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「お元気で」の敬語表現・お元気での使い方と例文・別の敬語表現

更新日:2024年05月05日

お元気で。別れの際に口に出す言葉です。この言葉をビジネスの場にふさわしい敬語の表現にしたらどんな形になるかわかりますか?敬語の形を探るために、「お元気で」の意味を考えると「健康でお過ごしください」になります。では、これの敬語表現は?例文を交えてご紹介します。

「お元気で」の敬語表現はどんなものがあるのか

お元気でと、手紙や口頭で言ったことは誰でもあるでしょう。口頭で、相手の健康を気遣う際には、「お元気でいらっしゃいますか」でもいいですが、手紙で、「お元気で」は特に親しい人以外には、幼い印象を与えてしまい兼ねません。

元気とは、活動の元になる気力がみなぎっている様子、また体の調子が良いことを表しています。これを丁寧な表現にして、「お元気」として、「で」は、「元気な状態を維持してください」という意訳です。

そのため、「お元気で」を敬語表現にすると、「で」に意味を略さずに「お元気でお過ごしください」としますが、これでは丁寧さに欠けるため、ビジネスやお礼状などの文書にはふさわしくありません。

尊敬語では

尊敬語は相手を敬う敬語表現です。お元気でを尊敬語にすると、「健やかにお過ごしください(ませ)」となります。直接「お元気でお過ごしくださいませ」でも構いませんが、こちらはややフランクな言い回しです。

手紙やビジネスでは「ご自愛ください(ませ)」「つつがなくお過ごしください(ませ)」やもっと硬い表現だと「ご健勝をお祈り申し上げます」などが適切でしょう。

丁寧語では

丁寧語とは、相手との上下関係とは関係なく、相手の気持ちに配慮して、美しく上品にするための敬語です。「お元気で」も丁寧な言い回しですが、さらに丁寧にすると「お元気でお過ごしください」です。これは丁寧語として成り立っていますが若干の幼さが否めません。

ビジネスや手紙でより丁寧な敬語表現にすると「お元気で」ではなく、「お体をお大事になさってください(ませ)」や「お健やかにお過ごしください(ませ)」となります。

「お元気で」の敬語での使い方は?

「お元気で」は、別れ際に交わされる挨拶です。「お元気で」だけだと、素気ないような印象を持つ人もいつため、別れ際にいう際には、笑顔を忘れないようにしたい言葉です。また「さようなら、お元気で」だけではなく「またお会いしましょう」などと、人の縁を切らない言葉を添えるのもいいでしょう。

敬語の種類は?

「お元気で」の敬語表現は丁寧語になります。「元気で」に丁寧な表記にする「お」をつけて、お元気として、「お過ごしください」の意訳である「で」を組み合わせています。

さらに丁寧に表現するのであれば、「お元気でお過ごしください」や「お体をお大事になさってください」となります。

使い方は?

多くは、手紙などの結びで使用されます。また別れの際の、相手をいたわる言葉です。使い方によっては、相手に「もう会うことはないのかな」「しばらく会うことはないな」と思われる可能性のある言葉です。

手紙では、フランクな関係の私信では「お元気で」と書き添えても、問題はないですが、これがビジネスなどでは、やや軽い印象を受けます。「お元気で」は小学生から使う結びの言葉で、幼い印象を受けるため、ビジネス用語にはふさわしくありません。

ビジネスやお礼状などで使う場合には、「ご自愛ください」「つつがなくお過ごしください」と言い換えて使うことが一般的です。

メールでの使い方は?

メールでも手紙と同じように、結びとして使います。私信でフランクな関係なら、「お元気で」だけでもいいですが、文面に配慮しないと、「もう会うことはないんだな」という感情を相手に持たせてしまう可能性があります。それを防ぐためには、「お元気で」だけでは素っ気なくなりがちなので「お元気で過ごしてくださいね」や「また、会いましょう」などと、「元気で」に言葉を足したり、再会を約束する言葉を付け加えると良いでしょう。

ビジネスにおけるメールでは、「お元気で」はあまり使いません。ややフランクな表現になってしまうからです。ビジネスでは「ご自愛ください」「つつがなくお過ごしください」「ご健康に留意してお過ごしください」などを使ったほうが、丁寧な印象を与えます。

「お元気で」を敬語表現するときの例文は?

口頭で使う際にはあまり問題がない「お元気で」ですが、ビジネス文書や手紙で使う際には、言い換えたほうがふさわしい敬語表現になります。

口頭で使う場合
・さようなら、お元気で。またお会いできるのを楽しみにしています。
・こんにちは、お久しぶりです。お元気でいらっしゃいましたか?

手紙や文書で使う場合、挨拶文で使う場合と結びで使う場合の例文をあげます。ともに言い換えた表現にしています。

挨拶文
・お健やかにお過ごしのことと存じます。
改まった表現
・ご健勝のこととお慶び申し上げます。
結びの挨拶
・ご自愛くださいませ
・ご健康にご留意してお過ごしください
改まった表現
・ご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。

「お元気で」の別の敬語表現はあるの?

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初回公開日:2018年02月19日

記載されている内容は2018年02月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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