Search

検索したいワードを入力してください

「会いに行く」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年03月17日

親しい相手であれば、気楽に「会いに行くよ」と言えますが、ビジネスの場や、プライベートでも、目上の人や初対面の人だと、気軽な言葉では言いづらいものでしょう。この記事では、例文を使って場面や相手別に「会いに行く」と伝えるときの敬語表現について紹介していきます。

「会いに行く」の敬語表現

会いに行くということを敬語で表現する場面と言えば、主にビジネスシーンでしょう。多くの人が関わり合うビジネスの場で、敬語を使って「会いに行く」ということを伝えるとき、敬語のうち「謙譲語」と「尊敬語」のどれを使えばいいのか迷う場合があります。

敬語で会いに行くことを表現する場合、会いに行く人が誰なのかに着目して使い分けることがポイントです。自分より上位の人が会いに行くことを表すときは「お会いしに行かれる」「ご訪問される」などの尊敬語を、自分が会いに行くことを表すときは「お伺いする」「参る」「お訪ねする」などの謙譲語を使います。

次の項目から、具体的な使い方を紹介していきましょう。

「会いに行く」の敬語での使い方

敬語を使って「会いに行く」と伝えたい場合、会いに行く相手が自分よりも立場が上の人であったり、初対面の人であれば、自分を下げる謙譲語で表現します。謙譲語にする部分は「行く」の部分となります。

相手が「会いに行く」と申し出てくれたときは、謙譲語でその旨を伝えてくるでしょう。そのとき、復唱することで相手の意向を確認することがビジネスにおいての基本です。その場合は、謙譲語で述べられたことをそのまま復唱するのではなく、相手を上げた尊敬語を使って表現しましょう。

敬語の種類

自分が会いに行くことを申し出る場合は、相手との上下関係の差がどのくらいあるかを考え、適切な謙譲語の表現を使いましょう。

相手が自分のほうへ会いに行くことを申し出てきた場合は、相手が「行く」行動をしています。自分の視点で表現すると、相手が「来る」ということになるので、「来る」を尊敬語で表現した言い方をしましょう。

場面別の「会いに行く」の使い方

会いに行く場面や人、また会いに行くのが上位にある人かどうかによって使う敬語が変わってきます。

ビジネスの場面で取引先が相手の場合

自分が会いに行くことを申し出る場合は謙譲語の表現を使いましょう。

・お会いしに伺います
・お目にかかりたいので、ご訪問します
・お目通りいただきたいので、こちらから参ります
・お目文字いただきたく、お訪ねします

「お目通り」は、主に文書で会いに行くことを伝えるときに使われる表現です。「お目文字」は、女性が会いに行くことを伝えるときに使われる表現です。

謙譲語で注意する点は、「お(ご)~いたします」「お(ご)~いただきます」という表現をすると二重敬語になってしまうことです。例えば、「お伺いいたします」は二重敬語となり間違った敬語の使い方になるので注意しましょう。

ビジネスの場面で、先方が「会いに行く」と述べた場合

相手の「行く」行動を自分の視点で表現するため、相手の「来る」という行動の部分を尊敬語で表現します。

・A社のB様が11時にご来訪くださるとのことでした
・F駅の南改札口までいらしてくださるとのことです
・明後日に弊社へお越しくださるとの伝言を承りました
・近くへおいでの際にこちらへもお立ち寄りくださるとのことです

「会う」とは、顔を向き合わせて対面するという意味です。「来訪」「いらっしゃる(「来る」の尊敬語)」「お越しくださる」という言葉の中には、「顔を合わせて対面する」という意味も含まれているので、このような表現になります。

プライベートな場面での「会いに行く」の使い方

ビジネスの場面よりは、失礼のない範囲で砕けた表現をしても問題ないでしょう。高める相手が自分以外の誰かに会いに行くことを表現する場合であれば、「お会いしに行かれる」「ご訪問される」「お訪ねになる」などの表現があります。

高める相手が自分に会いに行くと言っている場合は、ビジネスの場面の項目で紹介した表現のほか、「お見えになる」「いらっしゃる」「ご足労いただく」などの尊敬語が適切でしょう。

自分が相手や第三者に会いに行く場合は、謙譲語で表現します。ビジネスの場面の項目で紹介した表現と同様になります。

メールでの使い方

メールで会いに行くことを伝える場合は、丁寧語よりもきちんとした謙譲語や尊敬語を使った敬語で意向を伝えましょう。

自分が会いに行く場合は、「訪問いたします」「ご訪問します」「参ります」「お訪ねします」「お会いしに伺います」などの謙譲語になります。一般的には「伺います」と表現されることが多いとのことです。

相手が会いに来る場合は、「いらっしゃる」「おいでになる」「ご訪問される」「お越しになる」「お越しくださる」などの尊敬語で表現しましょう。

実際のビジネスメールで「お伺いいたします」「お伺いします」という敬語の文章を見掛けるのですが、場面別の「会いに行く」の敬語の使い方の項目で述べたとおり、二重敬語となり、誤った敬語の使い方になります。相手がその点を知っている可能性も考え、正しい敬語で記述するほうが無難でしょう。

次のページ:「会いに行く」を敬語表現するときの例文

初回公開日:2018年02月26日

記載されている内容は2018年02月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Latests