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「なされた」の使い方と例文・敬語の種類・別の敬語表現

更新日:2024年08月09日

ビジネスシーンでよく使われる「なされた」という敬語。正しく使いこなせている方は意外にも少ないのではないでしょうか。特に仕事で間違った敬語を使うと相手に失礼にあたります。ここでは「なされた」の類語や使い方を紹介しているので、これを機におさらいしてみましょう。

なされたい

「どうなされたいですか?」は尊敬語です。「どうなさりたいですか?」や「どうなさいますか?」もおなじです。

「~なされたい」と言う時は、「ご注意なされたい」や「慎重になされたい」などの使い方をします。「注意して下さい」や「慎重にして下さい」という意味で、古めかしい言い方です。「なされたし」などとも言います。現代でほとんど使いません。

なさったなど

「なさる」という尊敬語は、「なさった」「なさって」「なさらない」「なさります」などの使い方があります。

用例としては、

・「先生がご結婚なさる相手の方」

・「先生がご結婚なさった相手の方」

・「お父様、お食事なさって」

・「お気になさらないで下さい」

・「先生がご結婚なさります」

などです。

命令の言い方の「なさい」

「~をしなさい」「~なさい」という言い方は命令語です。「おかえりなさい」や「おやすみなさい」を目上の人や偉い人に言う時に、語尾に「ませ」を付けると丁寧な言い方になります。「おかえりなさいませ」や「おやすみなさいませ」、また「いってらっしゃいませ」のように、「ませ」は挨拶の言葉の語尾に付けることでより丁寧な表現になります。

「なされ」とは?

「~なされ」という言い方があります。現代ではほとんど使われませんが、時代劇などで耳にします。「~なさい」の古めかしい言い方です。「お入りなされ」や「こっちに来なされ」などの言い方をします。目上の人や偉い人に言う時には「~なさい」の時のように語尾に「ませ」を付けて丁寧な表現に変えます。「~なされませ」または「~なされまし」です。

現代で使う場合は、目上の人に「お帰りなさい」という時により丁寧な表現方法として「お帰りなさいませ」などと言います。

「なされた」の類語の敬語

「なされた」の類語の敬語は「なさる」や「される」です。類語や他の敬語を使って言い替える例をいくつか紹介します。

・「先生はご結婚なされました」

・「先生はご結婚なさいました」

・「先生はご結婚されました」

・「先生はご結婚あそばしました」

・「先生は既婚者になられました」

・「先生は夫(妻)におなりです」

※「あそばす」は主に女性が使う言い方です。「なされる」よりも尊敬度の高い言葉です。

動詞の変化の仕方

「なされた」は「する」の尊敬語ですが、他の動詞の変化の仕方を紹介します。

・「言う」→「おっしゃる」

・「来る」→「お越しになる」「いらっしゃる」「お見えになる」

・「行く」→「いらっしゃる」

・「食べる」→「お召し上がりになる」

・「見る」→「ご覧になる」

・「聞く」→「お聞きになる」

などです。

シンプルな敬語を使おう

尊敬語は目上の人に使う言葉ですが、現代では家庭で使われることはほとんどなくなりました。今日、尊敬語や謙譲語を多く使うのはビジネスマンや店員など仕事の場です。特に会社で上司に対して使う場合は、緊張して二重敬語になってしまったり、間違った敬語を使ってしまうことに気を付けなければいけません。

間違えないためには、なるべくシンプルな言葉を使うように心掛けましょう。文法や理屈で考えると難しく感じてしまいます。文として暗記をしてしまった方が間違える心配がないので安心です。

初回公開日:2018年02月23日

記載されている内容は2018年02月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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