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「あなた」の敬語での使い方・呼び方|メール/電話/手紙

更新日:2024年01月14日

「あなた」という言葉を相手に対して使用するとき、迷ってしまうことはありませんか。特にビジネスシーンでは、「あなた」と言うと失礼になる場合があるため、敬語表現を使用する必要があります。この記事では、「あなた」の敬語での使い方や、敬語表現の例をご紹介します。

メールは文章で何かを伝えるため、文章全体の流れが重要になります。そのため、一文の印象でも、メールの文章全体の印象に深く関係します。メールで「あなた」の敬語表現を使用する場合も、文章全体の印象をきちんと考えなくてはなりません。

例えば、「貴殿」と「あなた様」を比べると、「貴殿」の方が堅い印象があります。相手に厳しい印象を与えたい場合には適していますが、やんわりと何かを伝えたい場合には適切とは言えません。やわらかい表現でメールの文章を書いている中で、一文だけでも「貴殿」が入っていると、文章全体としては違和感のある内容となってしまいます。

また、「あなた様」という敬語表現は、親しみを込めて示す場合にも使用されます。そのため、堅い印象でメールの文章を書いている中で使用すると、多少違和感が生まれます。相手によっては適切ではない場合もあるので、文章全体の印象を踏まえて使用するようにしましょう。

手紙での「あなた」の敬語での使い方は?

手紙の場合、「貴殿のご活躍を心よりお祈り申し上げます」や「貴殿におかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」などの表現が多くなります。このような表現は、ある程度決まった言い回しとしておさえておくと良いでしょう。

また、手紙で「あなた様」を使用するケースもあります。これは、「貴殿」よりも親しみを込めて使用するなどの例があります。名前がわかっている相手に対しても、表現方法の一つとして「あなた様」を使用することもあります。

一方で、ビジネスシーンにおける手紙の場合は、名前がわかっている相手に対しては「○○様」や「○○さん」などを使用し、「あなた」の敬語表現としては「貴殿」を使用した方が好ましいと言えます。

電話での「あなた」の敬語での使い方は?

電話で「あなた」を敬語表現で使う場合は、「あなた様」と言うか、「〇〇様」や「○○さん」などのように名前と敬称で呼ぶことになります。先ほども見たように、「貴殿」は文章での使用が一般的となるため、電話ではあまり使用されません。

また、電話は口頭で伝えるため、その場での言い方に大きく左右されます。そのため、その場で適した表現となっていれば、名前で呼ぶことも「あなた様」と呼ぶことも考えられます。この点で、メールや手紙よりも柔軟な使い方が可能であると言えます。

会社での「あなた」の敬語での使い方は?

会社で「あなた」の敬語表現を使用する場合は、電話やメール、直接会話をする場合など、いろいろな場面での使用が考えられます。一方で、ビジネスシーンでの使い方としては、基本的には「○○さん」や「○○様」など、名前で呼ぶ場合が一般的と言えます。

特に会社内で使用する場合は、名前で呼ぶケースがさらに多くなります。また、「〇〇課長」や「○○部長」のように、役職名と合わせて呼ぶ例も多く見られます。そのため、「あなた様」や「貴殿」などの敬語表現自体があまり使用されないと言えます。

一方で、社外とのやり取りの中では、「貴殿」などの敬語表現を使用することもあります。相手の名前がわからないことも多いため、特にメールでは「貴殿」などの敬語表現の使用が考えられます。

面接での「あなた」の敬語での使い方は?

面接では、面接官が応募者に対して「あなた」と言う場合があります。一方で、応募者が面接官に対して「あなた」という意味の言葉を使用する例は、一般的には少ないと言えます。もちろん、そのまま「あなた」と言うことは失礼にあたります。

もし「あなた」の敬語表現を使いたい場合は、「あなた様」の代わりに「○○様」など、名前と敬称で呼ぶようにしましょう。面接官個人に対して「あなた様」と言うことは、一般的な面接ではあまり見られません。事前に名前を確認しておき、きちんと名前で呼ぶ方が好ましいです。

二人称での「あなた」の敬語での呼び方は?

「あなた」は二人称になりますが、二人称の敬語表現はいくつか存在します。その中で、「あなた様」や「貴殿」は代表的な例になります。一方で、二人称の敬語表現には、「貴兄」や「貴台」など、「貴殿」とまぎらわしい言葉もあります。これらの表現について、詳しく見ていきましょう。

「貴兄」の使い方

「貴兄」は、男性が親しい同輩や先輩の男性に対して使用する言葉です。「貴兄」は、「貴殿」と同じく男性が使用することが本来の使い方になります。一方で、現在では女性が男性に対して使用する例も見られます。

「貴兄」も「あなた」の敬語表現となりますが、ビジネスシーンではあまり見られません。「貴兄」は、相手に対する親しみや軽い敬意を示すため、ビジネスシーンでは「貴殿」などの敬語表現の方が適していると言えます。

「貴女」の使い方

「貴女」は、女性に対して軽い敬意を示す表現になります。女性に対する「あなた」という意味になりますが、ビジネスシーンというより、手紙などで使用される言葉です。

ビジネスシーンでは、女性に対して「貴殿」を使用することもあるので、「貴殿」の方が一般的になりつつあります。また、賞状でも一般的には「貴殿」が使用されます。一方で、「貴女」は軽い敬意を示す言葉になるため、手紙で親しみを込めて使用するなどの例が考えられます。

「貴台」の使い方

次のページ:使用する場面ごとに適切な表現をおさえる!

初回公開日:2018年02月21日

記載されている内容は2018年02月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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