「なされた」の使い方と例文・敬語の種類・別の敬語表現
更新日:2024年08月09日
敬語「なされた」の意味
私たちが普段お店などで耳にする「いかがなさいますか?」「どちらになさいますか?」「どうなさいましたか?」の「なさい」は「なされた」の変形です。ビジネスの場では他にどんな使い方をするのでしょうか?ここでは、敬語の「なされた」の意味や使い方を例文を紹介しながら解説します。
ちなみに「なされる」の意味をWeblio辞書では次のように説明しています。
なさ・れる[3](為される)
出典: https://www.weblio.jp/content/%E3%81%AA%E3%81%95%E3%82%8C... |
( 動ラ下一 ) [文] ラ下二 なさ・る
[動詞「なす」に尊敬の助動詞「れる」の付いたものから。現代語ではおもに連用形のみを用いる]
①動詞「する」の尊敬語。「ー・れます」 「何事を-・るるぞ/狂言・目近籠骨」
②(補助動詞)動詞の連用形に付いて、また、「お...なさる」「(御)...なされる」の形で、尊敬の意を表す。「もうおやすみー・れました」「このたびは御栄転ー・れ、おめでとうございます」「一行が到着ー・れました」
なす(為す)の意味は?
「なす」の意味は、・作り上げる・状態を作る・築き上げる・何かの行動をする・別の状態に変える、などです。
「なされた」と「なされる」の違いは?
「なされた」は「なされる」の「る」が「た」に変化してます。助動詞の「た」には、・過去・完了・存続・確認、の意味があります。
「なされる」と「なさる」の違いは?
「なさる」と「なされる」は同じです。「なさる」は動詞の「なす」に助動詞の「る」が付いたものです。「る」は自発・可能・受け身・尊敬、の意味があります。「なされる」→「なされた」と「なさる」→「なさった」は同じ変化の仕方です。用例としては、
・先生は来年ご結婚なされる予定です。=先生は来年ご結婚なさる予定です。
・先生はご結婚なされたということです。=先生はご結婚なさったということです。
敬語「なされた」の例文
用例としては、
・お元気がないですが、どうかなされたのですか?
・京都へはご旅行なされたのですか?
などです。
その場にいない人を敬う
「なされた」は、話し相手に対しての敬語と、そこにいない人物に対する敬語としても使います。例えば、
・先生がご結婚なされたことを知っていますか?
・師匠がお食事をなされた席です。
などです。
敬語「なされた」の使い方
「なされた」の使い方は、正式には「お(ご)...なさる」と使います。
用例としては、
・先生は来年結婚なされる予定です。→×
・先生は来年ご結婚なされる予定です。→○
です。
敬語ではない「なされた」とは?
初回公開日:2018年02月23日
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