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婉曲表現とは・婉曲表現の例・婉曲表現する理由・婉曲表現一覧

更新日:2023年12月16日

婉曲表現(えんきょくひょうげん)少々難しい言葉に感じますが、多くの方が使っている表現方法です。婉曲表現を使うと人間関係がスムーズになることが多く、ビジネスなどの日常で多く使われています。ここでは、婉曲表現を使うとどのような効果があるのかを考えご紹介します。

婉曲表現とは?

婉曲表現とは否定的な意味を含んだ語句を直接用いず、他の語句に置き換える表現方法です。婉曲表現をすると聞き手が不快に感じる事や困惑を少なくする事ができます。また話し手が不都合に感じトラブルを事前に回避する事もできます。このようにタブーや価値観、不愉快な話題を直接的に言い表さない目的で婉曲表現を用いるとスムーズな会話が楽しめます。

そして、語句自体が不快では無くても、不快な概念を連想させる場合も婉曲表現が用いられます。婉曲法は礼儀正しさとも考えられ、敬語として用いられる言い回しが多いのも特徴でしょう。また、不吉な言葉が不幸を招くとされる、迷信や宗教思想に基づく婉曲法もあります。

日本語の婉曲表現を使った例

婉曲表現を用いるのが多いのは、病気、死、不幸、地獄、悪魔の語句です。現代における婉曲表現でわかりやすいのが「死」です。人は、死ぬと言う代わりに永眠するというような、相手を気遣った遠回しの婉曲語を使います。

例えば、ある日のニュースで「神奈川県○○市の交差点で、自転車と乗用車がぶつかりました。自転車に乗っていた高校2年生の男子生徒が頭を強く打って死亡しました」と、報道されます。同級生は友人に連絡をとり○○が死んだよ。事故だってさ。など友人と話すことになります。この場合は、友人に話すのでそのままストレートに「死んだ」と伝えられます。ところが、これが遺族にならどうでしょう。やはり「○○君死にましたね」とは言えないでしょう。

この時、使うのが婉曲表現です。「死ぬ」という言葉は数々の婉曲表現があります。死亡する、亡くなる、死去する、永眠する、命を落とす、逝く、逝去する、息を引き取る、息が絶える、旅立つなど多くの婉曲表現がります。これらの言葉を使って、遺族の方と話すことになります。

どうして婉曲表現をするのか

婉曲表現は古典の文章でも出てきました。昔からストレートに言いにくい事や遠回しに伝えたい時は婉曲表現を使います。日本人は、遠回しに言葉を伝えることで、奥ゆかしく謙虚であると感じさせます。あまり、多用しすぎると伝わりにくくなりイメージを悪くしますが、程よい婉曲表現には好感を抱きます。

ストレートに言いにくい事を、婉曲表現を使い相手に伝えることで話し手も聞き手も気持ちのいいコミュニケーションがとれるのです。この婉曲表現は、案外知らないうちに使っていることがあります。意識しないでも一般的に使われる婉曲表現が多くあります。

よくある婉曲表現法

身近に使う婉曲表現は、例えば「いつもどんなテレビを見ているの?」と聞かれたら。「お笑い番組とかドラマかな」と答えます。この時使う「~かな」が婉曲表現にあたります。会話の中で多く使っていませんか?他にも「多くの人はこう思った。でも実は~」の文章ですと、読み手はストレスを感じます。しかし、「こう思う人も多いのではないでしょうか。しかし実際は~」の表現ですと、気持ちよく入ってきます。

他にも教師が「先生は間違っていると思います。だから○○しなさい」と言われると反発感が強くなります。そこに婉曲表現を使うと「あなたの考えもわかります。けど、先生はこうしたほうがいいと思うの、あなたの気持ちを考えてアドバイスするわ」と言われると、とても気持ちよく受け入れられます。このように婉曲表現を使うことで、相手との距離が縮まり円滑に物事が進みます。

ビジネスシーンでの婉曲表現

では、ビジネスシーンではどうでしょう。ストレートに物事を口にすると、どうしてもトラブルになりがちです。そこで婉曲表現を使えば、同僚とはもちろん取引先の相手やさまざまなシーンで使う事ができます。

特にメールでもやり取りは、顔が見えない状況なので婉曲表現を使わないと相手に冷たい印象を与えかねません。どのように婉曲表現を取り入れると良いのか具体例をみていきましょう。

相手にお願いをする時

○○の確認をお願いしますと、伝えても内容はわかりますが、ここではこのように使いましょう。「お手数をおかけしますが、○○の確認をお願いいたします」この時、お手数をおかけしますがの婉曲表現を使うことで、印象が良くなり気遣いの心が伝わります。

相手の意向や都合の確認

こちらで確認させていただきますと伝える場合も、「よろしければ、こちらで確認させていただきます」と婉曲表現を使うことで、柔らかい表現にする事ができます。

返答を求める時

〇月〇日までに返信をお願いいたしますと相手に回答を求める場合も、「恐縮ですが、〇月〇日までに返信いただきましたら幸いです」となります。低姿勢に伝えると、受け取った相手も悪い気はしません。相手の立場にたった婉曲表現で円滑な人間関係ができます。

同僚にも婉曲表現

婉曲表現は得意先や取引先にだけ使う表現ではありません。同僚や家族、恋人など普段から婉曲表現を使うと、人間関係が円滑にいきます。

例えば、日常会話でも「そこのコップ取ってくれる」と伝えるのと「そこのコップ取ってくれない」もしくは、「取っていただけますか」など、丁寧に言い換えれば気持ちよく行動してもらえます。さすがに、家族や恋人には敬語は話しませんが、ある程度の丁寧な言い回しは必要です。

後輩に物事を頼むときにも、婉曲表現を使うと使うと大柄にはならず、頼まれた相手も悪い気はしません。日常的に婉曲表現を使えるようになると、自然と目上の方や得意先との会話でも使えるようになります。日頃から、意識して使うことが大切です。

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初回公開日:2017年08月15日

記載されている内容は2017年08月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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