「行けない」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年09月24日
「行けない」を敬語や丁寧語でどう使い分ける?
日本語で、「行けない」=「行くことができない」ということです。
親しい人や友達同士の間では、何も気にすることなく「行けない」で意思疎通が図れちゃいますが、目上の人や、取引先の人などフォーマルな関係の人との間では、丁寧語や敬語で対応しないと、常識が疑われます。
そこで、今回は、「行けない」の使い分けについて考えていきましょう。
「行けない」の敬語表現は?
「行けない」の敬語表現は、ずばり、「お伺いできません」です。
どうですか。舌がもつれちゃいそうなんて声が聞こえてきそうです。
そもそも、敬語とは、自分より立場が上の人を尊敬する気持ちを表現する言葉です。ともすれば、堅苦しいような感じに受け止められるかもしれませんが、スムーズな人間関係を保つためのテクニックと心得て習得していきましょう。
敬語との違いがまぎらわしい丁寧語?
ここで悩ましいのが、「丁寧語」の存在です。
尊敬はしているけれど、敬語を使うには、少し距離感が近いかなと感じる関係の人もいます。そんな時には、中間的な「丁寧語」がしっくりきます。
では、「行けない」の丁寧語は。ずばり、「行くことができません」です。
なんだと感じた方が多いかもしれませんが、丁寧語の基本は、「です・ます」調で表現することなのです。
敬語にはどんな種類があるの?
一口に敬語といっても、いくつかのジャンルに分類されます。
(1)尊敬語
「いらっしゃる」、「なさる」、「おいでになる」など。
(2)謙譲語1
「伺う」、「差し上げる」、「申し上げる」など。
(3)謙譲語2
「申す」「参る」、「存じる」など。
(4)丁寧語
「です」、「ます」、「ございます」など。
(5)美化語
「お花」、「お茶」、「お料理」など。
いかがですか。ニュアンスの違いは感じていただけたと思いますが、実にいろんな言い回しがあります。
場面による敬語の使い分けは?
では、敬語はどのように使い分ければいいのでしょうか。
簡単に分類すると、
「尊敬語」は、目上の人を立てる場合
「謙譲語」は、自分をへりくだる場合
「丁寧語」は、相手を問わず丁寧な表現を使う場合
と覚えておけばいいでしょう。
難しそうですが、自分と相手の微妙な距離感は、皆さん直感的に感じます。その漢字に合わせて使い分ければいいのです。
メールではどう使えば?
では、メールではどう使えばいいのでしょうか。
何も考えることはありません。先述した関係性に応じて、そのまま文字を打ち込めば問題ありません。ただし、メールはフェーストゥーフェースのコミュニケーション手段ではないので、文面から「行けない」ことに対する「申し訳なさ」が伝わるようにすれば、好感度は上がります。
例えば、「誠に申し訳ありませんが、お伺いすることができません」という表現や、最後に、「今後ともよろしくお願いします」などの言葉を添えればいいでしょう。
手紙での使い方は?
初回公開日:2018年02月27日
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