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「置く」の敬語表現・置くの使い方と例文・別の敬語表現

更新日:2024年04月13日

日頃からよく使われる単語「置く」。この「置く」の正しい敬語の使い方をご存知でしょうか。この記事では、敬語の説明だけでなく、正しく使い分けるためのポイントも分かりやすくご説明しています。社会人なら必須のスキルですので、ぜひ最後までご覧ください。

尊敬語だとどうなる?

「置く」の尊敬語は「置かれる」と表現し、目上の方の動作の場合にだけ使う敬語だと説明しました。それを踏まえて以下の例文をご覧ください。

「先輩はいつも書類とパソコンをあちらのデスクに置かれています」
「部長は次の会議で使う資料を棚の上に置かれました」
「課長は作成した資料とお茶をそれぞれの席に置かれました」
「お客さま、傘をこちらに置かれますか」

謙譲語だとどうなる?

謙譲語で「置く」を表現すると「置かせていただきます」です。上述しましたが、自分や目下(同等)の人の動作を目上の方に向けて述べる際に用いる敬語です。これらを踏まえて以下の例文をご覧ください。

「先輩、旅行のお土産を先輩の机の上に置かせていただきました」
「頼まれてた資料のコピーができたので、ホッチキスで綴じてデスクに置かせていただいてます。課長もご確認をお願いいたします」
「お客さまのお荷物、こちらに置かせていただいてよろしいでしょうか」
「買ってきた資材は、一時的に意倉庫に置かせていただいてます。来週には移動させる予定です」

丁寧語だとどうなる?

「置く」の丁寧語は「置きます」と表現し、自分の行動などを目下(同等)の人に伝える場合に用いる敬語です。以下、例文をご紹介します。

「先日の会議の資料を机に置きましたので、確認してください」
「買ってきた文具用品は彼の机に置いてます」
「私の荷物はあそこに置きました。今日中に片付けます」
「○○さんへの伝言メモはいつもの所に置いてますので、また読んでおいてください」

「置く」の別の敬語表現は?

答えを先に言うと、「ほぼ該当なし」です。「置く」の単語を別の敬語に変換しようとしても、決まった言い回しの語(「行く」→「参る」など)が存在しないため変換ができません。

「置く」の敬語は、「置く」の単語に「〜(ら)れる」「〜させていただく」「〜ます」を付け加えて表現しています。

ですので、「置く」という単語そのものを用いて敬語表現しているので、これ以外の言葉を使って別の敬語表現をしたいなら「置く」と同義(類語)の単語を用いて表現するしか方法はありません。

「置く」と同義の単語は「配する」「配置」などがあり、「配(配置)される」「配(配置)させていただく」「配(配置)します」と表現することは可能です。これらも敬語としては正しい表現です。

以上のことから答えは「ほぼ該当なし」と述べました。他の言葉で「置く」の敬語を表現したいなら、「置く」と同義・類語の単語を使って表現しましょう。

「置く」と「載せる」の敬語の違いは?

「置く」と「載せる」は似たような意味を持っていますが、厳密に言うと使われ方が違います。

そもそも「載せる」の意味は、「荷物を上に置く」「運送用の物の上や内部に移す」で、「置く」は「物・位置・状態をそのままに留めること」です。

何かの上に物を置く場合は「置く」も「載せる」も同じような意味で使われますが、床に置く場合は「載せる」は使いません。また、車やトラックなどの運送する物に荷物を運ぶ場合は「載せる」を用います。

以上のことから、「置く」とは大きな意味で使うことができ、「載せる」は「置く」という行為の中のより限定した使い方になるということです。つまり、「置く」>「載せる」です。

正しい敬語表現と正しい使い方を!

「置く」の尊敬語は「置かれる」と表し、目上の方の動作について述べる時に使います。謙譲語は「置かせていただく(いただきます)」と表現し、目上の方に向けて、自分(目下・同等の人)の動作について述べる際に用います。

丁寧語の「置きます」は、誰に対して使うこともできますが、ビジネスシーンにおいては自分(目下・同等)の動作を目下(同等)の人に向けて述べる際に用います。

正しい敬語表現をし、正しく使い分けができる人は、周囲からの印象も良くなります。印象が良くなると、仕事が円滑に回るようになるため、敬語は社会人として必須のスキルと言えます。

もしも分からないことがあったら、上司に聞いてみるとか、本を買ってみるなどして勉強することが大切です。

今からでも遅くありません。仕事で好循環を生むためにも、しっかり勉強して、ぜひ周りからの印象UPを狙ってください。

初回公開日:2018年04月09日

記載されている内容は2018年04月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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