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「置く」の敬語表現・置くの使い方と例文・別の敬語表現

更新日:2024年04月13日

日頃からよく使われる単語「置く」。この「置く」の正しい敬語の使い方をご存知でしょうか。この記事では、敬語の説明だけでなく、正しく使い分けるためのポイントも分かりやすくご説明しています。社会人なら必須のスキルですので、ぜひ最後までご覧ください。

丁寧語で「置く」を表現したい場合、文末に「ます」を付けるだけでOKなので「置きます」になります。過去形にしたいなら「置きました」です。

丁寧語の例を挙げると、「彼はダンボールを倉庫に置きます」「私はあそこにパソコンを置きました」などと表現できます。

「置く」の謙譲語は「置かせていただきます」

さて、謙譲語ではどうでしょうか。謙譲語の型に当てはめてみて、「お置きする」と表現したくなりますが、実はこの表現は誤りです。

また、この「置く」は、謙譲語として決まった言い回しのものもありません。「型」にも当てはまらず、決まった言い回しもないので、これら以外の方法で表現しなくてはなりません。

「置く」だけに限らず、このような型にも当てはまらない・決まった言い回しもない場合には「〜させていただく」を用いて謙譲語として表現します。

「いただく」は「もらう」の謙譲語なので、「〜させていただく」は「〜させてもらう」という意味を持ちます。「いただく」の部分で謙譲語表現しているので、「置かせていただく」は正しい敬語表現になります。

以上のことから、「置く」を謙譲語で表現したいなら「置かせていただく」を用いましょう。また、これに丁寧語で表現した「置かせていただきます」の方がより丁寧です。

謙譲語は「目上の人」に向けて言う場合のみ!

「置く」の謙譲語は「置かせていただく」だとご説明しましたが、これは「目上の人」に向けて使う場合に用いることができる敬語です。

つまり、先輩や上司などの「自分より立場が上の人」に向かって「○○を置くよ」と述べたい場合に限り、「○○を置かせていただきます」と敬語を使うことができます。

もし逆に、部下や同僚など、自分より目下(同等)の人に向けて述べたいなら、この場合は丁寧語を用いましょう。目下(同等)の人に対してはへりくだる必要はありません。「置きました」と丁寧語で表現してOKです。

誰に向けての言葉なのかに注意して「謙譲語」か「丁寧語」かを使い分けるようにしましょう。目上の人に向けて動作を述べるなら「謙譲語」、目下(同等)の人に向けて述べるなら「丁寧語」を用いてください。

「~させていただきます」の表現の多用は控えて!

「させていただく(いただきます)」は、実は何にでも使える便利な謙譲語です。上述した「型」に当てはまるものでも「〜させていただきます」と表現することは可能です。

「ご連絡する」などは「型」に当てはまっておりますが、「ご連絡させていただきます」と表現しても、文法的にはOKです。

敬語の表現としては正しいのですが、「〜させていただきます」はあまり使わない方が無難です。この「させて」という単語の部分には、「相手に許可を求める」「その恩恵を受ける」の意が含まれていますので、相手に許可を求めてない場合にも使うのは、使い方としては誤りだからです。

また、「させていただきます」だと文字数も多くなるため、読みづらかったり、人によっては回りくどい印象を受けることもあります。

以上のことから、「型」に当てはまるものに関しては、「させていただきます」の多用はできるだけ控えましょう。

「置く」の敬語の使い方は?

「置く」の敬語表現の仕方は、尊敬語は「置かれる」、謙譲語は「置かせていただく」、丁寧語は「置きます」だと説明しました。これらを実際に使うにはどのようにしたらいいのでしょうか。「誰が」「どのような時に」「どの敬語を使うのか」について詳しくご説明します。

ポイントとして、「置く動作をする人」に着目してみましょう。誰が「置く」のかについて考えてみると分かりやすいです。

基本的な使い方のポイント!

上述しましたが、尊敬語は目上の方の動作、謙譲語は自分(目下、同等の人)の動作、丁寧語は誰に対しても使えると説明しました。

ですので、目上の方が「置く」という動作をする場合には尊敬語の「置かれる」を用います、自分や目下(同等)の人が「置く」動作をし、なおかつそれを目上の方に伝える場合には謙譲語の「置かせていただく」を使います。

丁寧語の「置きます」は誰に使ってもOKですが、ビジネスにおいては自分・目下の人の行為を目下(同等)に伝える場合に使われる敬語になります。

メールでの使い方は?

メールでの使い方も基本は同じです。目上の方の動作なら尊敬語を、自分(目下)の動作を目上に伝えるなら謙譲語を用いて「置く」を表現しましょう。

ただし、メールに限った話ではありませんが、書面になるものは、堅苦しい表現が好まれます。よりかしこまった表現の方が、書面から印象も良いです。

なので、尊敬語か謙譲語で「置く」の敬語表現するようにしてください。丁寧語の「置きます」は、書面にする場合にはできるだけ使わない方がいいでしょう。

【例文】「置く」の敬語表現をしてみよう!

「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」にそれぞれ分けて、「置く」の敬語を使った例文をいくつか挙げてみます。

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初回公開日:2018年04月09日

記載されている内容は2018年04月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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