「どうですか」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現
更新日:2024年08月15日
「どうですか」をメールで使う場合に、気をつけなければならないのが、この言葉が同期や友達、親しい先輩などの気を使わない間柄で使う言葉であるということです。そのような関係の中で、「来週金曜日の若手の集まりは、いつもの店でやろうと思うんですが、どうですか。」など、普段の話し言葉を少し丁寧にしたメールのやりとりでは使うことができます。
一方で「どうですか」を仕事関係のメールの中で敬語で使う場合は、目上の人に対する表現の「いかがでしょうか」を使います。たとえば取引相手に対して何か催促をする場合、その表現が「どうなっているのですか」では強すぎます。
「○○の件については△日にご連絡頂ける予定でしたが、その後進捗状況はいかがでしょうか?」のように使うと、軟らかな表現になります。無用なトラブルを引き起こさないためには、ビジネスメールで強い表現は避られることが多いです。
ビジネスでの使い方
「どうですか」をビジネスシーンでもし使うとすると、とても親しい相手と砕けた会話で使うことくらいで、会議や商談など、きちんとした場では「どうですか」を使うことは避けたいです。
「どうですか」をビジネスでつかうのであれば、敬語に直した「いかがでしょうか」「いかがでしたでしょうか」を使うのが自然です。
たとえば提出した企画書について、上司に意見を聞きたい場合は「部長、あの企画書どうですか。」ではなく、「先日の企画書について、ご教示願えませんか。」「ご意見をお伺いできませんでしょうか。」のように伝えれば、失礼なことはありません。
「どうですか」を敬語表現するときの例文
プロジェクトが今どういう状況になっているかを確認する「どうですか」や、プレゼンのその後を確認するを「どうですか」を表現する時に、敬語を使わなければならない時はどのように表現するのでしょうか。
進捗
仕事の進み具合を確認したいとき、親しい間柄であれば「あの仕事、どうなった。」「どうなってる。」で済みますがビジネスシーンで上司や取引先に、これらの言葉を使うことはできません。
同僚や親しい先輩と交わす言葉の「どうですか」を使う場合は「プロジェクトの状況はどうですか。」「工事の進行状況はどうでしたか。」となります。
催促する場合は強い言葉を使うとトラブルになりかねませんので、やわらかな言葉を使うようにします。工事状況を確認する場合は「進行状況はいかがでしょうか。」「進捗状況をお伝え願えませんでしょうか。」「どのようになっておりますか。」「いかがなさいましたか。」などを使います。
また、その結果工程が非常に遅れているなど、対処が困難で相談が必要な場合は「いかが対処すべきか、ご指示いただけませんでしょうか」「どうすべきかご示唆いただけますか」「どのようにお考えでしょうか」などを使います。
その後
以前に会ったり話したりした時から、今までの間になにか決まったり変化があったりしたのかを確認する場合、親しい間柄であれば「その後どう?」「その後どうなった?」ですみますが、敬語の場合はどのように表現するのでしょうか。
同僚や親しい先輩との会話であれば、「仕様変更の話をしたけれども、その後どうですか。」や「その後調子どうですか。」などを使うでしょう。
しかし上司や取引先との会話であれば敬語が必須ですので、「どうですか」は使えません。たとえば「先日お話した仕様の変更についてでございますが、その後いかがでしょうか、ご確認いただけますでしょうか。」や「その後お体の調子はいかがでいらっしゃいますか。」など、敬語をきちんと使うようにします。
「どうですか」の別の敬語表現例
そのままでは敬語として使うことが難しい「どうですか」を、失礼のないように言い換えます。相手や意味によって使う言葉が変わってくることに注意しましょう。
どうでしょうか
「どうですか」の「です」を「でしょうか」に変化させて、少し丁寧にした表現です。「どうですか」よりも、私の意見は○○なので、あなたの意見を決めてください、という意味が強くなります。
たとえば「明日の予定はどうでしょうか。」や「そのアプリを利用したらどうでしょうか。」「1時でどうでしょうか。」は話しての意志がよりはっきりした表現になっています。
いかがでしょうか
「どうですか」をストレートに敬語にすると「いかがでしょうか」です。状況や様子を相手に尋ねる丁寧な言葉として使えます。「3月20日のプレゼンは14時からでいかがでしょうか。」であれば、14時からを「提案」していることがわかります。
初回公開日:2018年04月02日
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