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敬語の「了解」と「了承」の意味の違いと使い分け

初回公開日:2017年09月22日

更新日:2020年06月02日

記載されている内容は2017年09月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「了解」と「了承」という敬語は、仕事をする上で様々なシーンで使用されます。どちらも似たような意味合いを持っている敬語ですが、仕事上では正しい使い分けが必要になります。「了解」と「了承」の意味と正しい使い分けについて学んでいきましょう。

敬語の「了解」と「了承」の意味の違いと使い分け

ビジネスシーンにおいては、敬語の使い方ひとつで個人の能力が評価される場合が少なくありません。なぜなら、ビジネスにおいてコミュニケーションする相手は上司や取引先、顧客などさまざまな立場の相手がおり、それぞれの相手にふさわしい敬語を使い分けることで、自分と相手の立場を明確にし、その中でスムーズに取引をしていかなければならないからです。

日本語にはたくさんの「敬語」がありますが、同じ意味合いの敬語であっても微妙なニュアンスの違いで使い方が変わるものがあります。「了解」と「了承」もその一つです。

どちらも「伝えられた内容を理解しました。」という意思を伝える、似たような意味合いの敬語ですが、それぞれの意味をちゃんと理解して、状況と伝える相手によって使い分けないと、ビジネスにおいて自身の評価を下げてしまうでしょう。

敬語における「了解」と「了承」の意味の違い

「了解」と「了承」という敬語は、仕事をする上で様々なシーンで使用されます。仕事についての指示を受けて返答する時や、お客様の要望に応える時、同僚から業務内容を伝えられた時など、何かしらの指示を受けそれを承諾した時に「了解」または「了承」という敬語を使います。

何となく使っていると、どちらを使っても良いように感じますが、仕事上の連絡となると、上司や取引先、同僚や下請けなど宛先によって使い分けなくて良いのかという疑問がわいてくることもあるでしょう。

辞書で見る「了解」と「了承」の違いとは

そもそも「了解」と「了承」は同じような意味合いで使われていますが、語句としては明確に違います。違う文字が使われている訳ですから、その語句の持つ意味合いも違うはずです。では、「了解」と「了承」にはそれぞれどのような意味の違いがあるのでしょうか。まずは辞書を引いて、それぞれの言葉の意味を調べてみましょう。

●りょう かい【了解】
①事情を思いやって納得すること。理解すること。のみこむこと。了承。領解。領会。 「事情を-する」 「 -できない」
②無線などの通信で,通信内容を受け取ったことを表す語。 「『ただちに行動を開始せよ』『-』」
③〔ドイツ Verstehen〕 ディルタイの用語。文化を生の表現とみて,その意味を自己移入・追体験などによって共感的にとらえること。理解。

●りょう しょう【了承】
事情をくんで納得すること。承知すること。領掌。 「相手の-を得る」 「よろしく御-下さい」

出典: http://www.weblio.jp/cat/dictionary/ssdjj |

辞書から引用した上記の内容からは、「了解」と「了承」の明確な意味の違いは見えてきません。

敬語としての使い分けを文字から読み解く

敬語の「了解」と「了承」の意味の違いと使い分け
※画像はイメージです

どちらも「事情を理解し納得する」という意味合いを持った同じ用途の敬語に思えます。しかし、使われている文字は明らかに違いますので、このような場合は構成する文字を一文字ずつに分けて、それぞれの文字の意味をさらに辞書を引いてひも解いてみましょう。「了解」と「了承」のいずれの語句にも含まれる【了】という字にはどんな意味があるのでしょうか。

【 了 】[音] リョウ
さとる。 「 了解 ・了簡(りようけん) ・了悟 ・了察 ・了承 ・了得 」 〔「諒」の書き換え字としても用いられる〕

出典: http://www.weblio.jp/ |

「了解」と「了承」の語句に共通して含まれる「了」という字には、元々「悟る」という意味が含まれています。つまり「分かった」「理解した」ということを"了"の字で示しているわけです。そうなると、「了解」と「了承」の意味の違いを決定付けるポイントは「解」という字と「承」という字の違いにあると言えます。

【 解 】 [音] カイ ・ゲ
わかる。さとる。 「 解脱(げだつ) ・理解 ・了解 」

【 承 】 [音] ショウ
うけいれる。ひきうける。 「 承引 ・承諾 ・承知 ・承認 ・承服 ・拝承 ・了承 」

出典: http://www.weblio.jp/cat/dictionary/ssdjj |

文字の意味を見てみると「了解」という語句では「悟る」という意味合いの文字が二つ重ねられているのに対して、「了承」という語句では「悟る」という意味合いの文字に「引き受ける」という意味合いの文字が付いているのです。

ですから「了解」と「了承」は敬語として、どちらも「事情を理解し納得しました」という意味がありますが、「了承」の方が「 事情を理解した上で、それを引き受ける」というニュアンスが若干含まれることになります。

敬語での「了解」と「了承」それぞれの使い方と使い分け

「了解」と「了承」を構成する文字から、それぞれの意味の違いを探ってきましたが、実際「了解」と「了承」の二つの語句の意味を知った上で、敬語としてどのように使い分けたらよいのでしょうか。

どちらの敬語も「相手の伝えた内容を理解した」という意味を持っているので、意味合い的にはどちらの敬語を使っても間違いではないように思えます。しかし、実際にメールや会話で使う時には、正しく使い分けができていないと自分自身の評価を下げることにもなりかねません。

使い分けのポイントは立場と行動による

使い分けのポイントは、伝えられた内容を理解した上で相手や自分自身がどういう行動を取るかによって変わってきます。

上司や同僚、取引先などから伝えられた内容について、その内容が例えば業務の指示であったり、スケジュールの確認であったりと、自分自身に何らかの行動を促す指示であった場合は、主体となる自分自身が「内容を理解した」ことだけを伝えればよいので「了解」を使います。

それとは別に、伝えられた内容を自分自身が「理解した」という事実が、他方面に影響を及ぼすような場合、つまり、内容を理解して「引き受けた」ということを相手に示す必要がある場合において「了承」という敬語を使用します。

「了解」と「了承」の例文

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