「見たい」の敬語表現・見たいの使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年09月18日
「拝見させていただきたい」は間違い?
よく「拝見させていただきたい」は二重敬語だから間違いだと認識されている人がいますが、それこそが間違いです。「拝見させていただきたい」は二重敬語ではなく「敬語連結」といい、文法的に正しい敬語です。もちろん「文法的に」と言ったのにはもちろん訳があります。それでは見ていきましょう。
敬語連結
「敬語連結」とは同じ種類の敬語を接続助詞の「て」で繋げたものです。例としては「お読みになっていらっしゃる」などがあります。「読む」と「いる」それぞれを敬語にし接続助詞の「て」で繋げてあります。
二重敬語とは「1つの言葉に対して同じ種類の敬語を使うこと」です。「拝見させていただく」のように「見る」と「もらう」の2つの言葉をそれぞれ敬語にし、接続助詞の「て」で繋げたものは二重敬語ではありません。
ただ、多くの方が同じ種類の敬語が使われていると言うだけで、それが二重敬語だと間違って認識しています。もし、そういう方がいらっしゃったら「敬語連結」を教えてあげてください。
文法的には正しいが
「拝見させていただきたい」が敬語連結であり正しい敬語だということは、先ほどご説明しました。しかし、あくまでそれは文法的にはということで、実際に使うこととは別問題です。
現在、「拝見させていただきたい」がくどい表現だと思い、使用を避ける人がいるのも事実です。また「拝見したいです。」だけでも敬語として十分な表現なので、こちらを使う方が自然とも言えます。もちろん個人の感覚の問題になるので、どう表現するかは使う人次第です。
「見たい」の敬語表現を理解して正しい理解をしよう
いかがでいたか。今回は「見たい」の敬語表現についてご紹介しました。ボリュームがかなりあったので、読み応えがあったのではないでしょうか。しかし、今回ご紹介したことを理解すれば「見たい」についてだけでなく、敬語全般に対する知識はかなりつきます。
敬語は複雑で、日本人なのに間違ってしまうこともあります。特に「見たい」に関してはさまざまな知識を動員しないと使いこなせない分、スラスラ使えたらとてもカッコイイです。ぜひ今回のことを理解して、綺麗な敬語表現ができるようになってください。この記事があなたの役に立つことを願っています。
初回公開日:2018年03月26日
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