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「置く」の敬語表現・置くの使い方と例文・別の敬語表現

初回公開日:2018年04月09日

更新日:2020年06月05日

記載されている内容は2018年04月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

日頃からよく使われる単語「置く」。この「置く」の正しい敬語の使い方をご存知でしょうか。この記事では、敬語の説明だけでなく、正しく使い分けるためのポイントも分かりやすくご説明しています。社会人なら必須のスキルですので、ぜひ最後までご覧ください。

敬語について復習してみよう!

「置く」の敬語表現の説明の前に、まずは敬語の使い方やルールなど最低限必要なことは把握しておきましょう。

学校で習ってる内容ですが、意外にお忘れの方も多いです。すでにご存知の方も、そうでない方も、復習がてらお目を通しください。

全部で3種類の敬語がある!

敬語は大きく分けて3つに分類することができます。相手に敬意を表す「尊敬語」、へりくだった表現の「謙譲語」、文末に「です・ます」を付ける「丁寧語」の3つです。

「尊敬語」は目上の方の行動について述べる際に用いられ、「謙譲語」は自分の行動を述べる時に使います。一方「丁寧語」は、目上・目下関係なく誰に対しても使うことができるのが大きな特徴です。

それでは、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」について、それぞれ詳しく使い方・ルールをご説明します。

「尊敬語」のルールと使い方!

上述しましたが、「尊敬語」は相手を敬う表現になるので、目上の方の行動について述べる際に用いられる敬語です。

表現の仕方ですが、尊敬語には「型」のようなものがあり、「お(ご)〜なる」で尊敬語の表現ができます。

たとえば「お越しになる」「お見えになる」「ご来場なさる」などが挙げられます。「なさる」は動詞「する」の尊敬語なので、「ご来場なさる」は「来場する」を尊敬語で表現したものになります。

また、この「型」以外にも尊敬語で表せるものがあり、これは決まった言い回しになるので、これに関しては覚えてしまいましょう。たとえば、「言う」が「おっしゃる」、「食べる」が「召し上がる」など、前述の「型」に当てはまらない尊敬語がいくつか存在します。数はそんなに多くはないので、ぜひ覚えてください。社会人なら普段からよく耳にするような語なので、すぐ覚えられるでしょう。

「謙譲語」のルールと使い方!

「謙譲語」は自分を下に置くことによって、相手を間接的に高めた敬語になります。謙虚な印象を受ける表現です。これは主に「自分」や「身内」、「目下(もしくは同等)の人」の行動を述べる際に用いられますが、時には「話し手」「聞き手」に敬意を払いたい場合にも使われます。

謙譲語で表現するのにも「型」のようなものがあり、「お(ご)〜する」と表現することで謙譲語で表すことが可能です。たとえば、「お持ちする」「ご報告する」「ご連絡する」など、この「型」に当てはまっているので、これらは謙譲語だということが分かります。

また、尊敬語同様、謙譲語もこの「型」に当てはまらないものがあります。「行く・来る」が「参る」、「知る」が「存じる」、「もらう(貰う)」が「いただく(頂く)」などのように、「お(ご)〜する」に当てはまらなくても謙譲語になるものもあるので、これらもしっかり覚えておきましょう。

「丁寧語」のルールの使い方!

「丁寧語」は一番馴染みがあって分かりやすいかも知れません。文末に「です」や「ます」「ございます」がついたものが「丁寧語」と呼ばれる敬語で、多くの方が特に意識せずに使ってる敬語です。

たとえば、「それは私です」「彼が報告します」「ありがとうございます」など、これらは全て丁寧語での表現です。

「丁寧語」の一番の特徴は、誰に対して使ってもいい点です。尊敬語が目上の方の行動、謙譲語が自分の行動を表すのに対し、「丁寧語」は誰に使っても問題ありません。違う語に変換されることもなく、分かりにくいルールも特にないので、一番使いやすい敬語かも知れません。

「置く」の敬語表現はどうすればいい?

それでは本題の「置く」の敬語表現について、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」に分類して、それぞれご説明します。

「置く」の尊敬語は「置かれる」

「置く」の尊敬語は、「置く」に「〜られる」を付けて「置かれる」と表現します。一見すると受動態(受け身)のようにも見えますが、尊敬語も「〜れる」「〜られる」で表すことができます。なので、この「置かれる」は「置く」の敬語として正しい表現です。

「その箱はテーブルに置かれました」だと受動態ですが、「社長は書類を机に置かれました」だと尊敬語です。主語に着目すればすぐに分かります。主語が「置かれるもの」だと受動態、主語が「目上の人」の場合には尊敬語だと区別できます。

「置く」の丁寧語は「置きます」

丁寧語で「置く」を表現したい場合、文末に「ます」を付けるだけでOKなので「置きます」になります。過去形にしたいなら「置きました」です。

丁寧語の例を挙げると、「彼はダンボールを倉庫に置きます」「私はあそこにパソコンを置きました」などと表現できます。

「置く」の謙譲語は「置かせていただきます」

さて、謙譲語ではどうでしょうか。謙譲語の型に当てはめてみて、「お置きする」と表現したくなりますが、実はこの表現は誤りです。

また、この「置く」は、謙譲語として決まった言い回しのものもありません。「型」にも当てはまらず、決まった言い回しもないので、これら以外の方法で表現しなくてはなりません。

「置く」だけに限らず、このような型にも当てはまらない・決まった言い回しもない場合には「〜させていただく」を用いて謙譲語として表現します。

「いただく」は「もらう」の謙譲語なので、「〜させていただく」は「〜させてもらう」という意味を持ちます。「いただく」の部分で謙譲語表現しているので、「置かせていただく」は正しい敬語表現になります。

以上のことから、「置く」を謙譲語で表現したいなら「置かせていただく」を用いましょう。また、これに丁寧語で表現した「置かせていただきます」の方がより丁寧です。

謙譲語は「目上の人」に向けて言う場合のみ!

「置く」の謙譲語は「置かせていただく」だとご説明しましたが、これは「目上の人」に向けて使う場合に用いることができる敬語です。

つまり、先輩や上司などの「自分より立場が上の人」に向かって「○○を置くよ」と述べたい場合に限り、「○○を置かせていただきます」と敬語を使うことができます。

もし逆に、部下や同僚など、自分より目下(同等)の人に向けて述べたいなら、この場合は丁寧語を用いましょう。目下(同等)の人に対してはへりくだる必要はありません。「置きました」と丁寧語で表現してOKです。

誰に向けての言葉なのかに注意して「謙譲語」か「丁寧語」かを使い分けるようにしましょう。目上の人に向けて動作を述べるなら「謙譲語」、目下(同等)の人に向けて述べるなら「丁寧語」を用いてください。

「~させていただきます」の表現の多用は控えて!

「させていただく(いただきます)」は、実は何にでも使える便利な謙譲語です。上述した「型」に当てはまるものでも「〜させていただきます」と表現することは可能です。

「ご連絡する」などは「型」に当てはまっておりますが、「ご連絡させていただきます」と表現しても、文法的にはOKです。

敬語の表現としては正しいのですが、「〜させていただきます」はあまり使わない方が無難です。この「させて」という単語の部分には、「相手に許可を求める」「その恩恵を受ける」の意が含まれていますので、相手に許可を求めてない場合にも使うのは、使い方としては誤りだからです。

また、「させていただきます」だと文字数も多くなるため、読みづらかったり、人によっては回りくどい印象を受けることもあります。

以上のことから、「型」に当てはまるものに関しては、「させていただきます」の多用はできるだけ控えましょう。

「置く」の敬語の使い方は?

「置く」の敬語表現の仕方は、尊敬語は「置かれる」、謙譲語は「置かせていただく」、丁寧語は「置きます」だと説明しました。これらを実際に使うにはどのようにしたらいいのでしょうか。「誰が」「どのような時に」「どの敬語を使うのか」について詳しくご説明します。

ポイントとして、「置く動作をする人」に着目してみましょう。誰が「置く」のかについて考えてみると分かりやすいです。

基本的な使い方のポイント!

上述しましたが、尊敬語は目上の方の動作、謙譲語は自分(目下、同等の人)の動作、丁寧語は誰に対しても使えると説明しました。

ですので、目上の方が「置く」という動作をする場合には尊敬語の「置かれる」を用います、自分や目下(同等)の人が「置く」動作をし、なおかつそれを目上の方に伝える場合には謙譲語の「置かせていただく」を使います。

丁寧語の「置きます」は誰に使ってもOKですが、ビジネスにおいては自分・目下の人の行為を目下(同等)に伝える場合に使われる敬語になります。

メールでの使い方は?

メールでの使い方も基本は同じです。目上の方の動作なら尊敬語を、自分(目下)の動作を目上に伝えるなら謙譲語を用いて「置く」を表現しましょう。

ただし、メールに限った話ではありませんが、書面になるものは、堅苦しい表現が好まれます。よりかしこまった表現の方が、書面から印象も良いです。

なので、尊敬語か謙譲語で「置く」の敬語表現するようにしてください。丁寧語の「置きます」は、書面にする場合にはできるだけ使わない方がいいでしょう。

【例文】「置く」の敬語表現をしてみよう!

「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」にそれぞれ分けて、「置く」の敬語を使った例文をいくつか挙げてみます。

尊敬語だとどうなる?

「置く」の尊敬語は「置かれる」と表現し、目上の方の動作の場合にだけ使う敬語だと説明しました。それを踏まえて以下の例文をご覧ください。

「先輩はいつも書類とパソコンをあちらのデスクに置かれています」
「部長は次の会議で使う資料を棚の上に置かれました」
「課長は作成した資料とお茶をそれぞれの席に置かれました」
「お客さま、傘をこちらに置かれますか」

謙譲語だとどうなる?

謙譲語で「置く」を表現すると「置かせていただきます」です。上述しましたが、自分や目下(同等)の人の動作を目上の方に向けて述べる際に用いる敬語です。これらを踏まえて以下の例文をご覧ください。

「先輩、旅行のお土産を先輩の机の上に置かせていただきました」
「頼まれてた資料のコピーができたので、ホッチキスで綴じてデスクに置かせていただいてます。課長もご確認をお願いいたします」
「お客さまのお荷物、こちらに置かせていただいてよろしいでしょうか」
「買ってきた資材は、一時的に意倉庫に置かせていただいてます。来週には移動させる予定です」

丁寧語だとどうなる?

「置く」の丁寧語は「置きます」と表現し、自分の行動などを目下(同等)の人に伝える場合に用いる敬語です。以下、例文をご紹介します。

「先日の会議の資料を机に置きましたので、確認してください」
「買ってきた文具用品は彼の机に置いてます」
「私の荷物はあそこに置きました。今日中に片付けます」
「○○さんへの伝言メモはいつもの所に置いてますので、また読んでおいてください」

「置く」の別の敬語表現は?

答えを先に言うと、「ほぼ該当なし」です。「置く」の単語を別の敬語に変換しようとしても、決まった言い回しの語(「行く」→「参る」など)が存在しないため変換ができません。

「置く」の敬語は、「置く」の単語に「〜(ら)れる」「〜させていただく」「〜ます」を付け加えて表現しています。

ですので、「置く」という単語そのものを用いて敬語表現しているので、これ以外の言葉を使って別の敬語表現をしたいなら「置く」と同義(類語)の単語を用いて表現するしか方法はありません。

「置く」と同義の単語は「配する」「配置」などがあり、「配(配置)される」「配(配置)させていただく」「配(配置)します」と表現することは可能です。これらも敬語としては正しい表現です。

以上のことから答えは「ほぼ該当なし」と述べました。他の言葉で「置く」の敬語を表現したいなら、「置く」と同義・類語の単語を使って表現しましょう。

「置く」と「載せる」の敬語の違いは?

「置く」と「載せる」は似たような意味を持っていますが、厳密に言うと使われ方が違います。

そもそも「載せる」の意味は、「荷物を上に置く」「運送用の物の上や内部に移す」で、「置く」は「物・位置・状態をそのままに留めること」です。

何かの上に物を置く場合は「置く」も「載せる」も同じような意味で使われますが、床に置く場合は「載せる」は使いません。また、車やトラックなどの運送する物に荷物を運ぶ場合は「載せる」を用います。

以上のことから、「置く」とは大きな意味で使うことができ、「載せる」は「置く」という行為の中のより限定した使い方になるということです。つまり、「置く」>「載せる」です。

正しい敬語表現と正しい使い方を!

「置く」の尊敬語は「置かれる」と表し、目上の方の動作について述べる時に使います。謙譲語は「置かせていただく(いただきます)」と表現し、目上の方に向けて、自分(目下・同等の人)の動作について述べる際に用います。

丁寧語の「置きます」は、誰に対して使うこともできますが、ビジネスシーンにおいては自分(目下・同等)の動作を目下(同等)の人に向けて述べる際に用います。

正しい敬語表現をし、正しく使い分けができる人は、周囲からの印象も良くなります。印象が良くなると、仕事が円滑に回るようになるため、敬語は社会人として必須のスキルと言えます。

もしも分からないことがあったら、上司に聞いてみるとか、本を買ってみるなどして勉強することが大切です。

今からでも遅くありません。仕事で好循環を生むためにも、しっかり勉強して、ぜひ周りからの印象UPを狙ってください。

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