敬語「お送りする」の意味とは?使い方・例文・注意点を解説
更新日:2024年06月23日
どちらも誤りではありませんが、「○○様をお送りいたします。」とした方がより丁寧な表現です。
また、「駅までご案内します」「目的地までご案内いたします」としても問題ありません。
- ○○様を駅までお送りします。
- ○○様を目的地までお送りいたします。
敬語「お送りする」の言い換え表現
ここまで見てきた通り、「お送りする」は様々な場面で使える敬語です。
使える場面はすべて「お送りする」を使っても問題ないですが、言葉のバリエーションが豊富なのが日本語の良いところです。
ここからは「お送りする」の類義語・同義語を確認していきます。語彙を増やしてより相手に伝わりやすい日本語を使えるようになってください。
「送付いたします」
「送付いたします」は「お送りする」の言い換えとしてメール・手紙ともに使える表現です。
「送付」自体が送り届けるという意味で、さらに「いたす」が謙譲語で「する」と言う意味になるため、謙譲語として使えます。また、相手に書類やデータをメールで送るという場合であれば「添付いたします」を使っても問題ありません。
ただし、書類などを添付せずにメールだけを送る場合は使えません。「メールを送信いたします」か「メールをお送りします」とするのが正しいので注意しましょう。
あくまで、メールの他に書類や画像など別データをつけて送る場合にのみ「送付する」・「添付する」が使えます。
- メールで書類を送付いたします。
- 郵便で書類を送付いたします。
「お連れいたします」
「お連れいたします」は「連れていく」の敬語での表現です。
「連れる」は「同行者として一緒に行く」と言う意味の言葉です。これを「お~する」という形に変化させることで敬語の謙譲語として使えるようになります。
「同行する」という意味が「お送りする」より強いのでより分かりやすい表現です。
- ○○様を目的地までお連れいたします。
「ご一緒いたします」
「ご一緒します」は「一緒に行動します」という意味の敬語です。「ご一緒いたします」も同じ意味として使えます。
どちらも「お送りする」よりもよりダイレクトに「同行する」という意思が組みとれる表現です。
また「ご一緒させていただく」としても誤りとはいえませんが、文脈によっては違和感がある場合もあるので「ご一緒いたします」とした方が自然です。
- 目的地までご一緒します。
- 目的地までご一緒いたします。
「送迎いたします」
「送迎いたします」は「送り迎えをする」という意味の敬語です。「お送りする」の類義語にあたり、行き帰りの両方を行う場合にしか使えないため、注意が必要です。
もし「迎えにいく」という意味で敬語を使いたい場合は「お迎えにあがる」または「伺う」がふさわしいです。
誤って相手に伝えてしまうと混乱が生まれる言葉ですので間違えないよう気をつけましょう。
- 目的地まで送迎いたします。
初回公開日:2018年02月19日
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