象を与えるかもしれないと指導する人もいました。

しかし、わざわざ一人称で個性を出そうとしなくても、面接には自己PRなど、個性を発揮する場面はほかにたくさんあります。一人称で個性を出そうとして不採用になったら、それはあまりにも、もったいないことです。情報は鵜呑みにせず、思索して答えを出すことが大事です。

男性・女性別の一人称

面接といっても、会社によって様々です。1対1の場合もあれば、5人くらいの面接官と自分一人だけのこともあるでしょう。あるいは複数の人が並んですわり、面接されることもあります。静かな部屋の場合もあれば、周囲にも大勢の人がいて、ざわめいた場所で面接をすることもあるかもしれません。

面接で注意すべき点は数えきれないほどあります。その中でも重要な、第一印象を一瞬で決めてしまう一人称に絞り、語ることにしましょう。

男性の一人称

男性の一人称には、どのような呼び方があるでしょうか。

一般的に多いのは「俺」で、男らしく強い印象を受けます。少しソフトなのが「僕」で、「俺」が荒々しい言い方にも聞こえるので、「僕」と言う人も多いです。

対等の人と話している時は「俺」で、目上の人と話す時は、「わたし」か「僕」と使い分けている男性もいます。目上の人に「俺」で会話するのは、偉そうな印象を与えてしまうからです。自分のことを「自分」と呼ぶ人もいます。

年配でも「僕」と言う人は結構います。年配の人が「僕」と言うのは、10代20代の若い世代が言うのとはまた違った印象を受けます。気さくに聞こえたり、気取って聞こえることもあります。

ほかにも「矢沢」「春日」と自分の苗字を言う一人称も実際にありますが、これを使うのは少し勇気がいるでしょう。タレントではない一般の人がやると、勘違いしていると思われるかもしれません。

女性の一人称

女性の一人称で多いのは、「わたし」と「あたし」です。「わたし」と「あたし」では印象が違います。「わたし」は丁寧で清楚なイメージですが、「あたし」はカジュアルで粋な印象を与えます。

小説でも勝気なヒロインなら「あたし」で、おとなしい主人公なら、「わたし」「わたくし」と一人称で性格を印象づけることがあります。それだけ一人称というのは大事なものです。「あたし」という一人称は女性らしさを表現していて、も高い一人称です。

ほかにも「うち」「うちら」、あるいは男女ともに「おいら」という一人称もあります。女性でも自分のことを「僕」と言う人もいます。昔の姫君ならば「わらわ」や「われ」もありますが、今の時代はあまり聞きません。

面接では一人称「わたくし」がビジネスマナー

ズバリ、結論から言いましょう。面接の場合は、一人称「わたくし」が正解で、男女ともに「わたくし」と呼ぶのがビジネスマナーの基本となります。

面接は一度で終わる場合もあれば、何回か行われる場合もあります。第一印象を決定づける大切な一人称で躓かないためにも、しっかりとビジネスマナーの基本を押さえておきたいところです。

では、なぜほかの一人称を面接時に使ってはいけないのかを詳しく見ていきましょう。理由がわかれば、おのずと「わたくし」を使おうという気持ちになります。

たかが一人称と侮ってはいけません。自分をどう呼ぶかで、面接官に与える影響は、決して小さくないのです。一人称は、入社したあとのビジネスに直結している重要な問題なのです。

僕・自分・わたし それぞれが与える印象と使い分け

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初回公開日:2017年07月28日

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